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人生後半戦の長期目標を作るため「一冊の手帳で夢は必ずかなう」を再読した

今後20年の長期目標を作るため「一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法」を再読しました。

GMOグループ代表の熊谷正寿氏の著書。夢の実現のために、夢を長期目標とし、日々のタスクにまで落とし込もう。そのためのツールとして、システム手帳をつかおう、という内容です。

2004年の発刊。しかし、長期目標の作成とその達成の手法として、古さを感じさせず、今なお優れた著作ではないでしょうか。

「やりたいことリスト」で夢を具体的にリアルに描く

本書では、長期目標を定める手帳のパートを「夢手帳」と名付けています。

夢手帳は、

  1. 「やりたいことリスト」

  2. 「夢・人生ピラミッド」

  3. 「未来年表」

から構成されます。作成するのもこの順番です。

まずは「やりたいことリスト」。

欲しいものややりたいことを、なんでも書き出します。できるだけ具体的に、リアルに。

マンションか欲しいなら、広さや間取り、立地まで具体的に書きます。写真や絵を貼り付けるのもいいです。

著者は、この作業だけで数ヶ月をかけたそう。また、夢を叶えれば次の夢が生まれるため「夢探しの旅は一生続く」とも述べています。

ひとまずは「やりたいことリスト」が一段落したら次は「夢・人生ピラミッド」へ。

おカネがあっても不健康だと幸福ではない

まず、やりたいことリストに書いたことを、「健康」「教養・知識」「心」「社会・仕事」「プライベート・家庭」「モノ・おカネ」の6項目に分類します。

6項目は、ピラミッド型の階層になっています。「健康」「教養・知識」「心」が基礎レベル、その上に実現レベルとして「社会・仕事」「プライベート・家庭」があり、いちばん上に「モノ・おカネ」という構成です。

▲本書より

各項目には、「究極の目標」を設定します。たとえば「健康」だと「生涯現役で医者にかからない」とか。

このピラミッドを構成する項目の、どれかひとつが欠けても、良い人生とはなりません。。おカネがあっても健康を損なえばピラミッドは崩れてしまいます。

著者は、カーネギー、ポール・J・マイヤー、コビィーなど成功哲学を研究したそう。そのほとんどで、この6項目は共通していた、とのこと。

やりたいことを年表にして現実との差異を埋めていく

次は未来年表です。

「夢・人生ピラミッド」に書いたことを、数年から数十年先のスケジュールに落とし込んでいきます。

著者は、20歳のとき35歳までの15年分の「未来年表」を作り、その15年計画が終わりそうになったときに90歳までの「55年計画」を作りました。

この未来年表のポイントは、現状との差を書くこと。たとえば、年収1,000万円という目標があったとして、現状が400万円だとすると、その差異の600万円をどうやって埋めるか、いつまでに埋めるかを、明確にします。

年収400万円のサラリーマンが、一年後に1,000万円をめざすのは、困難かもしれません。なら、いつまでにならできそうでしょうか。

書いたことは現実となる

今まで、目標を書き出してきた経験からいえば、書いたことは実現しやすい。

フワッとした感じで書けば、フワッとした感じで実現します。「カネが欲しい」と書けば、いくばくかのカネは手に入ります。

「年収1,000万円欲しい」と書けば、そこへ向けていくつもの中間目標が発生します。自分の能力アップだとか、転職だとか、起業だとか。中間目標の達成までは、また数多くの小さな目標があります。

大きな目標を日々のタスクまで落とし込むと、「習慣」とならざるを得ません。

著者は「習慣は人格を作り、人格は運命を作る」と述べています。

年収1,000万円の運命となりたいなら、それにふさわしい習慣を積み重ねることです。すべては、夢を書いて、達成すべき目標として定めたところから、スタートします。

私は今51歳で、今から長期計画を作るって遅すぎない? という気もしますが、日本人男性の平均寿命が80歳ぐらい。あと30年近く時間があるわけです。遅いどころか、長期計画がないとヒマで困るかもしれませんね。

・2017-07-24初出
・2022-10-31noteに転載

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