見出し画像

エンタメ・スポーツのインキュベーションプログラム『W incubation』第2期採択チームにインタビュー!

W inc.(以下、W)は、 エンタメ・スポーツに特化して、起業家、クリエイターに創業出資と成長支援を行う3ヵ月間のインキュベーションプログラム『W incubation)』を実施しています。第2期では2チームをプログラムに採択し、創業資金1000万円の出資とともにエンタメ・スポーツ業界のネットワークへのアクセスと起業前から直後を支援するナレッジ・ノウハウを提供することで、急成長を遂げるための支援をしました。
第3期を現在募集中です。こちらより、ご応募お待ちしています!

時代を切り拓く多彩なクリエイターたちと、
まだ見ぬエンタメシーンに向かって。

Wは、エンターテインメント・スポーツ・ライフスタイル分野を中心とした、シード/アーリー期のtoCスタートアップ対象の独立系ベンチャーキャピタルです。toC事業を運営する企業を中心に累計投資先は80社を超え、すでに1社がIPO、3社がM&AでExitしています。
昨年の2号ファンド立ち上げより、エンタメ・スポーツに特化して、起業家、クリエイターに創業出資と成長支援を行う3ヵ月間のインキュベーションプログラム『W incubation(旧称SCRAMBLE(スクランブル)』を開始しています。今夏実施した第2期でも領域は「エンタメ・スポーツ」、ステージは「起業前から起業直後」を軸に、書類選考、面談を経て2チームを採択しています。2022年7月初旬にプログラムをキックオフし、9月26日にDemoDayを開催して終了しました。
ここでは、第2期で採択した2チームの事業の概略、参加した理由、参加してよかったことを紹介いたします。ご興味を持っていただけましたら、お繋ぎしますので、こちらまでお気軽にご連絡ください!

株式会社しゃもじ (土井良記氏 / 青木海渡氏)

――事業を始めたきっかけを教えてください

私たちは、野球をはじめとした「スポーツ特化のサービス」を現在開発しています。私は國學院久我山高校の野球部出身で、大学時代は中学校で2年間ほど指導をした経験があります。計15年間ほど野球に携わっています。ただ、選手時代の目標であった「甲子園に出て活躍する」ことは叶えられず、怪我が重なり、なかなか選手として活躍することはできませんでした。そのことから、「野球が上手くなる人となかなか上手くならない人にはどんな違いがあるのか」ということを常に考えて、多くの野球チームやトレーナーなどへの取材や調査を重ねました。そこで得た確かな知見を元に、伸び悩んでいる選手をサポートし、能力を最大限まで進化・発揮させるためのサービスを展開しようと考えたことが、この事業のきっかけになります。

――事業の概略を教えてください

私たちは野球界の中でも、特に試合で活躍したいと強く願う選手やプロやメジャーリーグへ挑戦したいという選手の夢をサポートしていきます。具体的には、業界一の測定項目(50項目)を誇る野球特化の身体能力テスト「MAJOR TEST」で、選手個人の現状の能力値を数値化します。また、web上で試合のスコアリングを行い、詳細な試合分析ができるアプリ「スコマネ」。そして、それらで得た現状値を日々の練習に活かすための練習マネジメントアプリ「スポログ」を展開していきます。これらの徹底した「数値化・分析」を元に選手自身が「行動」に移せるようにサポートします。更に、選手個人の能力値を向上させつつ、試合にピークを持っていけるように日々のコンディショニング管理が高精度でできるようにサービスを磨いています。

――なぜ、『W incubation』に応募したのですか?

Wがそもそもスポーツ・エンタメに特化しているインキュベーションプログラムを実施していることで、興味を持っていました。また、応募する前に、オンラインでお話をする機会があり、その際に椎葉さんや服部さんとお話をして、ぜひとも伴走していただきたい、一緒にやっていきたいと思ったのが理由です。

――3ヶ月間で目標は達成できましたか?

3ヶ月の目標として「まずはプロダクトをしっかりと仕上げる」、まだ正式にリリースしていなかったので「正式リリースできる状態にUI/UX、そしてバックエンドも含めて整える」ことを第一の目標にしていました。その中で「UI/UXメンタリング」が私たちには大きな学びで、いただいたフィードバックをもとに、もう一度UI/UXを見直して実際に使ってもらえる状態に整えました!また、具体的な数値目標としては、3ヶ月の期間中に「見込みユーザー数を30チーム獲得する」という目標を立てていました。結果として、紹介や口コミ、更には大会協賛などのお話があり、目標を達成することができました!

