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エンタメ・スポーツのインキュベーションプログラム 『SCRAMBLE』 第1期について公開! 後編

インキュベーションプログラム『SCRAMBLE』第1期に採択した、ごっこ倶楽部(写真左)、ヴェイス・ミュージック・パブリッシング(写真右)、RIGHTHAND(写真中央)は、3ヶ月間のプログラムを終えて、卒業しました(事業概要など前編はこちら)。2022年3月24日に行われた卒業イベントの一部を抜粋してお届けします。「プログラム期間中、どのような目標を達成できたのか?」、「どのような市場にアプローチしているのか?」、「プログラム終了後、事業をどのように展開していくのか?」という点から、各チームの発表をご紹介します。
(現在、第2期募集中です。こちらより、ご応募お待ちしています!)

ごっこ倶楽部 (代表取締役 田中 聡 氏)

——プログラム3ヶ月で目標を達成できたのか?

縦型ショートドラマ専門クリエイター「ごっこ倶楽部」の田中と申します。プログラム当初に掲げた『号泣できるショートドラマを作る』は達成できたと考えています。よければこの作品を観てみて下さい(ドラマ『一寸の光陰』)。定量的に掲げていた目標では、再生回数目標「半年で1億回視聴」が、なんと「3ヶ月で1億回視聴」と3ヶ月前倒しで達成できました。また、会社の設立、売上目標の達成と順調に成長できています。これらの目標の達成は、Wさんからの事業パートナーや顧客の紹介のおかげで、よりクリエイティブに専念出来たことが大きかったと感じています。

——どのような市場にアプローチしているのか?

2019年、ショート動画で先行する中国で「縦型ショートドラマ」という市場が生まれました。中国ではわずか2年で、累計30億MAUの動画プラットフォームで特設ページが設置されていて、1億人以上のユーザーが視聴しています。また、2021年には縦型ショートドラマのクリエイター収益だけで10億元(≒約190億円)を超えるまでに市場が急成長しました。

日本では2022年に入って大きなトレンドがきていますが、その中でも最も大きな旋風を日本中に巻き起こしたいと考えています。我々は結成10ヶ月で、2.4億回再生、900万イイね、70万フォロワーと大きな手応えも感じています。あまり見慣れない『縦型×ショートドラマ』ですが、これから大きなトレンドになることは間違いないので、ぜひ注目頂けると幸いです。

——プログラム終了後、事業をどのように展開していくのか?

今後、縦型ショートドラマクリエイターとして、日本から『世界』を獲りに行きます。我々は『世界の娯楽をより豊かにする』ことをミッションに掲げ、世界に出るためにチームを大きくしていく予定で、そのために次の資金調達(プレシリーズA)に動いています。2年でショートドラマの世界一クリエイターのポジションを獲り、3年目には『バズるコンテンツを作り続けられるコンテンツパワー』を持った世界最大の企業になることを目指しています。もし、『ショートドラマから世界を獲る』というバカげた目標に共感してくれる人がいましたら、積極的に採用をしていますので、ぜひこちらからご連絡下さい。

ヴェイス・ミュージック・パブリッシング (代表取締役社長 石田 健太 氏)

——プログラム3ヶ月で目標を達成できたのか?

私たちは音楽出版社・音楽レーベルで、作曲家と音楽を使う動画クリエイターを結ぶプラットフォームのヴェイス・ミュージック・ライブラリー(以下、VML)を運営しています。プログラム参加にあたって掲げた「フルコミットする体制の確立」、「大手プロダクション向け営業の仮説検証」という目標は、達成できました。資金を調達できただけでなく、大手プロダクションなど多くの方をご紹介いただき、実際に契約も獲得できました。

——どのような市場にアプローチしているのか?

私たちは作曲家からお預かりした楽曲をVMLに掲載し、ユーザーとなる動画配信者(YouTuberなど)に、無料かつ安全に提供しています。ユーザーが使用しやすいように、VMLでは検索機能(感情、ジャンル、テンポなどのタグやパラーメータ設定)の充実化や、使用シーンに応じた整理を行い、独自のノウハウでライブラリー化しています。

——プログラム終了後、事業をどのように展開するのか

今後は、既存ユーザーに対して、ひとつひとつ丁寧に向き合い、実績を積み上げていきたいと考えています。また、プログラム期間中に行ったユーザーヒアリングを通じて問題点、改善点の理解を深めることができました。その結果を元にユーザーの求めている楽曲を提供し、意図した楽曲を探しやすくするなど、ライブラリーサイトを開発していく予定です。また、今後は国内だけでなくグローバル展開も視野に入れており、日本の素晴らしい楽曲を世界に届けるのは当然ながら、世界中の音楽家と動画クリエーターを巻き込むサービスにしていきたいと考えています。

RIGHTHAND (代表取締役 菅原 右敦 氏)

——プログラム3ヶ月で目標を達成できたのか?

ビジネスサイド、開発サイド、ともに達成できたと思っています。ファーストユーザーとの接点を、新たに確保できたことはもちろんですが、W venturesさんを含めて、今後も事業の壁打ちをしてもらえる方とも出会えました。また、複数の関係者とのインタビューを通して、開発全体のロードマップもアップデートすることになり、ベータ版のサービスローンチにあたり、軸となる指針ができたと実感しています。

——どのような市場にアプローチしているのか?

私たちは、選手一人ひとりの野球版のポートフォリオを作ることで、アマチュア野球界の逸材を発掘できる場を提供したいと考えています。特にアマチュア野球内での橋渡しができるように、チーム一同でサービス開発を進めております。また野球ファンを巻き込んだ企画も検討しており、ファン参加型のサービスにも発展させたいと思っています。

——プログラム終了後、事業をどのように展開していくのか?

私たちは、まずスカウト業務のDX化に挑戦していきたいと考えています。コロナのパンデミックを契機に、TwitterやYouTubeといったSNSを利用し、全国に点在した逸材を発掘する動きが出始めています。より効率的なスカウト活動を推進していくにあたり、映像やデータを駆使した独自のシステム作りを行なっていきます。また私自身は、海外マーケットでのセールスも経験しているため、将来的にグローバル領域でのサービス展開も視野に入れています。すでにスポーツ業界の関係者との協業や提携も見据えて動きはじめており、インパクトのある事業のスケールアップを目指していきます。

インキュベーションプログラム『SCRAMBLE』第2期募集中

エンタメ・スポーツ領域のインキュベーションプログラム『SCRAMBLE』第1期は、この卒業イベントで終了しました。私たちW venturesは、卒業生の3チームを、これからも応援していきます!

現在、第2期を募集中です。プログラムでは、1000万円の出資とともにベンチャーキャピタリストが伴走し、急成長を遂げるための支援を全力で行います。クリエイター、起業家、そして起業準備中のみなさま、こちらよりぜひご応募くださいお待ちしています!(2022年5月20日まで。)

構成・編集 株式会社TEA.M


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