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[ニッチな本棚]09:初心者には越えるのが難しい最初のハードルをコンテンツ化する

書店には「売れやすい本」ばかりが並ぶので、本の内容はどれを見ても定番・ベタ・鉄板のテーマばかり。

そんな中、「よくこんなテーマで出版しようと思ったな!」と思えるような「ニッチなテーマ」に迫る本に出会うことがあります。

そんな「ニッチ」なテーマの内容の本を取り上げるのが、この「ニッチな本棚」のコーナー。

ニッチなジャンルの本を知ることで、専門分野やPRしにくい話などを、どのような切り口で発信できるか、といったヒントが見つかるかもしれません。



■09:初心者には越えるのが難しい最初のハードルをコンテンツ化する

BS日テレで放送されている『バカリズムのたしなみズム』という、バカリズムがワンランク上の「大人のたしなみ」を学ぶという番組が好きなのですが、先日の放送で「JAZZをたしなむ」という回がありました。

ジャズファンが集まるブルーノート東京の楽しみ方などを解説していたのですが、そこで興味深かったのは「ジャズの演奏に対する拍手の仕方」です。

クラシックコンサートのように一曲終われば拍手するのではなく、ジャズは演奏者同士の即興演奏のタイマンのようなものなので、各パートのアドリブごとに拍手をしていく、といった楽しみ方が紹介されていました。

これを楽しむことができればジャズのツウになれるし、またジャズクラブはまだまだ敷居が高いな…と思う人にはここがハードルに感じるでしょう。

歌舞伎でいう「よっ!○○屋!」という掛け声のようなもので、ファンにとっての気軽な行動も、初心者にとってはものすごいハードルだったりするものです。

そこを教えてくれるだけでも、裾野を広げる一つの情報発信のコンテンツになる、ということがよく分かります。


そのジャズでいう拍手、歌舞伎でいう掛け声のことを考えると、すぐに思い浮かんだ本があります。

それがこちら。

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