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「明日を奏でる」

きっと
物語の終わりとか
迎えたくない朝だとか
ずっと続いてく結びとか
そういうものが胸に響いて

淀んだ音しか出せない僕は
ただ目の前の景色を
聴き入れることしかできない

短命の心は中を舞い
進む道は確かに晴れども
担明の空はあまりに綺麗で
眩しい光に目を細めながら
そうやって僕は弦を弾く

ずっと
この世界の果てとか
降り止まない雨だとか
そういうものを考えてた

そう、ひと夏しか持たない命なら
細く切れそうな生糸なら
ただ目の前の景色を
聴き入れることしかできない

物理法則に則って
作られたものはそんなに素晴らしいかい
僕は無価値を探し続けて
君は笑って希望を憂う
通り過ぎた青い風に
僕等の心は映りきらめき
あの澄み切った青空に
飛ばす思いは届かずとも
この書き連ねた季節を
君と響かせた時間を
ただ、ただ、その瞬間を
忘れさせないでよ
この夏を繋ぎ止めてよ

きっと
物語の終わりとか
迎えたくない朝だとか
ずっと続いてく結びとか
そういうものが

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