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ちょこっと夏の思い出怪談話?PART2



 息子は幼い頃誰もいない所を見て「誰?」と言ったり、あー今見えてんなあと思う事があったのですが、成長するに連れて気にならなくなっていたと言うか忘れていました。

 そんなある夏の日の事、息子が腰が痛いと腰の横を叩いていました。何だろうなあぐらいにしか考えていませんでしたが、たまたま見える系の方に指摘されたのです。
「家にいるよ。」と。
 正に青天の霹靂。
 そこではっとしました。
 そう言えばここ最近洗面所で顔を洗っている時とか誰もいないのに背後を人影が過った?様な気がしたりとか。
 そう言えば息子も人影を見たと何度か言っていたなあとか。
 思い返せば思い当たる事が結構ありまくりだったー。
 気の所為にしてたー。
 とりあえず憑依はとってもらい、その日は家に帰りました。

 ところが、家に帰った途端、息子が急に肩が重いと言い始めたのです。
 せっかく祓ってもらったのにまた新たな奴が乗っかってきた瞬間でした。
 何くそ。負けないもんね。と奮起して家中の窓を開け放ち掃除しながら手を叩き「どうぞお帰りください。」と言って回りました。
 暑くて冷房入れっぱで最近窓を開ける事がなかったなとかあと掃除をサボってたなとか反省しながら。
 特にトイレは念入りにお掃除をしたのです。
 あと応急処置でとりあえず手元にある効きそうなハーブ酒等を吹きかけたりしてみました。
 効果は不明。
 だって相変わらず肩重いって言ってるし。

 そして翌日。
 トイレに入ってびっくり!
 くっさ〜と思わず鼻を摘みたくなるような悪臭が漂っていたのです。
 昨日念入りに掃除したのに。しかも今までこんな風に臭った事なんて無かったのに。
 やられた!
 きっと今までここ快適だぜってな感じでくつろいでいた所を、気付かれて嫌な事されて怒ったんでしょうね。
 そうくるかと私の負けず嫌いに火が付きました。
 本当は怖いから恐怖を吹き飛ばす為に鼻歌を歌いながら掃除をし、カーテンまで洗っちゃったりしてもう大掃除です。
 さて洗い終わって干そうかなと洗濯機を開けると、カーテンがビリビリに引き裂かれておりました。布が傷んでいたのかも…。いやそんな訳あるかい。なんかめげそうと思いながらも、負けたくない私は鼻歌を歌ってやり過ごしました。
 しかし奴らの復讐はそれだけでは終わらなかったのです。

 その日仕事から帰って来るとなーんか嫌な予感がしたのです。
 いつも犬用トイレで用を足す我が家のわんこ達。勿論ずれる事はあって床の上にしちゃう事もありますがそれは誤差の範囲です。
 でもこの日は違いました。
 犬用トイレとは程遠い2階の廊下一面に無数にしてあったのです。しかもいつになく柔らかい奴で一際異臭を放っておりました。
 やられたー。
 負けずに掃除をしましたよ。鼻歌歌いながら。
 そう言えばわんこも誰もいない所をジーッと見てる事あったよね。うんやっぱり気の所為じゃなかったよ。
 そして奴らの嫌がらせはまだまだ続きます。

 あくる日洗濯機を回しておりました。
 ガガガゴゴゴと異音を発して洗濯機が暴れ出しました。もうガッタンゴットンと揺れて移動し始める始末。
 仕方が無いので止めて中をのぞくと、うーんシーツとか中で片寄っちゃって誤作動起こす事あるし?と無理やり自分に言い聞かせ、だって夜だし怖いしで、とりあえずやり過ごしました。
 しかし、洗濯機騒動はこれでは終わらなかった。
 度々誤作動を起こす洗濯機。
 ある日とうとうガタガタゴトゴトガッガッガッと物凄い勢いで音を立て始めました。
 また始まったーと思い止めに行ったのですが、いつになく激しい動きでこちらへドッドッドッと迫って来て、止める間もなくガッターンとひっくり返ってしまいました。こっわ。
 もう絶句。割と新しい洗濯機だよ。
 余程出て行きたくないらしく、腹を立てていると思われる。しかも一体や二体とかじゃこうはならないよね。一体何体いるんだ?
 もうこれポルターガイストじゃん。

 しかーしめげないのが私のいい所。
 晴れた日の出来れば午前中、遅くとも午後3時ぐらいまでにはだけど家中の窓を開けて掃除をしつつ、パンパン手をたたきつつ、取り寄せた除障香を焚いて回りました。ハーブ酒もシュッシュと家中のみならず、家の外回りも吹きつけて回りました。なんならバケツにドバドバ水とハーブ酒入れて庭にもまきまくりました。気になる間中定期的に。
 般若心経も空で唱えられるようになったし。えっへん。
 私ってば何を極めようとしているのだろう。

 何が功を奏したのかはわかりませんが、打てる手は打ったしそのうちなんかああもう大丈夫だなと自分の中で感じる所があったので、終了。
 負けない意気込みって本当大事。

 いやーしつこかった。
 しかし、いつまたやってくるかは分かりません。
 なんとなく立ち寄った先でお持ち帰りする事とかあるんですよね。自分だけでなく家族の誰かだったり。
 それに杞憂だといいのですが、隣の空き家にいる気がしないでもない。お願い家には来ないで。
 なので、時々晴れの日に除障香を焚いて回ったり、アロマでお部屋を清々しくしたり。なんか違和感を感じた時はフラワーエッセンス吹きかけたりしてます。
 早めの対応が肝心。
 この時は自力でなんとかなりましたが、皆さん場合によってはその道のプロに相談しましょう。

 それにしても人って見たいものしか見ない生き物なんですよね。
 時々感じる違和感をスルーする鈍感力も必要なのかも知れません。
 だって気づかなきゃ何も起こっていないんだもん。家の旦那さんみたいに。
 いつも私だけがハードモード。
 としみじみ思う夏の日でした。

写真のこの場所は多分マイナスイオンたっぷりの癒しの空間です。

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