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食品業界から林業界に転職する際、心との対話で芽生えた思い

転職を考えている人、もしかしたらやっているのかなーと思います。
自分の心との対話。
僕も転職で悩んだ時、自然とこの時間が増えました。

今日は、自分との対話の時間でどんなことを考えたのかを書きたいと思います。転職しようと思っていて、現在悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

【働く意味】

転職を考え始めた時、本当に色んな事で悩んでました。お金のこと、次の業界のこと、生活のこと、妻のこと。自然の中で働き、環境問題に取り組めるところという漠然とした転職先を考えながら、本当に大丈夫なのか?という不安はつきません。

でもこの不安があったことで、内省する時間が作られました

まず内省の時間ではじめに考えていたことは、「働く意味」。 今思うと、僕にとって非常に重要なテーマだったと思います。キッコーマンで働いていた時、元々は人の健康に寄与できる仕事がしたいと考えていたはずなのに、いつの間にか会社の歯車の一つになっていました。 この経験は大きい企業にいる人なら、なんとなくわかる感覚じゃないかな。知らないうちに周りの考えに染まったり時間と共にそれが自分に馴染んでしまったり

転職のきっかけは以前に書いたので、ここでは割愛しますが、気になる方は下記のnote記事を読んでみてください。

でもふと我に返ると、なんで働いてるんだっけ・・・?と根本的に重要な部分が欠落していたことに気がつきます。

もちろん食品メーカーの仕事は、本来人に誇れる仕事です。皆さんに食品を安定的に供給し、美味しい食事を提供する。キッコーマンの場合であれば海外における日本食文化普及への貢献も大きい。
なのに、何故それを感じないのか・・・。

会社は大きくなればなるほど分業が進み、一人一人は歯車となることが多くなります。そうなった時、どれだけ会社のビジョンが社員に本当の意味で浸透しているかが重要です。さらに言えば、自分の中で咀嚼でき、”自分がそのビジョンのどの過程・どの部分で貢献できているか”を理解できているかが重要だと思います。

このビジョンの浸透がないと、働く人間はただの駒に成り下がります。そして僕はその駒になっていたのです。正直働きながら、ここまで振り返ることは難しかったでしょう。働いてる時は、みんな必死ですし。内省するという時間が出来たからこそ、僕はここに気がついたんだと思います。

ここまできて、「働く意味」を真剣に考え始めます。
そして行き着いたのは、”人と自然を交わらせるため”に仕事をすることでした。自分にとっては、"大義"のようなものが必要だったんです。

【自分が本当にやりたかったこと】

実感を伴いながら自然のことを人に伝え、自然への回帰を一緒にしていく。そんな仕事が出来たら最高だなーと考えていました。やりたいことは、

・環境への取り組みで、後世につながる仕事
・人と自然をつなげるような仕事
・人間らしい生活(自分でも畑を持ったり、自然と関わること)

心の中では、ずっと一次産業がやりたかったんでしょうね。ただ、お金の面とか含め、自分の中にある変なフィルターを取り除くことが出来ていなかったんです。

僕の出自を少しだけ話すと、新潟県の越後湯沢町という、人口8,000人ほどの小さな町の出身です。豪雪地帯・大自然の中で育った自分にとっては、都会で働くこと、暮らすことはかなり窮屈でした。休日は登山ばっかり行っていたので、気は紛れていたのかもしれませんが、根本的には心が晴れていなかったんだと思います。

転職を本気で悩んだ期間は1年ほどでしたが、この期間の内省で自分の中のいらないフィルターを1枚1枚、少しずつ剥がせたことは自分にとって幸運だったかもしれません。

【自分の心に誠実に生きる】

最終的には林業界への転職が果たせたわけですが、内省する中で大事にした二つのことがありました。

・自分の気持ちに嘘をつかないこと
・自分の心に誠実に生きること

文面で書くと、そう難しそうではないのに、この二つに忠実に生きることは結構大変だと思います。誰しも悩みは抱えてますし、生きている中で絶対葛藤があるはずです。

いろんな障壁があって自分が選択したい道に進めない。自分もそうでしたが、この悩みを抱えるビジネスパーソンはめちゃくちゃ多いし、すんなり解消することなんて出来ません。

はっきり言って人生折り合いつかないことの方がたぶん多いです。でもその時、自分の心に嘘はないか、誠実なのか?という問いを立ててみてください。僕はそうすることで、自分の軸が作れたし、価値観もブレなくなりました

こんなこと書いていいものか疑問ですが、僕は転職で給与は半分くらいになってます。でも今は人と自然をどう繋ぐか、ワクワクしながら楽しく考えて仕事ができてます。やりがいだってずっと以前よりも高いです。

お金で心が安定することもあると思いますが、僕にとって生きがいはお金では買えないものでした。そして生きがいはお金よりも価値が高かった。
誰しもが同じではないと思いますが、僕と同じように考えている人、悩んでいる人がいたらまず真剣に自分自身と向き合ってみてください。

自分に誠実であることが、自分の在り方、生き方に繋がってくると思います。


今回はばーっと書いてしまったので、話がまとまっているのかわからないですが、最後まで読んで下さった方には少しは伝わったのかな。伝わっていれば嬉しいです。
そろそろ林業界に感じている内容も書いていきたいと思います。



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