――参加して良かったことを教えてください

多々ありますが、何よりもユーザーヒアリング、仮説検証に繋がる的確な助言をいただきました。実は、ユーザーヒアリングや見込みユーザーの獲得ではメールやDMでアプローチしていたのですが、反応が芳しくなく悩んでいました。そんな折、毎週行われる定例会議で悩みを相談したところ、「目的に合わせて、アプローチを変えるべき。ユーザーヒアリングの内容を、もっと相手にとって答えやすく本質的なペインを探り出せるように練り直そう」と、ユーザーへのアプローチからヒアリングの仕方まで細かく助言をいただきました。そして、実際に再考してやり直した結果、8〜9割ほどの確率でアポが取れるようになり、その後は紹介を通じて数多くのチームにヒアリングができました。また、現時点(10/1現在)で、124チームで約4,800人の見込みユーザーを獲得することができています。これから更に多くの方々にこのサービスを使っていただき、「野球をもっと面白くする」というビジョンに少しでも近づけるようにしたいと考えています。

株式会社ness (住居尚弥氏 / 蒲生智哉氏 / 友井仁哉氏)

――事業を始めたきっかけを教えてください

(住居)僕たちは3人で、株式会社nessを創業しました。日本のコンテンツやエンターテイメントという文脈がすごく好きなので、日本のクリエイターの支援や海外に日本のクリエイターの作品を届けることをミッションにサービスを作っています。特に「NFT」の領域に取り組んでいます。NFTを活用することで、データが様々なプラットフォームを超えて使用できたり、既存のサービスでは適切な評価ができなかったデータに対して価値付けすることが可能になると思っています。また、NFTやブロックチェーンの技術は不可逆であり、これから社会実装が進むと考えているので、プロダクトの開発に至りました。

――事業の概略を教えてください

(住居)僕たちが現在開発しているサービスが「Spread(スプレッド)」と言います。SpreadはNFTの配布を簡略化するサービスです。多くのクリエイターや企業がNFTを無料で配布する際に、Twitterを使用して簡単に配布することが可能になります。ツイッターのフォロー、リツイートなどの条件、何のNFTを持っているかなどの条件を入力することで、NFTの配布ページが完成するので、NFTを配布したいクリエイター様や企業様の配布に関する労力や工数を削減できればと思っています。

――なぜ、『W incubation』に応募したのですか?

(蒲生)元々、僕と友井(共同創業者)がWの高津さんと面識があり、定期的に壁打ちや事業相談に乗っていただいていました。高津さんとはぜひご一緒したいと思っていたので、インキュベーションプログラムの募集をみて、すぐに応募をしました。

――3ヶ月間で目標は達成できましたか?

(住居)当初は、プログラム期間中の目標を「クリエイター様100人に使ってもらうこと」と設定していました。しかし、期間中にプロダクトそのものを変更することになったので、目標も再度見直しをしました。現在の最終目標は、「NFTの領域でユーザーが熱狂する火種を見つけること」を大きな目標に掲げています。クリエーターやNFT関連のイベントを主催者の皆様に使用していただき、プロダクトを磨いていきます。

――参加して良かったことを教えてください

(住居)背景として、僕たちはスタートアップでインターンをした経験もなく、3人とも事業の立ち上げをそこまで深くは理解できていませんでした。また、僕たちは高校の同期で仲が良く、現在一緒に住んでいることから、口頭だけで連絡を済ませていて、実際は進捗管理ができていなかったこともありました。プログラムに参加したことで、目標に向かって逆算して計画して管理する習慣が身につきました。プロダクトに関しても「NFTを使えば〇〇ができるから、まずは作ろう!」という感覚で開発してしまっていたのですが、週次定例で「本当にニーズは存在するの?」などの様々な助言をいただいたことで、本当にユーザーが求めているのは何か、ユーザーの課題は何なのか、などを都度振り返ることができました。

エンタメ・スポーツのインキュベーションプログラム『W incubation』

「エンタメ・スポーツの事業領域で面白いアイデア、コンセプト」、「事業やサービスをやり切る創業チーム」は、前回から重視しているポイントです。プログラムでは、ユーザーヒアリングからプロダクト開発までといった「起業前から直後を支援するナレッジ・ノウハウ」を提供し、「エンタメ・スポーツ企業の出資提携責任者やこの領域に出資する投資家」とディスカッションできます。そのため、ソリューションやプロダクトのプロトタイプが、プログラム開始当初からはなくとも後半にはあると、プログラムをより有効に活用できます。これらのポイントは、これまでの採択時にはディスカッションさせてもらっています。続けて、先日開催した『W incubation』のDemo Dayについてレポートする予定です。お楽しみに!

エンタメ・スポーツのインキュベーションプログラム『W incubation』では第3期を現在募集中です。こちらより、ご応募お待ちしています!

第1期のインタビューはこちら↓

構成・編集 株式会社TEA.M

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?