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[教育発想源]002:教育の重要な要素「集中力」について考えよう

教育の本質を突き詰めていく新連載「教育発想源 〜異能な逸材の育て方〜」

「教育」を正しく学べば、会社経営における人材の育て方、プロジェクト内におけるチームの鍛え方、さらにはお子さんの学習指導や乳幼児の育児と、人生のあらゆる場面で生かすことができます。

「マーケティング発想源」を読んでいる人だけが学べる、マーケティング的な独自の教育論。

ぜひこの「教育発想源」で学び、いろいろと考えてみて、自社の経営やお子さんの育児に活かしてみてください。


■[教育発想源]002:教育の重要な要素「集中力」について考えよう

勉強には「集中力」が大事だと思いませんか?

いやいや勉強に集中力なんて要らないよ、という方は恐らくほとんどいないのではないかと思います。

集中力があれば、勉強をする。

だから私は「教育とは、集中力をつけさせること」と言い換えてもいい、とさえ思っています。

それぐらい、集中力を育てることは教育にとっては大事なことなのです。


ところが案外多くの人が、この「集中力をつけさせる教育」というものを阻害する方法を取ってしまっています。

「ほら、この勉強に集中しなさい!」といって子どもに勉強をやらせている熱心な教育ママパパさんが多いですが、ほぼ逆効果と言っていいでしょう。

「うちの子、集中力がなくて、全然勉強に集中してくれないんです」と嘆く親は多いですが、それは「その子に集中力がない」のではなくて、「親が集中力をつけさせる教育をしていない」だけなのです。

これが分かっていないと、子どもも集中できてないのに勉強を強いられるという地獄の時間を過ごすわけですから、誰にとっても幸せではありません。

なぜ多くの人がそういう教育をしてしまうのかというと、「集中力」の本質についてよく考えていないからです。


集中力は深度のようなものだとイメージできますよね。ひたすら没頭しているのが深い集中力、すぐ他のことに興味が移ってしまうのが浅い集中力。

そして、多くの親が子どもにつけさせたい集中力というのは、

「よし、勉強するから、勉強に集中するぞ! はい集中!(以下深い集中)」

というような切り替えというイメージを持っているんですね。ここから親の勘違いが始まっているわけです。

集中力とはそういう「何時何分から深い集中力にしよう」と発揮できる類のものじゃないのです。

ここが分かっていないと、教育はブレにブレます。


「うちの子は全然集中力がなくて、勉強に集中してくれなくて、すぐ遊んじゃうんです」

と嘆いている親御さんはとても多くいますが、本当にこれは、本人に集中力がないのでしょうか?

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