間違ってばかりいる
私はいつも、間違える。
自分がしたいことを、間違える。
間違えていないけど、間違っている。
誰かを助けられる人間にならないといけない、と思い込み、誰かが困っているのを敏感に察知する。
タチが悪いのは、誰かが困っていると「察知している」と思い込むように、仕向けてまでいる、と言うこと。
本当は、その人は、困っていない。
困っているかもしれないけれど、私の助けなんて、必要としてない。
困っているかもしれないけれど、自分で解決できる。
親を重ねて、親にして欲しかったことを重ねて、認めてもらえるように、こっちを向いてくれることを期待して、「助けられるいい子の自分」を作り出す。
なんて、いい迷惑なのだろうか。なんて、自分勝手なんだろうか。
私がしたかったのは、そんなことなんだろうか。
私がして欲しかったのは、そんなことなんだろうか。
こんなにも、暴力的で、他人の気持ちを考えないことなんだろうか。
いい人のふりをしたり、正論をかざしたり、弱いふりをしたり、悪気がないよう振る舞ったり、そうして、他人を見ずに、自分を見ずに、相手の心を踏みつけ、踏み躙り、認めろ、こっちを見ろ、と振る舞うことが、したかったんだろうか。
反対に、全く何も動かずに、諦めていくこと、かわいそうなふりをすることが、したかったんだろうか。
ただ、一緒に笑いたかっただけで、ただ、一緒に楽しみたかっただけで、
どうして、それを、こんなにも難しく、こんなにも遠ざけているのだろうか。
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