見出し画像

「時の流れ」【詩】

出でつつある夕闇に誘われ

夕日の光が朱く差す

未だ消えない水たまり

遠くには蜻蛉が遊んでいる

ああ夏も終わりかな

灼熱の熱波の蜃気楼

映るのはいつかの夢

また一年過ぎ去って

失われた笑顔と

学校で話した他愛無い会話が

今はもう懐かしい

悠久の宇宙の中

このちっぽけな人生が

自分には大切で

でも生きのびるのは悲しくて

こんなにもこんなにも

夕日が沈んだその時には

もう忘れているこの思い

無くしては拾って

拾っては無くして

そうして自然の中で

一歩ずつ踏みしめていく

こんなにもこんなにも

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?