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繋がりを回復してくれる手の力

「ゆき」という東洋医学の技法が話題に上る。対角線上に両手で患部を挟むように、 でも患者の身体には直接触れない位置に手を持ってくる。患部は冷えているが、そこ に手の温かみが伝わり、血液が固まらない。打ち身にならずに血が巡る。 そう解説してくれた彼は、「西洋医学の医者は数字しかみない。パソコンの画面にくぎ 付けで、患者の顔も見ない。」と不満を漏らす。

いつものように、ヨガの先生が、力の入った私の肩をそっと手でなでおろしてくれた。い つも、知らないうちに、肩に力が入ってしまっている。手で触れられると、意識が向く。 先生の手は、余計な力を抜くことで体が柔軟に動くことを教えてくれる。

シンクにかかっている水切りラックの棒を一本筒触ってみるとぬめりがある。新しいたわ しでこすった。手で触ると気付かなかったことに気づく。

そういえば、日本語には、「手を入れる」「手を掛ける」「手当て」など、手に注目したケ アの慣用句が多い。きっと偶然ではない

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