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【解説】 人材開発とは

こんにちは。ウィル・シードの広報担当です!

ウィル・シードでは企業向けに、人材開発支援を行っています。人材開発含め人事領域(HR領域)は自社内で行うものと想像している方も多いと思いますが、我々のような専門的知識を持ったコンサルトと一緒に作り上げていくことも非常に多いのです。

その中でも「人材開発」という言葉は、人事領域に携わらない方々ですと、馴染みのない言葉かもしれません。そのため、今回は会社組織における「人事」の位置づけと、「人材開発」がなぜ必要かを説明していき、次回コラムで我々コンサルトがどう支援させていただいているのか等解説したいと思います。


1.人事とは

会社組織の方針や状況が変われば、会社の経営目標や戦略は変わります。そして、経営目標の達成や戦略の実行に向けて、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の管理や活用を検討するのが汎用的な考え方です。この「ヒト」の領域を最大限に活用する役割を担うのが人事部門の仕事となります。

図1.経営戦略と経営資源の関係

もう少し馴染みのある「学生時代の部活動」を例にとってみましょう。

あなたは「甲子園を目指す野球部」の人事部に所属しています。甲子園出場のためには、上手い選手が必要です。

この時に”そもそも部が求めている「上手い選手」とはどんな人か”をきちんと理解しましょう。組織としての戦略(企業戦略)によって、方向性や行動が変わってくるため、ビジネスでもお客様の企業戦略を理解することが大切です。

ここでは「守備力の高いチームで甲子園出場」という戦略を立てていると仮定して、考えていきます。

では、どうやって「守備力が高くて上手い選手」がいるチームを作るのか。大きくは「選手をスカウトする」「部内の選手を活用する」の2通りの手段をあなたは考えます。

前者は人事部門でいう「採用」のお仕事であり、「上手い選手をスカウトする=優秀な人材を採用する」ことはもちろん大事ですが、毎年実践することは大変です。

また、ただ上手い選手が集まっただけで勝てる世界でもありませんよね。常勝チームを作ろうと思ったら、「部内の選手をどう活用するか」が中長期的には重要であり、ここにチームの特徴が最も表れると言えます。

ここであなたは「選手の活用」について考え始めます。

  • 「評価」
    守備が上手い選手が幹部になったり、試合に出れば、部員も守備の練習に励むようになるかもしれません。守備力が評価に関わり、試合の出場機会・幹部昇格といった報酬につながる。これは人事部門でいう「評価」や「報酬」の仕組み(評価制度)です。

  • 「異動・ジョブローテーション」
    場合によっては、選手の適正を見極めてポジション変更を相談することもあるでしょう。会社組織でいう「異動」です。

他にも選手が毎日練習に参加しているかを「管理」する仕事、選手間の競争を活性化させるためチームを1部と2部に分けるなどの「制度」を考える仕事、があります。あなたは部活内の「ヒト」に関わるあらゆるお仕事を担っているのです。

つまり、
人事部門は「ヒト」の側面から会社組織に貢献する役割
だと理解していただけたら大丈夫です。

2.人材開発はなぜ必要か

では、ここまで触れてきていない「人材開発」について説明していきましょう。聞きなれない言葉かもしれませんが、「人材育成」と同義で使われることも多いため、今回は「育成」と表現させてください。

前述の野球部で例えると、スカウトした選手・スカウト以外の方法で入部した選手を活躍させるため、チーム全体の底上げにつながる「育成」は必要です。

「育成力」を持つチームが得られるメリットは他にもあります。

例えば、スカウトされる側の人には「成長できる環境」に行きたいと考えている人もいるかもしれません。そうなると育成環境が整っているチームは魅力的です。

また、仮に守備力の育成に定評があるチームであれば、守備力が低くてもバッティングが上手い選手をスカウトすることに注力できるかもしれません。

つまり、「育成」はチームの採用と選手の活用の両方に影響を与えるテーマなのです。

私たちウィル・シードは、この「育成」の領域において企業の支援をしている会社です。コンサルタントとしてお客様の本質的な課題を見極め、その解決のため、お客様に合わせカスタマイズしたプログラムをご提供させていただいています。

note_人事解説コラム_スライド(2)
図2.人材育成が与える影響

最近は世の中の変化スピードも激しくなっており、会社の方針や戦略も状況に応じて変化が求められます。そして、戦略を実現させるのは「ヒト」です。「ヒト」が変化に対応していくためにも、組織的に「育成」に取り組んでいくことは重要視されてきたと感じます。

また、イノベーションが重視されている昨今において、なぜ人事戦略が重要かを、ウィル・シードのセミナーでは取り上げたことがあります。

その際は、早稲田ビジネススクールの准教授 入山章栄氏に「イノベーション=戦略=人事」というテーマでお話ししていただきました。ご興味がある方は、以下のリンクでセミナーレポートが読めますので、ぜひご覧ください。


「フォーラム2018 ゲリラ人事のすゝめ」


3.社会を変える原点は「人」

最後に、弊社HPに掲載されている代表からのメッセージです。

私たちは、子ども向けの体感型教育で創業し、企業における人材開発(Human Resource Development)支援へとテーマを広げ成長してきました。

新たな価値を生み、社会を変えていく原点は「人」。イノベーションもグローバル化も全ては「人」からはじまります。

「人は財産です」というフレーズを目にするとき、どんな投資をしているのだろうと興味がわきます。「コミュニケーションが少ない」という問題意識を耳にするとき、問題の本質はコミュニケーションだろうか、と問いを立てます。

企業・組織における「人」のテーマは複雑で、正解がありません。だからこそ、面白い。 人の変化や成長、感情や思考、あるいは「場」といった目に見えづらいテーマに向き合うからこそ、私たちは顧客・ステークホルダーとの長期的な信頼を築き、共に“当たり前としていた前提”を問い直し、これまでにない新しさを取り入れ続ける “真っ正直な存在”でありたいと考えています。

私たちは、教育や人材開発が、社会や企業の“ど真ん中”に据えられ、一人ひとりが次々と変化を重ねる先に、豊かな未来の姿を描いていきます。

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