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人の倍稼ぐフリーランス46の心得【ブックレビュー】
私が上阪徹さんのことを知ったのは、「書いて生きていく プロ文章論」を読んだことがはじまりだった。
https://note.com/wf_tsumugi/n/n45de1848641b
そこから、上阪さんが主宰する「上阪徹ブックライター塾」に入塾し、本も複数読むようになった。その中の1冊がこの本だ。
本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、
ブックライターであり自著も数多くある上阪徹氏による
人の倍稼ぐフリーランス46の心得
出版社: 草思社
発売日:2021/6/11(第一刷)
本書はその名の通り、46の心得が記載されているが、その中から心に留め置きたいものをいくつかピックアップして、紹介したい。
「発注者にとっての100点」以上を狙う
これって、言うことはたやすいけど、すごく難しい。
例えば記事を書くお仕事でも、見た目は「記事を書く」ことが目的だけれどそれはあくまで表面上のもの。
その「真の目的」は何かを考えることが重要だと上阪さん。
まずは発注者に真の目的を確認すること。
フリーランスに大事なことは、的を外さないこと。仕事の出来不出来は、一瞬で判断されてしまいます。
逆に、100点を確認しようとしても出てこない発注者の場合、目的やアウトプットイメージができていないことになる。
こういうときは一緒にアウトプットイメージをしっかり固めていくと、上阪さん。
イメージの共有が、いい成果物につながる。
「仕事相手の仕事相手」に満足を与えられているか
仕事相手の立場に立つということは、相手の成功を応援すること。
お客様のように接するのではなく、仕事相手がどうしたら成功するかを本気で考え、言いたいこともはっきり言う。
上阪さんがあるトップ営業マンに取材したとき、こんな話を教えてくれたそうだ。
担当者と真正面に向き合うのではなく、隣に座って一緒に課題を考えるんですよ
対峙するのはなく、共に闘う姿勢で接する。
これは、ライターに限らずどんな仕事でも同じだ。
「こんなに頑張ったのに」は甘い自己評価
評価するのは自分ではなく、相手がするもの。
いくら頑張ったと言っても、仕事相手からの期待に応えていなければ、結果として評価されることはない。
厳しいけれど、当たりといえば当たり前。
だから、自分に対して甘くならないこと。
実際にはもっと頑張らなければいけなかったということだ。
その後、仕事がくることはない。
上阪さんの言葉に、身の引き締まる思いがした。
他人は変えられない。変えられるのは自分だけだ
培ったスキルを手放すことで、さらに飛躍できる
上阪さんはブックライター塾をスタートさせたのち、こんなことを一部でいわれていたとのこと。
「自分の持っているノウハウをすべて開示して、おまけに自分のお客さん(顧客)まで紹介するなんてありえない。ライバルを増やしてどうするのか」
けれど、上阪さんは求められたから始めたとのこと。
それに、アウトプットすることは、大きな意義と効能があったという。
新しいブックライターの育成は、私の大切な顧客にとって間違いなくポジティブな事だったと思います。例えば、私が得意としていない分野のブックライターが誕生するかもしれません。
まさに顧客の成功を願っての行動が、新たな飛躍を生んだのだろう。
誰もがずっと同じではいられません。現状維持を目指しても、周りの変化に取り残されるだけです。フリーランスはその覚悟をし、あえて「変わる」機会を作ること。ステージが変わっていくことを楽しむこと。それが、新しいチャンスを生んでいくのです。
「自分の運を信じるに足るだけのこと」をしていく
ある有名な経営者に密着する記事を書いていた上阪さん、オフィスに神棚があると聞いてびっくりしたそう。
その経営者はこう話した。
最後の最後は、神頼み以外ないですよ。自分の力なんて、そんなもんです。だから、お願いしているんです
もちろん、結果を出すためには努力は欠かせない。
自分の運を信じるには、しかるべきことをして、神にお願いする。
ただ、信じられるだけのことをしなければならない。
小さな日常をコツコツと積み重ねる。
神様は、見ている。
成功を目指しても人生の歓喜は得られない
上阪さんは数多くの成功者を取材するなかで、どうすれば成功できるのか、ということへの一つの結論に至ったそう。
「目指すべきは成功なのか」と。
そして、そのうち段々と上阪さんのなかで言語化されていったのが以下の言葉だ。
目指すべきは成功ではない。幸せなのではないか、と。成功は一握りの人しか手に入れることはできませんが、幸せはそうではありません。幸せは自分で決められるからです。
幸せを自分で定義できる人は強い。
その逆の人は、いつまでたっても幸せを感じることができない。
人が生きていくうえで最も大きな喜びは、誰かの役に立つこと。これではないかと上阪さん。
仕事でも、それ以外でも、同じこと。
誰かの役に立てていることで、自分が生きていることを実感する。
楽なことよりも、自分を成長させてくれることにチャレンジする。
成長は、私たちに大きな幸せをもたらしてくれる。
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