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物の見方考え方

現Panasonic、旧松下電器の創始者、
松下幸之助著。
1986年5月初版発行。

40年近く前のものだが、
人や物を大切にしている著者の
誠実さから学ぶことばかりで
古さや胡散臭さがまったくない。

『オランダに学ぶ』では、
無条件に18万円の年金が
約束されていることを例に、
オランダ人の勤勉さや、
道徳観の高さを述べている。

政府がたくさんお金を持っているから
年金を沢山支払うわけでなく、
税金として納めた一部分を均等分配しているからだと。

高速道路を百~百五十キロのスピードで走っても、
他車から危険な感じを受けず、
交通事故を見なかったこと。

道路を掘り返しているのを見なかったことは、
日本の安普請の道路を直しては作り続けるのではなく、
一億円で済む工事を二億円かけて行い、
完全に仕上る精神で作られた道路であるため、
税金の無駄遣いをしていないこと。

『いまの日本の実状は、百年河清をまつというか、早速考えなければならぬ問題を放り出している感がある』

40年経っても日本は、変わらない感がある。

まず、自分の行いだけでも、学ぶことをやめず、
周りの人を大切にできる自分でありたい、
と思える文章だった。


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