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手帳本を読んで

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手帳の活用について書かれた本の所感。ノート本、メモ本についても。
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2022年10月の記事一覧

人生後半戦の長期目標を作るため「一冊の手帳で夢は必ずかなう」を再読した

今後20年の長期目標を作るため「一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法」を再読しました。 GMOグループ代表の熊谷正寿氏の著書。夢の実現のために、夢を長期目標とし、日々のタスクにまで落とし込もう。そのためのツールとして、システム手帳をつかおう、という内容です。 2004年の発刊。しかし、長期目標の作成とその達成の手法として、古さを感じさせず、今なお優れた著作ではないでしょうか。 「やりたいことリスト」で夢を具体的にリアルに描く本書では、長期目標

メモは習慣 熱狂 生きざまだ 「メモの魔力」を読んだ

「メモの魔力」を読みました。 著者の魅力もあいまって、熱量が高く、一気に読めました。 執念でメモを取る▼以下のリンク先の記事に、この本の重要なところがまとまっています。 これ読んでみて、面白そうなら本書を読んでみましょう。 著者はメモを取ることに執念を持っています。自分の心に引っかかった事実(ファクト)をなんでもメモし、それを抽象化し、なんらかの行動にまで転用します。 熱狂しろ、オタクであれ、と著者。そこに独自の視点がプラスされれば、それは社会に新たな価値を提供でき

苦行ではなくノートを楽しむ 「歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた」を読んだ

大ヒットしたノート本「情報は1冊のノートにまとめなさい」の著者が送る、旅ノート作りのための本。 ノート術の本というと、たいていは生産性が上がり、仕事ができるようになり、年収が上がり、タスクが片付き、夢がかなうようになるのだが、本書では一切そういったキーワードは出ない。記録するだけで旅と散歩はおもしろくなる。楽しむためにノートを作ろう、というスタンス。 私的には、ノートを書く目的は、事業を成功させ、収入をアップすることなので、その視点から読んでしまうのだが、気づきが多く、お

1冊に絞って迷いを断つ 「情報は1冊のノートにまとめなさい 完全版」を読んだ

分けない、時系列ですべてを1冊に書く、情報は選別しない。そんなシンプルなノート術で大ヒットした「情報は1冊のノートにまとめなさい」の完全版。ノートの使い方に迷ったらたまに読み返す。 ちょっと増補改訂したぐらいかと思ったらほとんどが新たな書き直しだった。 ノートの使い方に迷いが出たら使うノートはB5で30枚のドット入りB罫線のキャンパスノートと決めている。しかしたまにこれを変えたくなることがある。悪いクセなんだけど。 A4のルーズリーフだとノートをもっと活用できるんじゃな

手書きメモのほうが数十枚のパワポより価値が高い 「一流の人はなぜ、A3ノートを使うのか?」を読んだ

パワーポイントで作った数十枚のスライドがまったく相手に刺さらなかった。プレゼンを途中で打ち切られた。 という苦い思い出がありまして。思い出すだけでイヤな汗が出る。なぜそうなった? 本書「一流の人はなぜ、A3ノートを使うのか?」にその答えがズバッと書いてました。 数十枚のパワーポイントのスライドよりも、手書きのA3メモのほうが価値を生む、と。 広大なA3で思考を「拡大」する本書の趣旨を一行に要約すると、 A3一枚にまとめよ です。 A3で思考を拡大し、分割し、俯瞰

「システム手帳STYLE」のキャッチコピーに時代の移り変わりを見る

80年代。システム手帳が日本に輸入され、ビジネスマンに普及しました。ユーザーは、男性が多かった気がします。 2010年代後半。システム手帳はビジネスの道具としては第一線を退きました。しかし、趣味の道具としてじわじわとユーザーが増えていきます。市場を引っ張っているのは男性ではなく、女性です。 2016年から年に1回、10月ごろに発刊される「システム手帳STYLE」という雑誌があります。その表紙に、そんな時代の変遷を見てみましょう。 第1号「一冊の手帳に知を集積せよ!」記念すべ

手書きのノートはこんなにすごい 「伝わるノートマジック」を読んだ

「伝わるノートマジック」(著 西寺郷太)を読みました。 他者のノートや手帳を見るのが好きなのでこんな本は大好物です。 音楽家のノートをそのままひたすら本にしてしまった音楽プロデューサーであり、作詞作曲家である著者のノートをそのまま掲載した本です。 著者はラジオ出演や大学の講義のために、ノートを書きます。 鉛筆、定規、消しゴム、資料を用意し、1テーマ4ページに5時間かけて書くそう。 マイケルジャクソンやプリンス。日本のポップス。 学生のころだと世界史、日本史。事実を

プレジデント2020年5月1日号のメモ術特集を読んだ

この記事は、プレジデント誌2020年5月1日号特集「脳科学が実証! 一行で差がつく 超一流109人のメモ術」を読んだときの所感です。 書けば行動の指針となり夢に近づく巻頭は「メモの魔力」の前田裕二氏と脳科学者の茂木健一郎の対談です。 ファクトをメモする 本質を抽出する 長期記憶となる 行動の指針となる 夢の実現に近づく というのは面白いですね。書いて考えて行動すると結果が出る、と。 人間って、書かなければ自分が何したいかもわからない、やっかいな生き物なのです。

1億稼ぐ人の「超」メモ術 市村 洋文 (著)を読んだ ルーティンを決めて守り続ければ運をつかめる

「運」をつかみたい。運が良ければ、人生はうまくいきそうです。営業成績も上がる。収入も上がる。彼女もできるかも。みんな、運をつかみたがっています。 メモ術が好きなのでこの本を読みましたが、著者の話は「運をコントロールする」というところにまで発展し、おどろきました。スピリチュアルな話ではありません。営業に、仕事に、大きな情熱を注いできた著者ならではの、仕事論です。 伝説の営業マンのメモ術とは?著者は学生時代に起業して1億円を稼ぎ、野村證券で伝説の営業マンと呼ばれた市村洋文氏。

「7つの習慣」と「フランクリン・プランナー」と「ベンジャミン・フランクリン」の関係は? 優れた人格の養成が成功への道となる

「7つの習慣」を実践したい。システム手帳で習慣化できないだろうか。7つの習慣といえば「フランクリン・プランナー」ですが、バイブルサイズではない独自規格なので導入するつもりはありません。 ところで、「7つの習慣」の文中には、フランクリン・プランナーは出てこなかったはず。両者はどういう関係なのでしょうか。そして、フランクリン・プランナーの「フランクリン」は、アメリカの偉人「ベンジャミン・フランクリン」のこと。 自己啓発書のベストセラー「7つの習慣」 アメリカの偉人「ベンジャ