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自宅療養-コロナ患者を待つ世界- 在宅医療医師と訪問看護師

すでに、日本全国的多発同時コロナ災害となっています。
今一度、今やるべきことを整理していきましょう。

早急に3つ同時進行でやるべきこと
新規感染拡大の抑制
医療体制の確保
③ワクチン接種の加速

みなさんの理解と協力が必要ですが、なかなか情報がいきわたらないジレンマがあります。そこで8/25 のゲストは、今まさに自宅療養の患者さんを診療されている佐々木淳先生と訪問看護師藤田愛にご出演いただきました。

6か月前の佐々木先生の記事が出逢いでした。
「完全な存在にはなれないし、完璧な生き方もできない。」 https://youtu.be/PnwFV-QEYoM

在宅医療歴15年佐々木淳 

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最初はたったひとりのスタートだった  藤田愛

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STOP COVID19 10万人あたりの感染者数は100人超えが100人越えがあたりまえに。在宅待機中が4万人・・・1/350人にひとりの確率 陽性率20% だからもっといる。2週間後には在宅の中等症・重症患者は1.5倍以上に増えると予想されています。

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第1波、第2波は全員で怖がってSTAY HOMEが成功→第3波 高齢者が犠牲に→第4波 神戸大阪医療崩壊→ 第5波 ワクチン未接種の20-50代若い世代が重症化 ☚イマココ

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デルタ株の感染力は別次元
家族一人PCR陽性わかると全員陽性。一度家庭に持ち込まれると家族全員感染が避けられない可能性が高い。家族を守るためにも、一人ひとりが感染しないよう慎重に行動することが重要。

会社全員巻き込んだ実例

東京都の重傷者カウントは挿管・ECMO例のみ 上限達成しているから増えない。Sat85%で3日間など当たり前 酸素7L/minでようやくSat91%…
200人中15%が重症のクライテリアを満たす
酸素濃縮器は酸素業者の在庫ゼロ
東京都から提供された数台と、入院になった患者さんのお宅から回収した数台をなんとかギリギリで運用しながら乗り切った
中等症Ⅱでも入院できず悪化してからようやく入院

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抗体カクテル療法」8/25 外来でも調整開始
往診 酸素+ステロイドでお祈りは治療じゃない…
呼吸苦はうつ伏せが楽?抱き枕でゴロゴロ

「自分が当事者にならない限り医療崩壊の被害者にはならない

どれだけ訴えても届かない
非医療従事者も医療従事者も

訪問看護師が診る患者と在宅医療医が診る患者は違う
かかりつけ医がいないと保健所しかない…
「かかりつけ医」「家庭医」が定着しない日本
オンライン診療が定着しなかった理由
明らかに軽症の患者さんたちは電話診療で処方
新型コロナの在宅療養で難しいのは、病状が急変しうること。特に中等症以上でハイリスクの人は、急激に低酸素が進行することがあり、(病状経過の見通しの説明を含め)かなり慎重に対応する必要がある。

一日コロナ診療していて感じたことはほとんど「小太り男子
基礎疾患がないということになっている隠れ糖尿病
デガドロン6㎎×10日間(ミニパルス様)は危険💦採血でチェックは必要
一度も家に行かない診療は危険
セルフネグレクト?外国人や貧困など、健康の社会的決定要因の存在も

イベルメクチン、使わない
  論文撤回、医者の経験則で投与は危険
検討してみて、ダメなら方針を変えるのが医者のスタンス

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【改善策】
●不足しつつある酸素濃縮器に依存しない酸素供給システムを持つ療養施設を整備
●地域の訪問看護ステーションが在宅療養者のフォローアップすることで保健所の負担軽減と医療との連携をスムーズに
1:18:00 「全国同時多発災害」時差を狙うしかないが…厳しい
中央配管の酸素ステーション!…あれ?

西村大臣(日曜討論にて)
●酸素濃縮器については厚労省・経産省が連携し、供給体制を確保
●体育館などに酸素配管設備を持つ療養施設を、自治体と連携して整備
●訪問看護師がより在宅コロナ支援に関われるように調整する


誰かのせいにしない 強さと知識
コロワくんサポーターズ
 心ある医療従事者はたくさんいる
藤田愛からのメッセージ 都道府県制覇「セルフ看護」を
佐々木淳からのメッセージ
多くの人材が関わってくれているから多くの患者のところへ診察に行ける
酸素濃縮器の回収と設置のために走り回ってくれた酸素調達チーム
診療終了後の連携や調整をしてくれたフォローアップチーム
各地の保健所からの要請をスムースに処理してくれるコロナ対応本部
コロナ専従ルートが対応しきれないケースを柔軟にバックアップ
初診後の在宅コロナ患者さんの日々のフォローアップをしてくれている診療チーム
感染者が増えたのは医療従事者のせいではない
苦しい人を救えない我々のメンタルも限界にきている
失われる命を少なくするためには、
医療体制の構築以前に、感染者の絶対数を減らす必要

感染対策をしてるつもりでリスクの高い選択をしやすくなっている。
当事者意識と感染者に寛容さを。

話題にできなかった次の課題
訪問介護・訪問入浴など、実はワクチン接種率がまだ低い
今後、高齢者の抗体価が下がっていく中で、再びの高齢者クラスターを防ぐために、医療介護専門職へのワクチン接種率をさらに高めること、
ワクチン非接種の専門職の業務にあり方

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在宅医にできるのは、2つ。①たとえ入院できなくても、必要最低限以上の適切な医療が在宅で提供。②入院が必要な人が迅速に入院できる状況を作るために、退院支援・退院後支援に積極的に取り組む。

【看護師募集】by 佐々木淳先生
こんなコロナの在宅医療に協力したい看護師さんはいらっしゃいませんか?
法人内のスタッフだけでは2つの往診チーム、在宅療養者フォローアップチーム、そしてこれとは別に酸素調達チーム、コロナ対応本部と5つのチームを運営していくのは容易ではありません。

もし、週1日、あるいは不定期でも協力してみてもいいかも!
と思った方がいらっしゃったら、ぜひお力をお貸しください!
できる範囲、やれる範囲で結構です。
コロナの感染が怖い、往診には行けない、という方でも大丈夫です。

募集期間は8月~10月まで。ご応募いただけたら嬉しいです!
地域にいま強く必要とされている仕事です。
魅力的な医師たちと一緒に仕事をしてみませんか?

少しでもご興味があれば、こちらから
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医師だけではよい医療は実現できません。
どうぞよろしくお願いいたします。

以上です。お忙しい中たくさんお話いただいて本当にありがとうございました。最後まで読んでくださった方々も本当にありがとうございました。

どうか、お気をつけて。

WiTH PAiN  みおしん

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