🐰こどもとコロナワクチン🐶
みんな不安な気持ちはきっと一緒…。ということで、今回のゲストは、SNS医療のカタチ、コロワくんサポーターズのメンバー🐶
小児アレルギー科医 ほむほむ先生🐰✨です!
ひとりで考えこまず、一緒に考えましょう!
🐰SNS医療のカタチ
「正しい」は時代によって変わっていく。
病理医ヤンデル×外科医けいゆう×皮膚科医おーつか×小児科医ほむほむ
4人の医師たちが、医療トピックスごとにゲストを呼び、医療者と患者さんが一緒に学ぶほっこり医療情報番組。みおしんもこちらに登壇されている方にお声がけさせていただいていて、とてもお世話になっています。
こどもの感染症予防接種ナビ 感染症アラート
こどもとオミクロンで心配なクループ症候群
以下が2021年9月に収録した対談の文字起こしです↓
家族分の食事をつくるのをイメージしてみましょう🍚10人分と1人分。多い時に合わせると一気に「赤字」に…。
現在、小児科病棟は4割減って2500床しかありませんが、救急の患者は減っていません。流行の波の高低差をいかに小さくするかが重要です。
医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/17/dl/09gaikyo29.pdf
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/19/dl/09gaikyo01.pdf
Q. 流行時の登園・登校との考え方?
A. もともと白黒つけることはできない問いですし、医師がどちらかに決定することもできないと思います。バランスを考えなければいけません。基本的に園や学校再開は行っていった方がいいとは思いますが、いくつかの条件が必要と考えます。インフルエンザの時と同様に、感染拡大が起きた時は、休園・休校などの措置は必要でしょう。しかし、休校にした際に「こどもたちを誰がみるのか」など、公的なサービスや受け皿が充分ではありません。
これは、現在の日本は、GDP比で教育費が、OECD加盟国の32国の中で31番目で、子どもに充てられている教育費が少ない背景が影響しているのかもしれません。こどもたちへのリソース投資が重要ですが、難しい。
https://www.oecd.emb-japan.go.jp/files/000398873.pdf
休園や休校によるこどもたちへのデメリット
①こどものメンタルヘルスに影響を及ぼす~コロナ渦におけるこどものメンタルヘルスの悪化に関する研究が報告されてきました。
Rider EA, Ansari E, Varrin PH, Sparrow J. Mental health and wellbeing of children and adolescents during the covid-19 pandemic. Bmj 2021; 374:n1730.
Hawrilenko M, Kroshus E, Tandon P, Christakis D. The Association Between School Closures and Child Mental Health During COVID-19. JAMA Network Open 2021; 4:e2124092-e.
②免疫負債(借金) ~感染症を防ぐための行動を続けることで従来の感染症にかかりやすくなること(感染症予防策をすること自体は大事)。
Q. 今年のインフルエンザワクチンどうしよう?
インフルエンザ予防接種の型は、南半球の流行を参考に決めている事が多いです。感染予防対策は他の感染症にも有効なので、去年は流行せずに済みました。しかし、今後は海外との往来も増えることが予想されるので、やはり、予防しておくほうがよいでしょう。
感染リスクが高まる5つの場面
①飲酒を伴う懇親会など
②大人数や長時間におよぶ飲食
③ マスクなしでの会話
④狭い空間での共同生活
⑤居場所の切り替わり
飲食に限らず、人と接触する際のマスクの着用や三密(密集・密接・密閉)の回避、室内の換気をよくすること。人が集まる際には、少人数で短時間にとどめ、大声を出さず会話はできるだけ静かに。共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底、基本的な感染防止策が大切です。
コロナ専門家有志の会 noteより抜粋
☠️ 空間除菌剤を使ってる方にどう事実を伝える?
