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臨界パワーモデル(8)
臨界パワーモデルのおさらいから。
「臨界パワー(critical power)」とは、運動において無限に保てる理論上の最大パワーです。ランニングはパワーと走速度が比例しているので、「臨界速度(critical speed=CS)」に置き換えられます。CSより下のペースであれば、理論上は永久に走り続けられます。実際には永久は無理で、筋肉の疲労やエネルギーの枯渇により止まらざるを得ず、現実的には
臨界パワーモデル(7)
臨界パワーモデルのおさらい 「臨界パワー(critical power)」とは、運動において無限に保てる理論上の最大パワーです。ランニングはパワーと走速度が比例しているので、「臨界速度(critical speed=CS)」に置き換えられます。CSより下のペースであれば、理論上は永久に走り続けられます。
これまでの回で述べた通り、CSより遅い場合、血中乳酸濃度や酸素摂取量などは最初変化しつつも
臨界パワーモデル(6)
臨界パワーモデルって何だっけ 臨界パワーモデルは、2分から20分の間のいずれか2点の維持可能な最大パワーが判明すれば、何分でも継続可能なパワーの上限値「臨界パワー」を割り出せるという考え方です。パワーは、ランニングにおいては走速度とほぼ比例するので「臨界速度(クリティカル・スピード:CS)」と言い換えられます。臨界速度は、最大乳酸安定状態 = MLSS(maximum lactate steady
もっとみる臨界パワーモデル(5)
臨界パワーモデルの本質に迫るため、先週の内容を受け、日本人選手のマラソン歴代上位者の記録を分析してみました。先日の東京マラソンの内容が反映されていないのが残念なところでしょうか。それはこんどやろうと思います。
日本の男子マラソン歴代上位選手を分析してみる
結果は上の表のとおりです。「臨界スピード」というのがこの表のミソでして、それぞれの選手の1,500mから10,000mの自己ベスト記録を
臨界パワーモデル(4)
前回は陸上競技の男子日本記録を例に、臨界パワーモデルを適用して分析しました。臨界パワーモデルとは、パワーが一定の運動を継続できる時間は、反比例に似た分数関数にぴったり乗りますよという考え方です。ランニングはパワー(仕事率)が走速度に比例しているので、スピード一定の走りを継続できる時間は、分数関数にぴったり乗りますよ、ということです。
臨界パワーモデルは当たり前のことを示している これは一部当た
臨界パワーモデル(2)
「高強度」の意味を念のため確認 「高強度インターバルトレーニング」の「高強度」という用語について、補足説明をしておきたいと思います。英語の「高強度インターバルトレーニング」という言葉の使われ方は、陸上競技の長距離でやる「インターバルトレーニング」も包含した概念だと前回述べました。陸上長距離のインターバルトレーニングは高強度インターバルトレーニングと呼ばれている練習の一部かなと思ってます。
再び
臨界パワーモデル(1)
インターバルトレーニングを数値で管理 長距離ランニングにおいて、インターバルトレーニングは走力向上のために必須のアイテムとなっています。そのペースや回数を決めるのに、以前は明確な指標がありませんでした。それを解決したのが、アメリカ人ランニングコーチが出した書籍で、邦訳も出ている「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」です。この書籍によって、個人の走力に応じてインターバルトレーニングをどのくらいの
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