ABBA - Fernando / 悲しきフェルナンド - 1976
ABBAは、私がコンサートに行った初めての海外ミュージシャン(それまで日本人のはロッテ歌のアルバムの公開録画or生放送?とか…ハマショーのライブとかは行ってたけど)。
武道館にて資生堂がスポンサーで、「レディ80'スペシャル」とかいう副題が付いていたように思う。
席は二階で、ほぼ真横から見る位置っっ ちょっと悲しいけど まっいっか。それ以降は日本でライブないから、最初で最後の来日だったかもかも。
行けただけよしとしよう・・・生で見れて貴重ということで。
でもって、ABBAというとやはり「ダンシング・クィーン」これが代表曲と言ってもいいでしょう。
「Dancing Queen」1976
スウェーデン王グスタフ16世の結婚式でお披露目されました。王女様のために作られた歌ということです。
でもって、彼らはスウェーデンのグループで、母国語は当然スウェーデン語、英語ネイティブではないです。だけど語学に堪能らしく、この曲に関しては、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・スウェーデン語・・・のバージョンがあったりしますですの。
ちなみにスウェーデンは、ABBAミュージアムもあるでお。
てなわけで、日本で言うところのスウェーデンを代表する国民的スター、国民栄誉賞ものなグループなんざますのよ。
んでもって、ABBAのほとんどの曲はメンバーの男性二人、ベニーとビョルンの二人で作ってたりします<オリジナルでカバーはなし
結成当時はベニーとフリーダ(黒髪)が夫婦で、ビョルンとアグネッタが恋人同士(後に結婚)だったけど…どっちも離婚しちゃったっっ
フリーダは再婚して伯爵夫人になってます(ちなみに彼女はドイツ人の父親とノルウェー人の母親のハーフ。恋愛的国際結婚というのではなく、当時のドイツ人アーリア化政策というか~まぁ政治的事情。
そんな風にノルウェー人とドイツ人を結婚させて、子供を作らせるという政治的意図があったが故な時代の訳あり結婚。ドイツの敗戦により、フリーダのお父様は軍人(SS)だったため、戦後の弾圧を恐れてスウェーデンに亡命・移住したのでした。
…てなわけで人生波乱万丈な人だったりする。スウェーデンでは迫害されなくて何より(戦後ドイツでのSS家族は大変でしたし)。
さてさて…
アグネッタがメインヴォーカルの「ダンシングクィーン」が、彼らの代表作であり 、アグネッタ・ヴォーカルの曲の方が目立ったヒットが多いのですが…フリーダがメインヴォーカル取った曲も、なかなかにいい曲が多かったりします。
でも当時は、次の曲はどちらがメインヴォーカルを取るかで、二人の間には葛藤とか軋轢とか色々あったとのこと(フリーダ曰く)。
まぁ、この辺り難しいとこですよね。ツインヴォーカルといえばそうなんだけど、身近なライバルでもあり、歌い手としては感情の収めどころが難しいところなのかも。
スプリームスでも、ダイアナ・ロスにメインが偏ってたことで三人に不協和音が生まれてしまいましたから(映画「ドリームガール」でも描かれているのかな?)。そんなんで壊れてしまうグループや関係性も少なくありません。良い作品を作るためとは言え、残念なことです。
ABBAの曲はアップテンポなものも、バラードもいい曲たくさんあるので、これってのを選ぶのに苦労するのです。
「SOS」1975
一番最初に好きだなって思ったのがこれかなー
「Fernando / 悲しきフェルナンド」1976
フリーダがメインヴォーカルでしたね。歌詞はリオ・グランデの砦と出てくるので、アメリカが舞台で、歳を取ったかつての恋人に対して昔を懐かしみ語りかける内容です。
「Knowing Me, Knowing You」1976
「I Have A Dream」1979
「Gimme! Gimme! Gimme!」1979
ディスコソングでノリノリ。
「Money, Money, Money」1976
テレビ番組でお金のことを取り上げるときによくBGMで使用されてますね。これ以外だとBCRの「マネーハニー」かフロイドの「マネー」が使われることが多いかなん。
Bay City Rollers 「Money,Honey」1976
「Chiquitita」1979
ユニセフだかなんだかの団体のCM?で使われてた記憶がっっバナナじゃないですよ、人の名前です。
友達を「あなたはとっても素敵な人よ」って元気付けてる歌。S&Gの「明日に架ける橋」も友達を慰める歌ですねん。
Simon& Garfunkel「Bridge Over Troubled Water」1970
「Take A Chance On Me」1977
「Eagle」1977
これも好きです。
「Tiger」1976
「Summer Night City」1979
「Voulez-Vous」1979
「Thank You For The Music」1977
これカラオケでよく歌います。
「Hasta Manana / 落ち葉のメロディ」1974
この歌も好きですー
好きな歌たくさんあって困るなっっ
さてさて…ベニーとビョルンは、ABBAの曲のサンプリングとかカバーとか、基本的に許可しないんですね。
例外はありまして、デビー・ブーンに「落ち葉のメロディ」は許可して、マドンナの強烈なアプローチで「ギミーギミーギミー」のサンプリングは許可したのかな。そのくらいか。
Debby Boone カバー
Madonna 「Hung Up」2005
あとはABBAの曲をモチーフにした、ミュージカル「マンマ・ミア」くらいで、あれに協力したくらいかも鴨。
Musical MAMMA MIA! 1999
これはABBA作品へのリスペクトであり、オマージュなんでOKが出るのは納得。
「MAMMA MIA!」1975
そして、それぞれの事情が入り組んでいることもあり、再結成はないけど一昨年には二枚の新曲がレコーディングされたし、ストックフォルムには彼らのミュージアムがあったり、YouTubeに公式chもあるし、インスタも未だに更新されてます。
ありがたいことに、そこで彼らの曲が未だに見たり聴けるのは嬉しいこと。
「The Last Video」2004
彼らの曲はジャンルとしてはポップスになるけど、ブリティッシュやアメリカンなものとは違って独特です。北欧ならではのフォークロアなサウンドなのかも知れない。
私の好きなリッチーもABBAのファンであることを公言していたり、マドンナもそうですが、彼らの曲に影響を受けたり、未だファンという現役ミュージシャンはとっても多いのでした。
とにもかくにも一度しか来日しなかった、彼らのコンサートに行けたのは、私にとってものすごくラッキーなことだったと痛感するでありますわ。
んで、最近40年ぶりに新しいアルバムが!
年月を経て、それぞれに対するわだかまりも解けて、いい感じに音楽だけで繋がることが出来たのでしょうね。長年のファンとしては嬉しい限りです。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/09/25 掲載記事より転載