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【出産体験記】産後の妻に、言ってはいけないNGワードを放った夫

5年前、長女を出産しました。その時、夫が放った一言を忘れられません。きっと一生忘れないと思います。

今回は、長女出産時の珍エピソードについて、書こうと思います。

うちの夫は、とにかく真面目で社畜です。

▼夫が社畜の話はコチラ▼

そして寡黙で、正直です。

いや、"馬鹿"がつく正直者です(笑)

◆15:00頃

私の陣痛は、破水から始まりました。

そこから出産まで、およそ22時間かかっています。なぜなら微弱陣痛だったからです。

微弱陣痛とは言えども、出産を経験したことが無い私にとっては「どこが微弱?」と思うくらいには「痛い」陣痛が、数時間も続きました

この時は、里帰り出産だったので、母親が付き添ってくれて、陣痛が来る度に、私の腰をさすってくれていました。病院に向かうタクシーの中で、私は痛くて「ひーひー」言いながら、仕事中の夫に連絡しました。

◆19:00頃

陣痛開始から4時間ほど経過。

5年前の出来事なので、あまり細かいことは覚えていませんが、陣痛が10分間隔になっていきました。

上述の通り、陣痛が開始した時点で、夫には連絡をしていました。

仕事先から産院まで、片道5時間かかるので早目に知らせたほうが良いと思ったからです。

そろそろ近くまで来ただろうと思い、再度連絡してみると「まだ働いている」との返答。

いや、なんで?

社畜すぎやしないか???


もうその時点で、夫に対してイライラしていました(笑)



後になって、この時、なぜ早く産院に向かわなかったのかを夫に聞くと、私が病院到着時点で、看護師さんに「すぐには産まれない」と言われた話をしていたからだそうです

そうだとしても、初めての出産で不安な思いでいるのだから、飛んできて欲しいのが正直な気持ちです

時間が経てば自然と生まれるのではなく、「私と赤ちゃんが頑張っているから生まれるのだ」と思うのです。

思い出すだけでイライラして来たので、話を先に進めます(笑)

◆20:00頃

陣痛開始から5時間~6時間経過しましたが、一向に生まれる気配はありません

その日は、そのまま産院で夜を過ごしました。

夜を過ごすと言っても、ゆっくりできる訳ではありません。陣痛が5~10分間隔で続いているからです。

意識が遠のきそうになりながらも、陣痛に耐えていました。母親はその度に背中や腰をさすってくれました。

◆23:00頃

日付が変わるか変わらないかくらいに、ようやく夫が到着。きっちり定時まで働いてきたようです。

いや、なんで?

こんな時まで、社畜ぶりを発揮しなくて結構です!(泣)



色々言いたいことはあるけれど、それどころではない状況なので、ひたすら陣痛に耐えていました。

私が激しい痛みに耐えている目の前で、夫はおろおろしていました。
夫も初めてのことで、何をしたら良いのか分からなかったようです。

私は「腰をさすって」と半ば命令しました。

その後さすってもらうのですが、(出産したことがなければ分からないのは当然ですが、)さする場所、さする強さ、全部気に入らないのです。

やはり母にさすってもらうことで安心できました。

◆7:00頃

一睡もできないまま夜が明けました。
気を利かせた母が、朝食を買ってきてくれました。

でも全く食欲が湧かないのです。
ミニトマトだけ1つ、かじったように思います。

後になって、このタイミングで、たくさん食べておくべきだったと後悔します。なぜなら分娩の時に力が出なかったからです。

《出産を控えている方へ》
何が何でも、食べられそうなタイミングで固形物を食べてください!
ゼリーでもOKです(^^)
水などの飲料だけしか摂取していないと、分娩時に本当に力で出ないのです。

◆11:00頃

陣痛開始から20時間ほど経過して、子宮口が全開になったので、いよいよ分娩台に移動。

立ち合い出産だったので、夫は私の”頭側”にいました。母は廊下で待っていてくれました。

分娩室に入ってもまだ産まれません。

飲み物は飲んでいましたが、食べ物はほとんど食べていなかったことと、寝られなかったので、力が出ませんでした。何度かいきんではみるものの、一向に出てこようとしない長女。