消毒薬は、ウイルスの細胞膜を破壊することで効果を発揮していますので、人間の細胞膜も一緒に、ダメージを与えてしまうリスクがあります。だからといって、いきなり「人体にも悪影響を与える場合がある」「人間がいる環境で使える濃度で使用すると、除菌効果は乏しい」と伝えると、患者さんはショックを受け、悲しんだり怒ってしまいます。「感染させない、させたくない」という心は医療者も患者さんも同じ気持ちですから、こういった内容は、患者さんとの信頼関係(ラポール)を形成しながら何度かお話をして伝えていくことが大切なのかな、と思います。
🐶こどもとコロナワクチン
12歳以上の子供に対する新型コロナワクチンに対し、CDCは推奨し、WHOは考慮するとしています。安全性と有効性のエビデンスがそろったことと、デルタ株が流行したことによって、子供を守るために、学校に通えるように、ワクチンは打った方がいい段階へ入ったと思います。子供はおとなに比べて弱者にあたります。「コクーン効果」で、まずは、おとなたちがしっかりワクチンを打ち、こどもたちへ感染を広げないこと、そして、親として、パパやママが重症化しないこともとても大切です。
COVID-19 Vaccines for Children and Teens(CDC)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/recommendations/adolescents.html
COVID-19 advice for the public: Getting vaccinated(WHO)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/covid-19-vaccines/advice
JCVI statement on COVID-19 vaccination of children aged 12 to 15 years: 3 September 2021
https://www.gov.uk/government/publications/jcvi-statement-september-2021-covid-19-vaccination-of-children-aged-12-to-15-years/jcvi-statement-on-covid-19-vaccination-of-children-aged-12-to-15-years-3-september-2021
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0004.html
若者のワクチン接種のメリットデメリット 山田悠史×厚労省
Q. 小児外来・病棟の2021年までの状況
A. COVID19感染症流行以前より、もともと小児科は感染症が多いものですが、皆さんの日々の感染対策のおかげで、外来も救急外来も落ち着いていました。しかし、2021年に入り、RSウイルスが通年より4倍増加しました。ヘルパンギーナが地域によって増えました。
RSウイルス感染症の流行状況(東京都感染症情報センター)https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/rs-virus/rs-virus/
<余談> RSウイルスの治療は?
特効薬のような薬はありません。呼吸状態が悪ければ、呼吸を補助するデバデバイス(ネーザルハイフロー、人工呼吸器)を使っていきます。モノクローナル抗体を『予防的に』使う場合もありますが、薬価が高いためごく一部の子どもにしか使えません。RSウイルス感染症予防注射(シナジス)
<余談>
Q. コロナワクチン推奨派 vs 反対派? という、言葉の違和感を感じるのですが、ほむほむ先生はどう受けとめていますか?
A. 情報を得る最初の入り口は、自分が信じている人の話を信じたくなるものです。科学的根拠に基づいた情報を得るには、批判的思考で内容を吟味したほうがいいものですが、訓練してきた医療者ではない方々が、これを試みるのはなかなか難しいと思います。
たとえば「しいたけ」。たとえば「忽那賢志」。
🐰ほむほむ先生からメッセージ
まずは、かかりつけ医の信頼できる先生の言葉を信じましょう。そこに、公的な情報やこういったSNS医療情報を少し取り入れていくことで、日々の疲弊が少なくなるんじゃないかと思います。そしてなにより、いま、徐々に感染が落ち着きだしているのは、医療者だけでは絶対に不可能でした。皆さんのおかげなので、心より感謝申し上げます。ありがとうございました🐰
社会は短期間に変えていけるものではありませんので、ゆるやかに情報を共有していきましょう。
ほむほむ先生
Twitter https://twitter.com/ped_allergy?s=20
instagram https://www.instagram.com/homuhomu_allergist/?hl=ja
blog https://pediatric-allergy.com/
ここまで読んでくださった皆様、ご登壇いただいたほむほむ先生、ありがとうございました!
妊婦とコロナワクチン
コロナ陽性の妊婦さんの早産、赤ちゃんの死亡
「コロナ後遺症」 は慢性疲労症候群に似ている症状が多いので注意が必要。
<座談会>教員と医者のぶっちゃけて話し合ってみた」
ミュージックビデオ「ワクチン大切だワン!
🐶コロワくんサポーターズ コロナワクチン情報を届ける有志活動
山田悠史 (老年医学・緩和ケア科)
稲葉可奈子(産婦人科みんパピ!代表)
田中希宇人 キュート先生(コロナ対応呼吸器内科)
堀向健太 ほむほむ先生(小児科医・アレルギー専門)
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