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双極性障害の私がWebライターになるまでにやったこと

先日、Webライターとしての初仕事を終えました。記事ジャンルは恋愛コラム。1500字程度の記事を3本執筆して、2000円もらいました。文字単価はかなり低いものの、「自分でも仕事ができた!」と、大きな自信につながりました。


そこで、今回は双極性障害の私が、Webライターになるまでにやったことを記録します。精神障害を持つ方や、Webライターを目指している方の参考になれば、大変嬉しく思います。


自己紹介


私は双極性障害で、会社員時代に2回休職しています。その間に障害者手帳を取得し、復職に向けてリワークに通所したものの、結局退職しました。

やはり双極性障害を持ちながら会社員を続けるのは難しく、「自分の裁量で働ける仕事がしたい」と思い、Webライター業を始めたというわけです。

Webライターを選んだのは、昔から文章を書くのが好きで、いつかなれたらいいなとぼんやり考えていたからです。まさか夢が現実になるとは思いませんでしたが、人生何があるか分かりませんね。


ここからは、そんな私がWebライターになるまでに行ったことを紹介します。


Webライターになる準備、何をした?


双極性障害の私にとって、新しいことを始めるのはかなりのリスクを伴います。というのも、私の場合、環境が変わると一気に躁転し、しばらく絶好調で過ごした後、ばかでかい鬱になるからです。

そのため、徐々に新しい環境に順応するため、5ヶ月間の準備期間を設けました。なぜ5ヶ月なのかというと、たまたま休職期間が5ヶ月間残っていたから。鬱でも休職期間はガッツリもらっていくという、がめつさだけは残っていました。


準備期間に行ったことは以下の5点です。


①Webライターの実態をリサーチ


Webライターとは何か?どのような仕事をして、どのような生活をしているのか?なんとなく知ってはいたものの解像度が低かったため、徹底的にリサーチしました。


Kindleで「初心者必見!3ヶ月で10万円稼ぐ方法♪」といったうさんくさい本から、Webライターの実態が詳細に書かれた本まで、片っ端から読み漁りました。さらにnoteやブログ、YouTubeも漁っていたため、いささか頭でっかちになっていたところもありますが、心配性の私には安心材料になりました。


就活生が業界分析するのと同じで、ここでWebライターの生活をしっかりリサーチしたからこそ、退職後の道筋を立てられたのだと思います。


②文章術の本で基礎を学んだ


どの本にも共通していたのは「文章力をつけるには書くしかない」ということ。そこで、文章術の基礎が学べる本を数冊購入し、読みながらとにかく書きまくりました。以下、購入本を載せておきます。太字は個人的に役に立ったと感じた本です。

①『世界一やさしいWebライティングの教科書1年生』
②『文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。』
③『書くことが思いつかない人のための文章教室』近藤勝重
④『必ず書ける「3つが基本」の文章術』近藤勝重
⑤『20歳の自分に受けさせたい文章講義』古賀史健

①と②は、内容がほぼ同じでしたが、個人的には②の方が分かりやすく、また「100冊分のエビデンスがある」点に説得力を感じたため、②をおすすめします。


⑤は、どのnoteやブログを読んでも「おすすめ本」としてピックアップされていたため購入した本です。大変勉強になった上に、一気に古賀さんの文章が好きになってしまいました。私からも必読本としておすすめします。


読んではnoteを書く、を約1ヶ月繰り返して、なんとなくの基礎を学びましたが、やはり心配性の私には物足りなく、ライター講座を受講することにしました。


③Webライターの通信講座を受講


行動力がある人は、ある程度基礎を学んだら、すぐに仕事を始めて失敗しながら学ぶのだと思います。しかし、双極性障害の私にはかなりハードルが高い。一気に新しいことを始めると一気に躁か鬱に転ぶからです。


そこで、私はいくつかの講座を比較して、HayakawaのWebライター養成講座を受講しました。(特に宣伝ではないので1つの選択肢として見ていただけると幸いです)


比較する際に重要視していたのは①添削があること②何度も質問ができること③1人で学習できること(対面やオンラインで他者と関わる機会がない)の3点です。


添削がないと文章力は向上しないと思ったので、添削サービスはマストでした。また、回数無制限で質問ができると、徹底的に疑問をつぶせて効率的。③に関しては、寛解状態とはいえ、急に初対面の人と関わって体に負荷がかかるのを避けたかったので、1人で完結する講座を選ぼうと考えていました。


これらの条件を全て満たしたのがHayakawaだったので、少々値は張ったものの、退職金をあてれば良いと自分を鼓舞して申し込んだというわけです。この選択は、のちに大きな武器を持たせてくれることになります。


④クラウドソーシングサイトに登録


先にクラウドソーシングサイトに登録して、どのような仕事があるのか調べていました。「これなら自分でもできそうだ」「こんな仕事もあるのか。今のうちに勉強しておこうかな」など、実際に仕事を始めた時のイメージを持つことができ、これもまた安心材料の一つになったと感じています。


多くのクラウドソーシングサイトがありますが、私がまず登録したのはクラウドワークス。クラウドワークスには「Webライター検定」というものがあり、これを所有していると仕事に有利だと聞いたので、勉強して3級を取得しました。3級は無料で受験でき、動画で対策できるので、よかったら受験してみてください。プロフィールが少し充実したので、私は受験して良かったと感じています。


⑤徹底した体調管理


準備段階ではりきりすぎると元も子もないので、体調管理を最優先にしていました。リワーク通所時から続けている1日の睡眠時間、外出時間、勉強時間、食事、天気…(多い)などなど私は細かく紙に書いて記録しているので、絶対に欠かさず、ちゃんと分析して備えることを徹底しました。


このおかげか、仕事を始めた今でも寛解状態が続いています。リワークの準備が整ったのが2022年8月だったので、早1年。今後は、躁鬱の波をコントロールしながら仕事を継続する方法を模索しようと思います。


参考書籍


先ほど上述した本は、文章術の基礎を学ぶために購入した本です。他にも書くスピードを上げる本やネタ探しの本など、さまざまな本を一緒に購入していたので、すべてここに記録しておきます。


個人的には、①②⑥⑦が特に面白かったです。
①はライターになる心構えを、②は文字通り書くのがしんどくなったときのマインドコントロール法を、⑥はネタに困ったときの頭の使い方を、⑦は想定読者を意識する方法を教えてくれました。


面白さは人それぞれなので、ご参考までに。

『書く仕事がしたい』佐藤友美
『書くのがしんどい』竹村俊助
『10倍速く書ける超スピード文章術』上阪徹
『ブログで5億円稼いだ方法』きぐち
『バズる!ハマる!売れる!集まる!「WEB文章術」プロの仕掛け66』
『Webライティングのネタ出しノート』敷田憲司
『人を操る禁断の文章術』DaiGo
『苦手から始める作文教室』津村記久子


まとめ


今回は、双極性障害の私が、Webライターになるために何をしたのかについてご紹介しました。初仕事を終えてからというもの、障害者でも仕事はできるんだなぁと、しみじみ感じています。


他にも、双極性障害がWebライターをするために気を付けていることや、詳しい体調管理の方法、クラウドワークスでのプロフィールの書き方など、今後noteに記録していけたらなと思います。


体調管理の方法として、以前に手帳術を紹介した記事があるので、もしよろしければご覧くださいませ。


このまま躁にも鬱にもならなければ良いな。なったらなったで、どのような記事を書くのか気になるところではありますが、今の自分が続くことを祈ります。落ち着いて生きろよ、自分。



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