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お節料理の鉄則(下)

ー一食食べ切りが好ましい

お節料理を倒しむには、一食で食べ切れる量であることが大切と言える。重箱が二重段、三重段にもなると、どうしても毎食お節ばかりになる。そうなると、どんなに美味しくても飽きて食傷気味になり、また話題も尽きてくる。2022年のお節料理は、これまで二重段だったところが一重段。元旦の昼食にあっという間に食べ切り、会話も弾み、夫婦揃って「もうちょっと食べたかったね」という感想。この位がちょうど良い。

食後、はち切れんばかりのお腹をさすって苦しむのは好ましくない。

お節料理2022_ま_差し込み

関連リンク(連載「『お節料理の鉄則』シリーズ」):「お節料理の鉄則(上)ーデパートで買うに限る

くわい

くわい_AC002

お節と言えば、個人的に「芽出しくわい(くわい)」を思い浮かべる。実のところ、あまり好きな味ではなく、幼い頃に両親から「くわいを食べないと芽が出ない、出世してお金が貯まらないよ」と言われ、渋々食べていたのが本音だ。それがいつの間にか、食べないと落ち着かなくなった。親の教育とは恐ろしいものだ。今年(22年)のお節には、そのくわいが入っておらず、少し寂しい気がした。

ただ、それほど出世に関心なく、それはそれで良い。(終わり)

(写真〈上から順に〉:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材を基にりす作成、京料理「はり清」の吉祥来福おせち〈一段重〉。右下隅に見えるのは煮カボチャとローストビーフ=奥さん撮影、くわい=フリー素材)

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