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[教育発想源]005:「親が関わらないこと」というのも、「親がやるべき教育」の大事な一つ

教育の本質を突き詰めていく新連載「教育発想源 〜異能な逸材の育て方〜」

「教育」を正しく学べば、会社経営における人材の育て方、プロジェクト内におけるチームの鍛え方、さらにはお子さんの学習指導や乳幼児の育児と、人生のあらゆる場面で生かすことができます。

「マーケティング発想源」を読んでいる人だけが学べる、マーケティング的な独自の教育論。

ぜひこの「教育発想源」で学び、いろいろと考えてみて、自社の経営やお子さんの育児に活かしてみてください。


■[教育発想源]005:「親が関わらないこと」というのも、「親がやるべき教育」の大事な一つ

子どもがなかなか成長してくれない……。

子どもがなかなか自発的に動いてくれない……。

そのような悩みを持つ親御さんが、たくさんいらっしゃいます。

大体そういうご家庭には、共通した要因があります。

子どもがなぜ自発的に動いてくれないのか。

それは、子どもが自発的に動いてくれる機会を、親が平気でかっさらっている、ということです。


子どもが自発的に動く、というのは要するに、「子どもが自分で考えて、子どもが自分で行動する」ということですよね。

だから、子どもは自分で考えなければいけない。自分で行動しなければいけない。

でも、その子どものシーンに親がズカズカと踏み込んでいるんです。

子どもが自分で考えるべき場面になったらすかさず、親が「ほら、自分で考えてないじゃない。自分で考えなさい。ほら、考えた?」などと口を挟んで急かしてくる。

子どもが自分で動く場面になるとやたら、親が「そうじゃないでしょ! こうでしょ? 何度言ったら分かるの? そうじゃないの。こうするの」と手を出してくる。

「子どものためにそうしてしまう」という親の行動が、子どものためどころか子どもの成長を殺しているんですね。

「じゃあ子どもが失敗する危険性があっても親は放っておいて、何もしないで見ていろというんですか!」という反論も多くあるでしょうが、親がしゃしゃり出て子どもの成長を平気で殺すぐらいなら、何もしてあげないほうがまだマシと言えます。

子どもが成長するということは、極論で言えば「親離れする」ということです。

つまり、親がいなくても自分でできるようになるということ。

「親がいなくても」というところを目指しているのに、なぜ親がそこにいようとするのか。

親が手や口を貸すたびに、子どもが成長することに対してブレーキをかけている、ということですよね。

結局、「こんなに一生懸命に教育してるのに、子どもが成長しない!」と言っている人の「一生懸命に教育してる」の定義が、そもそもズレているということなのです。


では、親が子どものやることに手を出さない、口を出さないというのは、具体的にどれぐらいの程度だったらいいのか。

今回はこれをお伝えしていきましょう。

例えば、小学生ぐらいのお子さんが、学校に行く時にいつも忘れ物をしてしまうから困っている、という親御さん。

いつも忘れ物をしてしまうお子さんには、親はどう対処すればいいのでしょうか?


うちではどうしているのかというと、単純で、

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