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インドアデブが初めて【富士山・御殿場】を登った話

去年の9月。 インドアデブは思いました。 山に登りてえな、と。 この頃は山を完全にナメていて、散々な結果となりました……。 そこから 装備を買い集め 経験を積み(安達太良・磐梯山・赤城山・三本槍岳etc) ダイエットをして(記事当時からマイナス9kg) 禁煙をして(3ヶ月) この度、初めての富士山に挑戦することにしました。 選んだのは、富士山の4つのルートの中でもベテラン向けと呼ばれる 御殿場ルート 歩行距離19.5km 登り始めて、まず思ったのは「登り難い!!!!」

    • 夏:H君についての後悔

       私が小学生の頃、よく一緒に遊んでいた男の子がいた。名前をH君といった。細身で、いかなる季節でも不揃いなボサボサ長髪で、前歯が印象的で、年相応の無邪気な考え方を持っている少年だった。当時の私は、そんなH君を「元気だな」という漠然とした見方で済ませていたが、いま思うと、それは間違っていたのだろう。  H君と私は同じ小学校に通っていた。私達が住んでいたのは地方都市のその外れで、もしさっさと説明を済ませてしまいたいなら『栄えていないとはいえない』という台詞で終わるだろう。名を『山

      • 給仕ロボットは無視をされ、僕は1680万色可変紅生姜に困惑する。

        田舎にある牛丼屋、そこでよくみる光景の一つに「タブレット端末を店員さんに操作して貰う年配」がある。 タブレットの操作は簡単で、食べたい品に指で触れ、注文を押してしまえば完了する。ただそれだけ。 確かに、説明書がテーブルにあるわけでもない。「もう少し」と感じるメニュー画面でもある。 けれどわからないなら、とりあえず適当に押してしまえば要領が掴めるのでは?と思ってしまうが、そういった話ではないのだろう。 こういった場面はよく見かける。 昨今のファミレスでは、人の代わりにロボ

        • 【映画備忘録#2】ザリガニの鳴くところ

          「ザリガニの鳴くところ」という本をご存じでしょうか。 以下、簡単なあらすじ。 ノースカロライナ州のとある町で殺人事件が発生する。足跡は残っておらず、決定的な証拠もない。そんななか、容疑者と挙げられたのは、沼地の少女と呼ばれ蔑まれている主人公カイアだった。 実は、カイアは幼い頃に一家離散の目にあい、たった一人で沼地へと残されてしまっていた。読み書きも出来ない。友人もいない。そんなカイアの成長と苦悩、恋物語。 カイアにいったいなにが起こったのか。そして殺人事件の真犯人とは……。

        インドアデブが初めて【富士山・御殿場】を登った話

          【映画備忘録】えんとつ町のプペル

          【注意】 この備忘録を書いている人間は、ロクな教養を持たず、加えて映画事情(監督・俳優etc)に詳しいわけではありません。有識者から見れば間違いだらけだとは思いますが、どうか暖かい心で受けながしてください。 ネタバレもあります。 今日はクワイエット・プレイス:DAY1を見てきました。 シリーズを通して特徴的な「音を立ててはいけない」というコンセプトは、映画館で楽しむことで味が増しますね! ホットコーヒーを啜ることすら憚られる静寂と、それを打ち破るクワイエット星人(エイリアン

          【映画備忘録】えんとつ町のプペル

          [2024年上半期日記]山は二郎系ラーメンかもしれない。

          登山は二郎系ラーメンだと思います。腸内細菌を皆殺しにするニンニク、啜るより食むに近い麺、期待と後悔の輪廻。二郎系からラーメンの要素を振り落とせば、底に残った残渣は色々な形を取るのかも……しれません。 去年の10月から登山を始めて、今年も登山を続けています。 まだまだ初心者の域を脱することは出来ませんが、楽しく登ることは叶っています。登山は良いぞ。 ダイエット中のインドアデブが初登山に行って遭難しかけた話【安達太良山編】|三十三 (note.com) 新年初の登山は友人達

          [2024年上半期日記]山は二郎系ラーメンかもしれない。

          私は毎日が嫌いだった。周りの人間に興味がないとか、白雉な世間に偏屈な気持ちになるというわけあではない。厭世的だということでもない。 もっと単純に、もっと簡単に、私は日常を好くことを嫌あっていたのだと思う。そのはずだった。そうだ、うん。 月曜日から金曜ああ日の間は、朝七時に起きて、夜の九時に家へ帰り、十二時には就寝する。朝ご飯は近くのチェーン店で済ませ、あ昼はコンビニ、夜もコンビニ。友週五日働いた後のあ週末はあってない様な物で、いつもの友達と遊び、いつものようにあ過ごしていく

          熊鈴の音

          登山における醍醐味の一つは静けさです。 様々な緑が丘陵を染める景色の中で耳に響くのは、自分の息遣いと、チリンチリンと鳴る熊鈴の音。吸い込む空気は軽やかで、反転して足を疲労が固めます。戻るも進むも自分次第の状況で感じる物を書き表すことは、私には出来ません。 ところで、どうして山を登る人間は熊鈴を付けていくと思いますか? 熊避け? ええ、そうですね。熊は凶暴なイメージとは違い、本来は臆病な生き物ですから、人間がいると分かっている場所に自ら近づくことはありません。 それに加えて

          ダイエット中のインドアデブが初登山に行って遭難しかけた話【安達太良山編】

          あるときインドアデブは思いました。「登山行きてえなあ」と……。  初めまして、三十三と申します。  私の趣味は映画鑑賞や物書き、小説&漫画を読んだり音楽を聴いたりと、専らインドアな物でして……そうなると必然的に脂肪が溜まるわけです。デブになるわけです。  そうして私は立派な90 kg のデブになりました。悲しいですね。  そして、あるときトレーニーの友人Aと通話しているときに、ふと言われました。 友人A「三十三さあ、ダイエットすれば?」と。  自己語りで申し訳ありま

          ダイエット中のインドアデブが初登山に行って遭難しかけた話【安達太良山編】