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【詩】時・か・ん・

時・か・ん・
都会から田舎へゆくと 感じられるもの

時・か・ん・
悲しくなると 考えたくなくなるもの

時・か・ん・
嬉しくなると 抱きしめたくなるもの

時・か・ん・
寂しくなると 忘れたいもの

時・か・ん・
旅行していると キラキラと輝いているもの 

時・か・ん・
会いたい人を待つと 鼓動を激しくさせるもの
 
時・か・ん・
芝生に寝転んで空を見ていると 掴める気がするもの

時・か・ん・
久しぶりに誰かの子供に会うと 思い出すもの

時・か・ん・
パーティーが終わると 切なくなるもの

時・か・ん・
駅で待ち合わせをすると 疑うもの

時・か・ん・
遅刻しそうになると 懇願するもの

時・か・ん・
帰りの電車の座席で うたた寝するもの

時・か・ん・
リサイタルで演奏が終わると 沈黙するもの

時・か・ん・
料理でタイマーをかけていると 忘れるもの

時・か・ん・
生けた花を見ると 気持ちが揺れるもの

時・か・ん・
縁側の風鈴が鳴ると 聞こえるもの

時・か・ん・
歳をとると 考えたくなるもの

時・か・ん・
老人を見ていると 周りに漂っているもの

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