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Georges Delerue - The Day of the Dolphin / イルカの日 - 1973

実は映画はきちんと見ていないんですっっ
いやさ見たんですけど、覚えてないの。
ところどころ切れ切れで、
イルカは可愛いというところだけ。
テレビでやっているのは知ってたけど、
内容がちゃんと頭に入っていなかったっっ

そして、この曲だけは好きなんです。
それは映画の内容とリフレインする形ではなく、
ラジオとかテレビで流れてたのを聞いての話で…

でもって、この映画は「イルカの日」という、
平和的なタイトルなんだけど、
決してそういう内容ではなくて…
環境問題を扱ったエコで自然賛美(賛歌)でも、
海や生き物万歳な、そんなテーマな映画でもなく…

まったく真逆の、大統領暗殺計画という、
物騒なテロを扱った映画なのでありました。
どうも、サスペンス・スリラー映画というジャンル?
…らしいです。
そう言えば、日本ではあんましないジャンルですよね、大統領(政治家)暗殺モノって。歴史的事件でのその手のものはあるけれど、現代モノではない。

そして、予告の動画探したけど日本語のはないですね。

「The Day of the Dolphin / イルカの日」映画予告編 1973

なんかね。変な財団が、
イルカを使って大統領を暗殺したれ!…って陰謀企てる。
それに利用されようとするイルカたちと、
研究施設と動物学者の話デス。

まあ、映画に関しては内容見て下さいよってな話で、
このテーマ曲が何とも言えないのですよ。

Georges Delerue「The Day of the Dolphin / イルカの日」

美しい海原、穏やかに凪いだ海を連想させるような、
なんとも澄み切ったメロディ…
これがねー たまりませんのよ
大好きな曲です。
透明感がありながら、切なくも物憂いに悲しげで…

とってもシンプルな旋律なんだけど、心の琴線に響きます。
遠い昔を思い出させてくれるような感じで。

陰謀だとかテロだとか、そういう映画の内容と、
まったく相いれないような、
美しい海と自然を感じさせてくれて…

ホントこの頃の映画音楽って傑作が多かったなあって、
つくづく思います。

して、動物が人間のエゴに振り回されて道具にされる映画って言えば、「ドーベルマン・ギャング」なんかもあったなあ…と思い出したり。※ドーベルマン刑事ではありません

そして、音楽を担当したのは、パリ音楽院出身の
ジョルジュ・ドルリューというフランス人作曲家。

ジョルジュ・ドルリュー

オペラなどの作曲をした後、初めて手掛けた映画音楽が…

「Hiroshima mon amour / ヒロシマ、我が愛 / 24時間の情事」1959

アラン・レネ監督のこの映画だったり。
ちなみにレネ監督は「ゲルニカ」とか「夜と霧」とか「ベトナムを遠く離れて」とかとか、わりと戦争をテーマとした作品が多いです。

して、日本とフランスの合作で、こんな映画が創られていたのです。今となっては、知らない人の方が多いかな。
内容としては…被爆地広島県広島市を舞台に、第二次世界大戦により心に傷をもつ男女が織りなすドラマを描いた作品…とのこと。日本側は岡田英次さんが出ていましたね。

外部からやってきたフランス人という存在が、原爆をどこまで知ることができるのか? というアラン・レネ監督の想像から映画制作は始まった。人間が、現実を批判しながら自己の心の在りかを探求していく過程を、個人の内面にある戦争を背景に描いた作品である。[要出典]当初レネは広島を舞台としたドキュメント作品を手掛けるつもりであった。しかし、来日して新藤兼人ほかのドキュメント作品を見て、広島についてそれ以上のドキュメントを作ることはできないと判断し、ドキュメント製作を断念する[1]。
映画の全編(ヒロインの第二次世界大戦中の回想シーンを除く)のロケーションを1958年当時の広島市で行い、多くの市民が撮影に参加している。2人が情事にふける立町のホテル周辺や、フランス語で記載されたプラカードで反核平和を訴えるデモ行進を行っているシーンなど、多くの市民の姿が映し出されている。当時の広島駅、平和公園、広島平和記念資料館、新広島ホテル、広島赤十字・原爆病院、本通り商店街、原爆ドーム、太田川なども登場する。
映画の製作に、フランス側は『夜と霧』を製作したアルゴス・フィルム他、日本側は大映、そしてパテ・オーヴァーシーズがとりまとめた合作映画である。映画の題名は初期の企画段階では「ピカドン」だった。

wikiより

それ以外では下記の映画音楽なども、彼の作品なのでした。

「Une aussi longue absence / かくも長き不在」1960

淀川長治さんの本で知った映画ですねー

「Jules et Jim / 突然炎のごとく」1962

トリフォー監督の名作。ジャンヌ・モローの存在感が素晴らしいです。

「Anne of the Thousand Days / 1000日のアン」1969

悪名高きリチャード8世の二番目の王妃、アン・ブーリンを主人公にした映画。

「Il conformista / 暗殺の森」1970 

ベルナルド・ベルドリッチ作品。私の好きな女優さん、ドミニク・サンダが出ていたりするー

「A Little Romance / リトル・ロマンス」1979

ダイアン・レインが可愛かった~ 初恋ものですね。
相手の男の子がちょっとモサいんだけども。

これ以外にも、「ビバ!マリア」や「ブーメランのように」「隣の女」「サン・スーシの女」「ジャッカルの日」「ベルモンドの怪盗二十面相」「終電車」「マグノリアの花たち」「ツインズ」「マキシー素敵な幽霊」などなど、名だたるヒット作の音楽を手掛けてます。

そして…

「Salvador / サルバドル/遥かなる日々」1986

この音楽も彼だったんですねっっ
オリヴァー・ストーン監督の映画。
この映画、めちゃくちゃ重いです。重たい映画です。
見終わって、救いが無いから、ズーンとしてしまいます。
いやさ、これが現実なんだけど。

んでもって…

「PLATOON / プラトーン」1986

え゛ー この音楽もこの方だったのねーってちょっと感激。
映画見て、音楽がいいなってことで、サントラをレンタルレコード店で借りてカセットにダビングしたからっっ
作曲者のことなど、当時はまったく気にして無かったですww

はい、ようするに私好みの音楽を創られる方だってことですねー ふふふ



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「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/05/26 掲載記事より転載

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