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22卒とエンタメと、フーモアの将来(取締役インタビュー後編)

フーモアの取締役として事業の指揮をとっている斉藤さんに、22卒の就活生の方々に向けたお話をお聞きしました!
斉藤さんがフーモアに辿り着くまでのお話、フーモアとエンタメ業界の展望、そして22卒への期待を前・後編に分けてお届けします。

昨年度の記事《寄稿》就活したことがない取締役が就活生に教えたい「省エネ」仕事術⑩と合わせて読めるようになっておりますので、斉藤さんについて知りたい方は是非この3つの記事をご覧ください!

前回は斉藤さんのご経歴や代表の芝辻さんについてお聞きしました。
後編となる今回は、「フーモアとエンタメの未来について」「22卒への期待」の二つをお聞きしていきます。

③フーモアとエンタメのこれから


吉原:ここからは斉藤さんがフーモアで目指していることをお聞きしたいのですが、既存事業の今後への期待・それに向けた取り組みと課題を教えてください。

斉藤さん(以下斉藤):フーモアはミッションとして「ポップカルチャーのリデザイン」を掲げています。ポップカルチャーを支えているクリエイターさん達は、今よりもっと評価されるべきと考えているんですが、ビジネス分野における評価って、ビジネスモデルやビジネスニーズによって大きく左右されるんですよね。

例えばラノベの挿絵やカードゲームのイラストが仕事の主軸だった昔のイラストレーターは収入も人数も少なかった

でもスマホゲームが台頭してきて「イラストはこのビジネスにおいて重要」ってなった瞬間、イラストの稿料は跳ね上がり、イラストレーター人口も飛躍的に伸びました。彼らの活動はなにも変わっていないのに、「出口」の存在が彼らの評価を大きく変えたんです。

フーモアは企業として、その「出口」を一つでも多く作り、彼らの価値を適正化しようと考えています。それをどう実現するかというのは、それぞれの事業部によって変わってくるし、期待していることもそれぞれ違いますが。

吉原:例えばゲームクリエイティブ事業部だとどうですか?

斉藤:最近では、3Dの技術がどんどん簡便になってきていて映像業界や資金力のあるゲーム業界だけのものではなくなってきている。一方、イラストの求められるクオリティがどんどん厳しくなってきていて、これなら3Dで作ったほうがコスト安く済むんじゃね?となってきている

こんな感じで異なる2つのクリエイティブの融合、それに伴う制作工数の削減、クオリティ向上、みたいなことが最近あちこちで起こっている。
今、ゲームクリエイティブがチャンスだと思っている市場はそこです。

吉原:なるほど、その技術融合のなかで生まれる需要に参入していこうということですね。具体的にはそこでどのようなビジネス展開を目指しているのかもお聞きしていいですか?

斉藤:エンタメ業界のなかでもハイエンド分野で使われ始めている「セルルック」と呼ばれるイラスト調の3Dだったり、AIを使った付加表現だったりそういう優れた最先端の技術をフーモアがかみ砕いて、どんな業界でもコスパよく実用的に使えるようにしていきたいなと考えています。

ファッション業界における、ブランドとファストファッション、プランナーとパタンナーの役割分担に近いですね。ゲームクリエイティブは「ユニクロのようなクリエイティブ組織」を目指したいなと思っています。

吉原:「ユニクロのようなクリエイティブ組織」は面白いですね。
ブランドの尖ったセンスを扱いやすく解釈したユニクロを経由して私達が服を着るように、ハイセンスな技術がフーモアを経由することでライトに使えるようになる、ということでしょうか。

斉藤:はい、クリエイティブ能力に特化したゲームクリエイティブ部署では、今その力が求められていると思います。

ハイセンスな技術や凄腕クリエイターの作家性を現実に落とし込むにはどうすればいいかをしっかり言語化していく。

そして創り出されたクリエイティブを、皆さんに提供していきたいですね。
でも、ただ量産化してつまらないものになって欲しくはないので、ユニクロの中でもユニクロルメールみたいに、親しみやすくもリッチなポジションを目指しています。

吉原:その位置を目指すために、会社全体としてどのように動いていきたいとお考えですか?

