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韓国の芸能会社・DRミュージックについて

DRミュージックとは?
※ドラゴン企画→DRAGONミュージック→DRミュージック
1989年に「ドラゴン(登竜)企画」という名前で設立され、もともとはアイドルを育成する会社ではなく主にロックやバラード歌手が所属した芸能企画会社だった。SMエンターテインメントと創立年度が同じで、GM企画(現:ポケットドルスタジオ)や大成企画(現:DSPメディア)よりも先に設立された韓国企業の中では一番古い企画会社である。所属事務所の中で売れた歌手は1グループ(Baby V.O.X)のみ、海外進出(主に中国圏)で成功を収めたが、会社の知名度が低いという点でNRGを輩出したミュージックファクトリーエンターテインメントと似ている点がある。

※所属歌手 一覧
(アイドルグループ、ユニット)

Baby V.O.X

所属事務所の中で一番成功を収めたガールズグループ

韓国のSpice Girls」・「韓国のMAX
1997年デビュー。第1世代の中で一番最初に登場したガールズグループであり、DIVA、S.E.S、FIN.K.Lよりも先にデビューした。結成は1996年で当初はアメリカのガール・グループ「TLC」に影響を受けて3人組でデビューする予定だった。しかし、所属事務所が途中で歌もダンスも上手な女の子のグループにしたいという事で当時、韓国でも大人気を得ていたイギリスのガール・グループ「Spice Girls」をベンチマークし、「韓国版のスパイスガールズ」として5人組に変更された。20世紀にデビューした第1世代の他の女性アイドルグループでは見られないボーカル、ダンス、ラップパートをすべて摂り込む21世紀版完成型アイドル構成を備えたグループだった。3集活動からは韓国のガールズグループ初のセクシーコンセプトを試みたが、これは日本の女性アイドルグループ・MAXのセクシー&お姉さん的コンセプトを参考にしたという。以後、韓国のみならず中華圏や東南アジアでも大きな成功を収めた。

●AS ONE

所属事務所の中ではBaby V.O.Xに次いで有名な女性デュオ

女性版Fly To The Sky
1999年にデビューした韓国系アメリカ人の女性デュオ
もともとは、ロックレコードという所属事務所からデビューしたが、3集活動終了(契約終了)の後、Baby V.O.Xと同じDRミュージックに移籍した。2人組のデュオ、バラード・R&Bジャンルの曲を歌う、同時期にデビューしたという点でSMエンターテインメント所属のFly To The Skyと似ている。実際にAS ONEの1集アルバムのタイトルが「Day By Day」であり、Fly To The Skyも「Day By Day(1集のタイトル曲)」という曲でデビューした。2010年からはブランニューミュージックという所属事務所に移籍し、活動を続けている。

●A4

歌手のフィソンが在籍していた4人組の男性アイドルグループ

1999年にデビューした4人組のボーイズグループで歌手のフィソンが在籍していたことで知られており、マスコム所属の太四子(Taesaja)のような路線を狙ってデビューした。フィソンは「歌が歌えない(苦手)」という理由で1集活動終了後に脱退し、2集では3人組で活動を続けたが大きな人気は得られず、2002年にグループは解散した。

●PLT

DRミュージックからデビューした5人組のボーイズグループ

2001年にデビューした男性アイドルグループ。グループ名は「PLATINUM(プラチナム)」の略でベートーベンミュージックに所属していた8人組のアイドルグループ・OPPAが解散した後、一部のメンバーがDRミュージックに移籍してアジア進出を狙って結成されたが、人気を得られなかった。Baby V.O.X以来の5人組のアイドルグループであり、所属事務所も同じだったため、メンバーのチョ・ソンフンはBaby V.O.Xのヒット曲「偶然」のミュージックビデオに出演した。

●Baby V.O.X Re.V

Baby V.O.X解散後に結成された後続グループ

2007年デビュー / ライバル構図:Wonder Girls
大人気を得ていたBaby V.O.Xが2006年に解散したため急遽、結成されたBaby V.O.Xの2期チーム。アメリカのガール・グループ「Pussycat Dolls」をベンチマークした。デビュー当初は人気を得たものの、2集以降は少女時代やWonder Girlsなど他の芸能会社のアイドルグループたちの活躍が目立ち、そちらに人気が流れてしまうような状況となり、人気は低迷。2009年にグループは解散した。

RaNia

所属事務所初の多国籍アイドルグループ

2011年デビュー。グループ名の意味は「Regener a tio n I dol Of A sia」でアジア、アイドルの復活を意味する。2000年代初頭に東南アジア市場で人気を博したBaby V.O.Xの栄光を復活させようとしたグループ名である。グループ自体も本来はBaby V.O.Xの3期チームとして企画されたが、2期チームのBaby V.O.X Re.Vが不評だったため、新しいグループとしてデビューした。メンバーは韓国人、タイ人、アメリカ人、中国人など多国籍で構成されており、K-POPガールズグループとして初の黒人メンバーが在籍した。韓国、日本、中国、東南アジアを含め、米国市場にまで進出するという抱負を持ったグループだったが、2020年に改名と再編成が行われ、解散した。

●BLACKSWAN

RaNiaから改名し、再デビューした女性アイドルグループ

2020年にデビューした5人組のガールズグループ
グループ名は名の通り「黒色の白鳥」を意味し、「差別化された実力で歌謡界に挑戦状を叩き出し、唯一無二な世界的アイドルになる」という意味が込められている。旧グループのRaNiaから改名し、メンバーを再編成し再デビューした。韓国にルーツを持つ者がが在籍せず、ブラジル、日本、ベルギー、ドイツ、インド、アメリカなど6ヶ国の国籍を持つメンバーで構成されている。

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