見出し画像

「ソロエコノミーの襲来」読書会レポート

7/6(土)に、日本橋の図書館にて拙著「ソロエコノミーの襲来」を課題本にした、いわぎくさんでの読書会がありました。

ご参加いただいた皆様に一言御礼とご挨拶をしに、最後だけ顔を出しました。

その後、飲み会にも参加させていただき、いろいろお話しました。皆さん、真剣に読んでくれていて本当に嬉しいです。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました😊


読書会後、とっても丁寧で素敵なレポートがFBにあがっていました。FBをやられていない若い方もいらっしゃると思いますので、主催者とレポート執筆者のご了解を頂いて、以下に全文を公開します。


-------------

【開催レポート】
7/6(土)のいわぎく読書会は、『ハーバードビジネスレビュー7月号』と『ソロエコノミーの襲来』を課題本とする読書会をそれぞれ開催しました。今回の会場は、ハーバードビジネスレビュー読書会でいつも利用している日本橋図書館。初参加の方を含め合計26名だったため、5~8名のグループを4つ作り、和気あいあいとディスカッションを行いました。
 
さて、今回は『ソロエコノミーの襲来』チームのディスカッションについてレポートします。
本書では「ソロ=独身」ではなく、「一人の時間を大切にしたい」「他者の干渉を受けたくない」などの価値観をもつ人々を「ソロ」と位置付けています。
ソロはネガティブな状態ではありませんが、育児などに没頭する人々に比べて精神的な欠落感を感じやすく、その穴埋めのための消費行動として「刹那的なエモさ」や「人の役に立っているという物語」を求める傾向があるとのことです。
参加者の皆様からアイデアがあがった欠落感の穴埋め行為とは…
 
・アイドルの応援や宝塚女優のパトロンは、自分が他者のためにお金を使って、その人の成長に貢献した実感を得る行為であり、まさに欠落感の穴埋め。アイドル文化は江戸時代から存在しており、ソロエコノミー的な行動は昔からあったのではないか。
・災害時のボランティアは確実に拒絶されないし、必ず受け入れられて感謝される。社会的肯定が得られるので非常によいのでは。
・昨今話題の「レンタルなんもしない人」もソロエコノミーの考え方につながる。親密でない関係の人に欠落感を埋めてほしいという欲求があるのでは。
・親・祖父母がいつまでも子供をかわいがるのは、親・祖父母が子供を応援することで社会的な役立ち感を得たいからでは。
 
といった話題を起点に、参加者の皆様から様々なエピソードが共有されました。時には脱線も交えつつ、楽しい時間を過ごすことができました。
 
本の終盤では、個人同士が様々な形でゆるやかにつながる「接続するコミュニティ」の考え方が紹介されていました。「自分はこういう人間だ!」というアイデンティティ一本を貫き通すのは難しいため、様々な人とつながりながら、自分の中の色々な自分を全て「本当の自分」と認めることが大切、という考え方です。
そのためには、自分にはなかった視点に触れる、知らなかったものを敢えて取り入れる、などの活動がネックになります。読書会はまさにそのような、自分の中の多様性を育てるのにうってつけの場所ではないでしょうか。
 
会の最後にはなんと、著者の荒川さんご本人もお越し下さいました!読書会終了後の懇親会にもご参加下さり、参加者からの質問にもフランクにお答え頂けました。
 
多くの方にとって、充実した土曜の午後となったのではないでしょうか。参加者の皆様、お越し頂き誠にありがとうございました。本開催レポート等を通じて、読書会の仲間が少しずつ増えることを願っております。
 
次回開催は8月を予定しております。イベントの告知をいましばらくお待ちください。ご興味がおありの方は、どうぞお気軽に参加をご検討ください。

-------------(レポート、ここまで)


ありがとうございます。是非、皆さまも、この読書会に機会がありましたらご参加ください。また、東京以外にお住まいの方でも、各地でいろいろ開催されている読書会がたくさんあります。読書会の案内などの文章をお読みになれば、自分が参加していい(合っている)会かどうか、結構判断がつくと思いますので、ぜひお出かけください。

僕は、読書会は「接続するコミュニティ」のひとつだと考えています。その意義については、こちらに書きました。

尚、読書会主催者の皆さま。読書会には極力参加したいと思いますので、是非拙著をよろしくお願いします!


読書会後の懇親会のお店もまた美味しかったです。土曜なのに満席でした。こちらも機会あればお越しください。







長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。