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ハレの日のお赤飯〜赤坂 塩野〜

以前に「大阪土産の最高峰〜絹笠 とん蝶〜」のnoteを書いた時にも少し触れたが、私はおこわが大好きだ。
特にお赤飯には目がなく、今回はとんでもなく素晴らしい、赤坂塩野のお赤飯を紹介したい。

◼️普段行かない街、赤坂

赤坂と聞いて真っ先に思い浮かぶのはTBS。
あとはなんだろうか、赤坂という街はほんとに行く用事がない。

エリアとしてはかなり高域なので、ピンポイントに赤坂駅周辺には行かないというのが正しいかもしれない。
個人的には永田町の紀尾井町あたりがとても好きなので、そのあたりはよく自転車でぶらついている。

赤坂エリア

赤坂は高級住宅街もありつつ、赤坂駅から赤坂見附駅までのエリアは庶民的なお店も多く、いわゆる歓楽街だ。(高級クラブよりもキャバクラ的なイメージ)
初めて赤坂に行った時は道幅の狭さとイメージよりも砕けた街の空気感にびっくりしたものだ。

そして、赤坂には有名老舗和菓子屋も数軒あり、今回紹介する赤坂塩野も赤坂に店を構えている。

◼️赤坂塩野

赤坂塩野は正式には「御菓子司 塩野」、昭和22年に赤坂二丁目で創業された。
昭和の赤坂は高級料亭が軒をならべ、芸者衆が行き交っていたようだ。
赤坂に集う粋な方々に認められ、長年商いをされている。

仕事絡みのお土産で塩野のお赤飯をいただいたのが、塩野との出会いだった。

何度も言うが、私はおこわが大好きだ。
お土産がまさかお赤飯とは思わず、自宅で開けたときの喜びといったらなかった!

◼️11月23日は赤飯の日

塩野ではお赤飯はレギュラーメニューではなく、予約販売となっている。
そして、予約は1升からとこれまた軽く買える量ではない。※お米1升はお茶碗普通盛りで20杯

昔はレギュラーメニューだったのかも知れないが、和菓子もお赤飯も職人さんの手作業なので、余ったらおそらく廃棄だろうし、中々お赤飯まで手が回らないのかもしれないと想像する。

しかし!
年に一度、11月23日のお赤飯の日の前後に限り、塩野ではお赤飯を店頭販売されるのだ!
ただし、毎年期間が微妙に変わるので、塩野のHPやインスタなどでチェックしてほしい。
(昨年のお赤飯の日は下記を参照に)

昨年、久しぶりに塩野のお赤飯weekで店頭購入することができた。というか、毎年チェックが遅く買いそびれていたのだ。

その話を友人たちにしたところ、春にみんなでお赤飯を予約購入して、赤飯花見会をやろう!!と盛り上がった。

1人のチカラでは難しくとも、みんなで頑張れば1升も余裕!なんなら2升で!となんとも心強い。。赤飯がさらに絆を深めたのであった。。(感涙)

◼️いざ!赤飯花見会!!だったが、、

3月某日。赤飯花見会の当日はなんと雨。

数日前から天気予報とにらめっこしていたが、春の天気はなんとも不安定で、どうにも定まらない。

そして、桜の開花も予想よりもどんどん遅れていた。パーティー会場は戸山公園。前日にリサーチに向かうもほとんど咲いておらず、なんとか1本見つけたもののなんとも寂しい限りで決行を悩んでいた。

公園でみんなでチェアリングしながら桜とお赤飯というのがやりたくて、雨雲レーダーを信じて決行を決めたものの夜中からずーっと雨が降り続き、朝になっても止む気配もなく、断念。
友人宅での赤飯会に変更したのだった。

◼️仕切り直しの赤飯会

お赤飯は当日炊き上げで11時には引き渡せるとのことで、12時ごろに伺った。(因みにお赤飯は配送も可能。詳細はお電話で聞いてね!)
雨にも関わらず、店内は賑わっている。

実は塩野の和菓子はまだいただいたことがないので、他のお客さんのチョイスも気になるところだが、赤飯の軸がブレるので他のディグは我慢した。

2升のお赤飯は5合×2、2.5合×4と折が6つ。
雨カバーも頑丈に、そして底が抜けないように袋は二重で万全!お会計を済ませて友人宅に向かう。

2升のお赤飯、、重さを舐めていた。
傘もあり、腕がちぎれそうなくらい重かったが、なんとか友人宅に到着!
赤飯メンバーが揃う前に、ひとまず無事にお赤飯を持ってこれたので、ビールを引っ掛けたらものすごく沁みた。

徐々にメンバーが集合し、いざ赤飯会のスタートだ!

赤飯ビルド

◼️塩野のお赤飯

赤飯ビルドで盛り上がり、いざ開封!!

赤坂塩野のお赤飯

このもち米のツヤ。こっくりとしたまさに小豆色。。
そして、まだほの温かい。。
なんだかドキドキしながら、先ずは生(き)でいただく。

ああ〜!!うまい〜!!!!!
小豆の甘みがとても感じるし、なんて上品!!
何度食べても、他のお赤飯とは比べ物にならないし、もち米と小豆を最大限活かしてる!!

生(き)のあとは胡麻塩でいただく。

胡麻塩も最高!

胡麻塩にいままで注目してなかったが、胡麻塩自体もとてもおいしい!
塩で酒を飲むように、塩野の胡麻塩で酒を飲むのもアリではないかと思える。胡麻塩であまじょっぱ味が追加され、ほんとに美味しい。。

会場宅の友人が、日本酒とお赤飯を合わせたい!と台所から日本酒をもってきた。
この友人(メガネ)はとても食に長けており、信頼できる舌(ベロ)をもっている。友人(メガネ)が言うなら間違い!とワクワクした。

「あ〜!!!!!めっちゃ合う〜!!」
友人の歓喜のコメントで、日本酒が弱いわたしも即座に試す。

お赤飯を一口食べ、口中に残しながら日本酒を。
「なにこれ!!めっちゃすごいー!!」
稚拙なコメントだが、ほんとに別次元のマリアージュで、赤飯の旨みが日本酒で増幅されていく。。

米とコメ、合わないわけがないが、なんとも新発見!!今回の日本酒はすっきりフルーティーだったのもあるかもしれないが、次に塩野のお赤飯を買う時は日本酒も準備すると決めた!

赤飯と日本酒のマリアージュ

◼️雨でもハレの日!

ハレの日だからお赤飯。そんな文化も現代となっては薄れつつあるかもしれない。
そもそもハレの日と子供や若者に言って通じるのかも疑問だ。

ハレの日とは、行事やお祭りなどの非日常の日。
お祝いだからお赤飯!といったところになる。
いまはコンビニでもお赤飯おにぎりも買えるし、そんなに特別な食べ物でもないのかもしれない。

今回、みんなで集まって美味しいお赤飯を食べるのが、ほんとうに楽しかった!!
みんなに美味しいと喜んでもらえて、企画して本当に良かったと実はじんわり沁みていた。。

雨で花見はできなかったが、確実に「ハレの日」だった。
気の合う楽しい仲間と美味しいものを食べてワイワイする、その時間全てが「ハレ」だ。

友人たちには本当に感謝だし宝です。(照れ)
これからもみんなで「ハレ」を楽しんでいきたい。(次のハレ企画も楽しみ!)

ごちそうさまでした!!

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