「痛い」と言うことさえも発する気力が湧かない中、ようやく出産した頃には、お昼が過ぎていました。

◆13時頃

出産後、放心状態だった私。その横で夫は、生まれたばかりの長女を見て大興奮していました。

ちょうど長女が大と小をしたらしく、「出生体重が変わってしまう」と看護師さんとキャッキャ、キャッキャとしていました。

楽しそうだなあ~と思いながらも、私はそれどころではありません。無事に産めた安堵の気持ちはあったものの、意識朦朧としていました

胎盤をずるりと出して、色々と処置をしてもらい、1時間くらいは分娩台の上でじっとしていました。

これは自分の体なのか?と思うくらいに、全く身動きがとれなかったので、ひたすら時が経つのを待ちました。

その間に、廊下で待っていた母と、駆け付けた義父母は、長女と対面。

「可愛いね、可愛いね」とやっている間、母だけは「うちの娘は大丈夫ですか?」と真っ先に私の心配をしてくれていたと看護師さんが教えてくれました。

もうこの一言が本当に嬉しかったことを鮮明に覚えています。夫はまだ私に一言もかけてはくれていなかったので、尚更じーんと来ました(笑)

◆14時頃

出産からおよそ1時間後、長女と再会。

ぎゅっと抱きしめた様子を夫や看護師さんが、たくさん写真を撮ってくれました。

私の気分も少し落ち着いた頃に、夫がこう言い放ったのです。

「いや、長かったね。一瞬、寝ちゃったよ(笑)」


短気な私は、内心ブチ切れました。
命をかけて出産している私の気持ちにもなってほしいと。

でも本当にへとへとだったのです。へとへと過ぎて、言い返す気力もありませんでした。

夫に悪気はないのは分かっています。

仕事を終わらせて、遠方から来てくれていて、相当疲れていたのも分かっています。

それでも私は一睡もできる暇がなかったのです。

夫は私が、死ぬ気で産んでいるのを見ていたにもかかわらず、「一瞬寝た」はないと思いませんか?(爆)

分娩室で、もし私の”足元側”でうとうとしている夫がいたなら、ぶん殴っていたと思います。
それほどまでに、生きるか死ぬかの戦いをしていたのだから

馬鹿正直も大概にしてほしいと思った一件です。

その後、義父母と夫は、料亭にご飯を食べにでかけていきました。

すでに14時を回っていたので、病室にあるはずの昼食は、片付けられていました。生ものは衛生上、残しておけない病院の方針のようです。

生もの以外は置いておけたようで、お菓子だけ残しておいてくれていました。

そのお菓子とは・・・

ゴーフルです。

ゴーフルのイメージ

出産で全ての力を出しきったので、疲れ切ってくたくたで、話す気力もなくて、一睡もしていない私。

22時間ほど、ろくに固形物を食べられていないので、仕方なく目の前にあるゴーフルを口に含みます。

でも喉に張り付くのです。

なかなか呑み込めませんでした

あの水分がない、パサパサのゴーフルの味。

一生忘れないと思います(泣)

(ゴーフルは全く悪くないのです。ただ出産後、一番に食べる物としては不向きという話。笑)

【最後に】
ここまで読んでいただいた、出産を控える方のパートナーさんは「じゃあ、出産後の妻に何と声を掛ければ良いのだろう?」と思ったかもしれません。

正解は・・・

頑張って、産んでくれてありがとう

です。余計な一言やアレンジは必要ありません。産んでくれた感謝の気持ちを素直にお伝えください

さらに2人目出産のときも忘れられない一言を発した夫。その話は、今度にしようと思います。

※注:上記は今となっては、笑い話なので、夫への憎しみエピソードではありません※

《コメント欄、募集テーマ》
・出産経験者は、パートナーからもらった言葉
・出産経験がない方は、出産された方にかけた言葉
をコメント欄に書いてくださいね(^^)/

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最後までご覧いただきありがとうございます。
Have a good day!
ではまた明日♪

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