斉藤:これまでフーモアはエンタメ業界における大きな変化にいち早く参入してきました。芝辻さんはそういうことを思いつくのがめちゃくちゃ上手くて、そういう大きなうねりに合わせてバッと事業部をたてていくっていうのをずっと繰り返してきた会社なんですね。

だから今後もエンタメ業界におけるうねりをいち早くみつけて、関わるクリエイターやエンタメ業界の人が一番望むものを作っていく。

フーモアはクライアントワークとかクリエイティブがコアになので、作る能力とか表現する能力とかを武器にして突き進めるといいなと思っています。

吉原:外からみて、フーモアが「最先端のことをやってる会社だからなにか新しいことを始めたかったらそこに聞いてみよう」という存在になれたらいいな、というイメージですか?

斉藤:そうそう。さっきも話したみたいに、「新しいけど日常で使うには勇気が要るもの」を、みんなが幸せになるようなソリューションとして提供するような感じを目指しています。

④22卒のこれから


吉原:最後に、これを読んでいる22卒の就活生へ向けた言葉をいただきたいです。フーモアに入る22卒にはどんなことを期待していますか?

斉藤:なにかの専門家になって欲しいと思いますね。世の中がフーモアに期待してることは、エンタメのプロフェッショナルであることです。この分野をこの人に聞けば適切なものを与えてくれるっていうのを期待して仕事を依頼してくれてると思うんですよね。

ただそれがただのオタクではなくて、プロフェッショナルとして、クリエイターとビジネスの間でバランスを取ってくれる、ディレクションをしてくれるっていうことが大事なところです。そこに価値を感じてもらってお金を頂いている、というのが全事業共通でやってることなので。

吉原:ビジネスとして必要な情報を与えることでお金を頂いているから、クライアントの期待を超える知識が求められる、ということですね。
斉藤:はい。なのでどの分野でもいいので、エンタメ分野において「これだったら誰にも負けない」っていうところはしっかり発揮できるようになって欲しいです。それはクリエイターを沢山知ってるとかでもいいし、知識じゃなくて繋がりでもトークスキルでもいい。

「知識」をちゃんと持ってさえいれば、年齢も性別も経歴も関係なく対等にいっしょに仕事をすることができる。「技術」や「経験」は時間がかかるけれど、「知識」は新卒が身に着けるスキルとしてはコスパもいいですしね。

吉原:それは今もう既に持っていた方がいいスキルでしょうか?それとも入社してからでも問題ないのでしょうか?

斉藤:入社してからでぜんぜん良いです。一年やそこらぱっと調べたところで昔からエンタメに詳しい人に勝てるかってなると意外と勝てなかったりするので、心構えとして自分が関わった分野をずっとキャッチアップし続ける気構えとかが大事だと思います。

吉原:継続していくことが大事ということですね、ありがとうございます。ほかに22卒に、こんなふうにフーモアを変えて欲しい、みたいなのはありますか?

斉藤:今は「フーモアとはなんぞや」ってのをそろそろ作っていかなくちゃいけない時期で、それを若手に先陣を切ってやってもらえると嬉しいですね。なので、22卒にもそこに関わって欲しいです。

吉原:具体的にはどんなことをすることになるでしょうか?

斉藤:20卒、21卒にも今そういう前提でマネジメントとか、会社の戦略を考える仕事を一緒にやってもらおうとか、リーダー的なところも早くやってもらおうとか、役員と共同のプロジェクトをやろうとかっていうので結構一緒に動いたりとかしています。

なるべく早くフーモアの根幹を理解してもらったり、誰にでも認められるような手柄をはやく立てさせられるようミッションを与えたり、そういう若手を後押ししようっていうのは他よりもしっかりやっているかなってのはあります。

それは新卒に早く最前線で活躍してほしいからですね。22卒に対しても変わらずその環境を提供できればと思っています。

吉原:ありがとうございます。インタビューはここまでとなります、お疲れ様でした!!

今回はフーモアのビジョン「クリエイティブで世界中に感動を」を具体的に描けるような内容となったのではないでしょうか。22卒が新卒として入った時に実際にどんなことをするのかもお話できました。

22卒の採用は既に始まっておりますので、この記事を読んでフーモアに興味を持たれた22卒の皆様はこちらからエントリーしてみてください!

前編・後編の二部構成の長い記事でしたが、ここまで読んでいただいてありがとうございます!!

次回記事を見逃さないためにも、Twitterのフォローをぜひお願いいたします!フーモア公式キャラクターのフーモアくんが採用・リリースについて紹介してくれています。

インタビュアー・執筆
吉原(よしはら)
「今年の内定者です。現在ゲームクリエイティブ事業部で3DCGのお勉強をさせてもらっています。好きなものは漫画とゲーム、大学の専攻は哲学です。」

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