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Gary Moore - Always Gonna Love You / 夜明けの誓い - 1982

ゲイリー・ムーアが亡くなって、今年でちょうど10年ですね。ギタリストとしては技巧派で、彼の泣きのギターは絶品です! 

決して華々しいプレイヤーではなく、地味な職人、頑固おやじ一徹っていうイメージの人かなあ… もともとはピアノから始まったけど、挫折してギターに転向。オーソドックスにシャドウズ、ピーター・グリーン、ジミヘン、クラプトン、ジェフベックに影響されたとのこと。

The Shadows「Spring Is Nearly Here」1961

Peter Green with The Splinter Group「The Supernatural」

イギリス人と勘違いされることもあるけど、アイルランド出身のアイルランド人です。

ギタリストとしてのステージデビューは14歳の時で、お父さんがプロモーターでクラブを経営していたことから、そのお店で演奏してたりして(ザ・ビートボーイズというバンド)。その後、ザ・メソッドというバンドを経てスキッド・ロウに参加、それが1969年だけど2年後の71年には脱退しちゃいます。

Skid Row「Unco Up Showband Blues」1971

脱退後の72年には自分のバンドを作るも、まったく売れず、翌年の73年にほぼ自然消滅。1974年にシン・リジィに代役として参加。

Thin Lizzy「It's Only Money」1974

レインボーに在籍していたこともある、ドン・エイリーらとコロシアム2というジャズ・ロック・バンドを立ち上げたりして。

Colosseum II 「Inquisition」1978

その後、シン・リジィにまた参加したり、クイーンのツアーに同行したり、1978年にシン・リジィに正式加入するまでスタジオ&セッション・ミュージシャンみたいな活動をしてたみたい。

しかし、結局79年にシン・リジィも脱退っっ なんか飽きっぽいのか 人間関係が苦手なのかっっ うーん 後者っぽいですねっっ どうもっっ

1980年にG-Forceを立ち上げてアルバム出して、白蛇さんのサポート・アクトしたものの、G-Forceはアルバム一枚で解散っっ

G-Force「You」1980

なんかホント、グループ活動に縁がない人です、ムーアって。どれも短期短命なんですよねっっ マジ。色んな人と仲良いっていうか~多数のミュージシャンと交流あるって言えばそうなんだけども。

1981年に契約違反で、すったもんだで活動自粛に追いやられて、結局ソロってなってからだもん。ブレイクしたのは。

でもって、私がムーアを知ったのは35年位前。職場の同僚で隣の席に座っていた、T君という洋楽ファン仲間から「オススメ」とテープを貸してもらって聞いたのがきっかけ。

なのでイイネとは思ったけれど、テープに入った曲ということで、まるまる聞いたものの、肝心の曲のタイトルを覚えられなかったっっ

唯一覚えているのが…

「Always Gonna Love You」1982

とてもキャッチーなメロディーで、日本人好みな曲かなん。これはヒットして、テレビでもラジオでもよく流れてたから、自分のベストコレクションにも入れたりしたので覚えてますが、その他の曲名忘れてもーたw

ごめんね、ムーア!

「Empty Rooms 」1984

「Parsienne Walkways / パリの散歩道」1978

そして、この曲がフィギアに使われたりなんかして。みんなビックリさせられましたよねっっ でも、コアなファンは多いものの、最近ではちょっと忘れられているというか、多々いるギタリストの中で影が薄くなったムーアが、一般人にも再評価されてとても嬉しい。

「Everybody Knows About My Good Thing」1992

これはミックとの競作?になるのかな?

ちなみにムーアの曲は、日本のシンガーがたくさんカバーしてまして…

浜田麻里「Love Love Love」1985

ムーアの「Love Can Make a Fool of You」のカバーです。でもって、このレコードのギターはB'zの松本さん。

原曲がこれ。

「Love Can Make a Fool of You」1982

「The Cross 愛の十字架」1986

本田美奈子ちゃんですね。確かブライアン・メイがこの曲のギター弾いて歌ってる動画あったなあ…

オリジナル「Crying In The Shadows」1986

決してハンサムではなくて、どっちかってっと強面なので、圧倒的に男性ファンが多いムーアw

ギタリストとしての腕はピカイチで、数々の有名ミュージシャンたちからもめちゃ評価されているというのに、そのわりには目立たないっていうのかな。技量と人気と扱いが比例してないっすよ。

ギタリストとしての世界ランキングも毎度決して高くないし、そこが私としては不満<ローリングストーン誌とかね

なんでかなー ブルース系だからなのかなあ…

確かにどのバンドも長続きしなかったけど、逆にそれが幸いして、特定のメンバーとの共同作業や活動に固定せず、ムーアほど、あらゆる他のアーティスト、ミュージシャンたちとセッションやコラボした人はいないのになあ・・・って、思ったりするよ。

シン・リジィやスキッド・ロウだけでなく、ジョージ・ハリスン、ミック・ジャガー、ドン・エイリー、アルバート・コリンズ、アルバート・キング、オジー・オズボーン、サイモン・フィリップス、コージー・パウエル、クレイブ・グルーバー、ボブ・デイズリー、イアン・ペイス、元クリームのジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、ホワイト・スネーク、グレン・ヒューズ、クイーンとかとか…

サポートとして上記プロジェクトに参加していましたねー

んでもって、ムーアの曲は同世代のギタリストにもカバーされているのです。

「Out In The Fields 」1985

愛しのマイケルのカバーバージョン💛

Michael Schenker カバー 2005

「Still Got The Blues」1990

これをカバーしたのは、ムーア自身が尊敬しているクラプトンです。

Eric Clapton カバー 2013

自分が憧れて、ギタリストになるきっかけでもあったクラプトンにカバーされて、ムーアも感涙だったかもなあ。

10年前、ムーアが亡くなったとき、まだ58歳。心臓発作でした。早いよー もっと長生きして欲しかったよー

私ももっと、彼のアルバムを聞けば良かった。これからたくさん聞くことにしよう。


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/03/28 掲載記事より転載

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