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福祉には予算を作る力が必要

ちょっと結論が出る話ではないんですが、自分の課題の備忘録的に書き残しておきたいな、と思って今日のnoteは書こうと思います。
 
 
 
 
今年はありがたいことにいろんな活動に携わる機会に恵まれました。今まで関わったことのない分野だったり、今までやったことのない事にも踏み出せたので、本当にありがたいなぁ、と思っています。
 
 
ただ活動をすればするほど、広がれば広がるほど思い知らされたことがあります。
 
 
それは「予算を作る力」です。
「稼ぐ」でも「儲ける」でも「貯める」でもありません。
 
 
言い直すと、「やりたいことをやろうとするときにどうしても掛かってくるお金の問題をクリアする力」です。
 
 
 

福祉的なアクションって、「奉仕」とか「ボランティア」とやや同義で捉えられることが多いように思うんですが、僕の中では福祉イコール「ボランティア」ではないと思っています。
 
 
福祉という概念の中にはもちろんボランティアや奉仕というものも内包されているんですが、それぞれが持つ機能って明確に違います。
僕の中ではこういう感じで定義づけしているんですが、
 
 
ボランティアは、例えば緊急事態や突発的な事が起こった時に、それに対応する建て付けがない中で瞬間最大風速的に起こる福祉のひとつのカタチなんだと思います。
「一時的」に善意のエネルギーを集めたもので、性質的には長期継続的なものではないだろうな、と思います。
 
 
それに対して全体としての福祉は、「長期的」で「持続的」な福祉のカタチの方です。
常態的に横たわっている社会課題に対して、瞬間最大風速じゃなく長期的にアプローチを続けたり、インフラとして定着させていくような類のものです。
だからこそ大きな枠の社会課題というのは、国の制度として税金で賄われています。
持続可能性は切っても切り離せないものなんです。
 
 
 
僕ら福祉界隈で生きている従事者は決して福祉的なアクションを「ボランティア」でやっているばかりではありません。
というよりも、ボランティアではアクションを続けることが出来ないんです。
 
 
いくら想いが大きくても、僕らにも生活というものがあります。どんなに続けたくても生活が立ち行かなくなった時点でその活動は止めるしかなくなります。
 
 
最初はボランティアで始まったとしてもいいんですが、そのアクションが持続的なものである限りそこに携わり続ける人が必要になります。
入れ替わり立ち替わりでボランティアに入ってくれる人が居続けるのであれば、ボランティアの建て付けのまま走ることができるかもしれませんが、それってなかなか現実的じゃない場合が多いですよね。
 
 
だから、持続的なアクションはボランティアで続けることが難しいんです。
 

 
 
ちょっと前置きが長くなりましたが、継続的な福祉アクションを行うためには、僕らはやっぱり「お金」の問題とどうしても向き合わなければならないんです。
 
 
今、福祉制度に依らないアクションをあれこれと手掛けていて、制度外事業として料金を頂戴しているサービスもあれば、助成金を受けながら行っているアクションもあります。そして今はまだマネタイズできていないアクションもあるんですが、やればやっただけ「予算を作る力」をもっと持たなければいけないなぁ、ということを痛感します。
 
 
僕らの領域って、必ずしも支援やサービスを受け取る方から報酬を頂戴する、という形が成立する業態ではありません。
 
 
でもそこに人が従事する以上、全てをボランティアで賄うには無理があり過ぎる業態です。
 
 
このねじれた構造の問いの解答を見つけていかないと思い切ったアクションはできない。
 
 
 
使える予算が1万円であれば1万円の範囲のことしか出来ません。でも100万円の予算があれば100万円の範囲のことが出来ます。
 
 
もう少し踏み込んだ言い方をすると、1万円しか予算を作る力がなければどんなに素晴らしいアイデアがあっても1万円のスケールの事しか出来ないし、100万円の予算を作る力があればそれだけ分アイデアを具現化できるということです。
 
 
やりたいことが100万円かかることなのであれば、100万円の予算を作れなければいけないし、それが1億円かかるのであれば1億円の予算を作れなければ、やりたいことには一生手が届きません。
 
 

 

じゃあ「予算を作る力」って何なんでしょうか?
 
 
 
なんかただ単に「お金を稼ぐ方法」とは考えるベクトルというかニュアンスが違う気がするんです。
ただ方法論としてお金を生む、ということが大事なのではないはずです。
 
 
 
新たなビジネスモデルを生み出せる事でしょうか。
それとも寄付を集めたりクラウドファンディングを達成できる事でしょうか。
投資を得られる事なんでしょうか。
高い認知や信用を獲得する事でしょうか。
数多くの実績を積む事でしょうか。
 
 
 
まだ僕にはしっくりくるものが見出せていません。
 
 
 
まだ何の成果も残せていない僕なりに、ですが、今ぼんやり見えているのは「関わる人や参加する人の増やしシロ」みたいなものが何かのきっかけになるような気がしている、という事です。
 
 
地域の福祉がもっと豊かに面白くなる事を、誰かだけが牽引するカタチではなく、いろんな人と一緒に作っていけたらと思っているから、色んな人が関わりながらそれが叶うプロセスの方がしっくりきます。
 
 
そうなるとクラウドファンディングみたいなものに近いのかな?
 
 
でもそれなら余計にまだまだ僕は知られてもいないし、巻き込む力も弱いんですよね。
伝える事も繋がりを作る事も、動きが全然足りません。
 

 
 
これは僕の来年の課題になるなぁ、と思っています。
 
 
さて、来年は何か掴む事が出来たらいいな。
 
 
 


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