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うつ病3年間の道のり

人前では明るい私だが、本当はそんなに明るい人間ではない。とても落ち込みやすくて、気にしいで、すぐ不安になる。脆い。

ここで言葉を紡いでいる私は1番素直でいられる。

辛くなって精神的におかしくなってからの3年間を振り返る機会があったので、ここに記録させてもらうことにしました。

これがもがきながら生きた証。


【 R2.4月〜 初診まで 】
准看護学校の実習と仕事の両立で多忙な時期を過ごしており、毎日の睡眠時間が3時間ほどしか確保できなくなって体調の異変を感じはじめた。コロナウイルスが流行して患者さんと接したり、病院へ行くことへの不安が大きくなった。目に見えないものに対する恐怖と仕事の責任から精神的に追い詰められ、家の中だけでなく、移動中のバスの中、電車内でも涙が止まらなくなり、駅のホームで意識が朦朧として転落しそうになることがあった。抑うつ状態が続いたが、自力で治したいとの思いが強かった為、受診しなかった。


【 R2.7月〜 】精神科1回目受診
喜怒哀楽すべての感情が無くなったが、理由なく急に泣き出すことがあった。体が動かず、何も考えられなくなり、寝たきり状態に。トイレに行くこともお風呂に入ることも困難で、トイレや脱衣所でしゃがみ込んで動けなくなっていた。身の回りのことがどんどんできなくなり、1日中ベッド上で人形のように動かず過ごす。あまりにも体調が悪いので何か大きな病気があるのかと思ったが、自分では病院へ行くことができなかった。その後、家族がうつ病を疑ってなんとか病院へ連れて行ってもらい受診。


薬を処方してもらったが、体調は回復せず、寝たきり状態が続いた。1人で通院することも、外出も困難だった為、病院へ行ける状態ではなかった。2ヶ月ほどが経過すると、金銭的な不安を感じ、働かなきゃいけない。という強迫観念から、体調はあまり安定してはいなかったものの、面接へ行き、1日3〜4時間のアルバイトをはじめた。男性のお客様から理不尽に怒鳴られてから人が怖くなり、お金の計算や簡単な業務すらできなくなった。パニックになったり、確認行動が止められなくなった。そわそわして注意力が散漫。めまいで欠勤するようになり、約5ヶ月で退職。


【 R3.2月〜 】2回目精神科受診
アルバイトを退職してからは、脱力感、無力感、意欲低下、強い倦怠感で起きれなくなり、再び寝たきり状態へ。ぼーっとするようになり、自分が何がしたいのか、何をしたらいいのか、何を食べ、何を選んだら良いのかが分からなくてなり、物事の決断ができなくなった。精神的におかしいと思った家族が再び受診をすすめて病院まで連れて行ってくれた。病名は告げられなかったので、自分はどうしてこんな状態なのかわからず、ただ辛かった。


食欲が無くなり、口に物を入れていても途中で力尽きて横になるようになり、次第に無理をしてでも食べれなくなっていった。約10kg体重減少。人と会うこと、外出すること、食べること、どれも困難で、体力の低下が著しく、歩けない日があった。病気へ行っても治らない気がしてしまい、同じ病院を受診するという選択ができなかった。自分の中で精神的なものは自分の努力や考え方で治せるはずだと思って頑張ったが、どうにもならなかった。頑張ることもできなくなり、日常生活に支障をきたし、ほとんど家族に介護されていた。


【 R3.6月〜 】現在の医師と出会い週1で通院
ベッド上で1日1日が過ぎるのを待つことさえ苦しくなり、知人の臨床心理士に相談したところ、現在、診察とカウンセリングを担当していただいている医師を紹介してもらった。藁をも縋る思いで受診。処方してもらった薬を飲み、週に1回のペースで通院。1人で通院することができない為、毎回家族に送迎と付き添いをしてもらっていた。病院の日以外は寝たきり状態。多少無理をしてでも、状態を良くする為、医師に会う為に通院を続けたいと思う。


症状、状態に波があり、薬の調整をしてもらいながら診察、カウンセリングを継続。昼間は過眠傾向で、夜は睡眠薬を飲まないと眠れない睡眠障害あり。不安が強く、パニック発作を起こすことがあった為、頓服を処方してもらっていた。朝が1番体調が悪く、起きれないことが多いが、夜は漠然とした恐怖感と悲しさ、寂しさに襲われた。しかし、少しずつ治療の成果が出てきたのか日常生活が出来るようになり、金銭的な事も考えられるようになった。医師と相談しながら週に3回のパートをはじめるが、次第に職場へ行けなくなり、退職。働きたくても働けないようになった。


【 R5.5月〜現在】医師の異動で新しい病院へ
医師との信頼関係がある為、本人も同じ医師に治療を任せることを希望。現在も週に1回の診察、カウンセリングを継続。薬の処方通りに服薬することが出来ており、病状は落ち着いていることが多いが、未だに悪化して不安になったり、体調不良が続くこともある。症状が悪化すると動けなくなることもある為、家族に介護される日も多い。




うつ病って具体的にどんな症状があって、日常生活でどんな困り事があるのかを知ってもらえたら良いなと思います。
共感できる部分もあれば、同じ病名でも、個人差があるので状態が違う方もいるはずです。

道のりは長いです。
毎日薬を飲んでもコントロールできる日、できない日があり、3年経っても治ることはありませんでした。

こんなことを言ったらうつ病と診断されたばかりの方を不安にさせてしまうかもしれません。
でも、それだけ完治が難しい病気なんです。
だからこそ長い目でゆっくりと治療を続けることが大事だと思います。

すぐに良くならなくても大丈夫。
必ずいつか今より楽になって笑顔を取り戻せる日が来ます。

だから諦めないでください。

生きていてくれてありがとう。

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