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2016年『ビジネス発想源』書籍ランキング(第1位〜第10位)

今年1月に発表したランキングデータですが、好評だったため再掲載します。「前に戻って読み返すのが面倒なので助かる!」と思っている方のために。

経営者・マーケティング担当者向けの日刊メールマガジン『ビジネス発想源』ではいろいろな書籍を紹介してきましたが、2016年の一年間に紹介した本の中から読者の皆さんに特に人気が高かった10冊を、ランキング形式でお伝えしていきます。

皆さんの書籍選びの参考になれば嬉しいです。

※順位は、2016年の間に『ビジネス発想源』シリーズの中で紹介された書籍の中で、読者の皆さんがその際に表示するamazonへのURLをクリックした数を計測し、その数が多い順です。「筆者のオススメ順」ではなく「読者の皆さんの興味順」だということです。

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それでは、2016年『ビジネス発想源』書籍ランキング、第1位〜第10位を10位からどうぞ!


▼2016年『ビジネス発想源』書籍ランキング (第1位〜第10位)


■第10位:『心に美しい庭を作りなさい。』(桝野俊明氏著/講談社)

庭園デザイナーとしても活躍し、多摩美術大学環境デザイン学科の教授も務める、曹洞宗徳雄山建功寺の住職の桝野俊明氏の著作。

禅寺の庭というのは、なぜあんなにも心が休まるのか。そこには、ものすごく合理的な考え方がきちんと取り込まれていることが分かります。そして、ゴテゴテと装飾物や目を引く自然物を持ち込むのではなく、そこにあるものをマイナス要因でさえも利用してしまう考え方には、まさに現代の会社経営や商品開発などにも必要なヒントがたくさん見つかります。


■第9位:『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!』(さかなクン著/講談社)

東京海洋大学名誉博士にもなった、お魚大好きタレント・さかなクンの自叙伝。大学に行って研究者となる正規のルートではなく、「誰よりもお魚が好き」という長所を生かして研究者として夢をつかんでいくさかなクンの情熱に、とても胸を打たれます。

そして何より特筆すべきは、その水産物への情熱を温かく見守り続けた母親など家族や、壁新聞を進めて情報発信の大切さを知らせた先生、店舗の壁画を書かせた寿司屋の大将など、周囲の協力者たちの行動です。人の長所を最大限に引き出すための人材育成論としても、とても役立つ本です。


■第8位:『挑む。巧む。走る。〜前北九州市長 末吉興一聞き書き』(西日本新聞社)

麻生太郎元総理が「地方自治のプロ中のプロ」「彼ほど国と地方双方の仕組みを熟知した男はいない」と称する、福岡県北九州市の再生を手がけた末吉興一前市長の聞き書き。末吉市政の詳細が本人の口から語られています。

建設省時代に「建設省の水戸黄門」と呼ばれる手腕を発揮し、成り行きから北九州市長に当選するや、国から次々に予算を引き出して、寂れた鉄の街を立て直していった末吉市長の改革と、その時の意図や考え方からは、今後の地方再生に必要なヒントが数多く見つかります。


■第7位:『SAVE THE CATの法則』(ブレイク・スナイダー氏著/フィルムアート社)

「ハリウッドで最も成功した脚本家の一人」と言われれ雨、競売向け脚本家スナイダー氏の著作。2005年に出版され、米国amazonの脚本家部門で第1位を獲得し続けているクリエイティブ界のベストセラーです。

脚本術の本が数多ある中、この本は「大手映画会社がお金を出してくれるための秘訣」がまとめられています。それは結局大手会社が「これは売れる」と判断するものですから、ヒット作の最低限のルールのようなもの。確かに、ヒットした作品はこの本にある法則に当てはまるものばかり。ヒット商品は決して偶発的ではなく、緻密な設計の上に作られるのだということがよく分かります。

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