現在、K-POPと聞くと「歌って踊るアイドルグループ」というイメージが強いと思いますが、90年代には韓国でもバラードを歌うグループや男女の混成デュオも人気を博していました。今回は90年代後半~2000年代前半までに活躍していた男女の混成デュオ「Bijou」について紹介したいと思います。
メンバー紹介
女性メンバーのチェ・ダビは、清純なイメージと澄んだきれいな音色で男性ファンから多くの人気を獲得した。足立梨花さんにちょっと似ている。
男性メンバーのジュミンは、歌手デビュー前は日本の放送局NHKでアニメーターとして活動していたが、1995年に歌手に転身して「ミーティング」という曲でデビューしたが鳴かず飛ばずであった。その後、当時の所属事務所のオーディションに参加し、Bijouのメンバーに選ばれた。
実はダビとジュミンの2人はBijouを結成する前の1997年に「THE FEEL」という4人組の男女混成グループのメンバーとして活動していた。同時期に人気を得ていた「海」や「ぷよぷよ」などの代表曲で知られるUPに影響を受けて結成されたアイドルユニットであり、「ヨロンナムショト(Long&Short)」という曲で人気を集めたが、楽曲もUPの歌に似ている。ちなみにグループ在籍時はダビがボーカル、ジュミンがラップを担当していた。しかし、あまり人気を得られずアルバムを1枚発表した後、グループは解散した。その後、他のメンバー2人が脱退し、残った男女メンバー2人で事務所を移籍して結成されたのがビジューである。
個人的に彼らは出現が20年早すぎたと思われる。
本来こういう音楽で勝負するアーティストが韓国でも育って欲しかったのですが、現在の韓国音楽はK-POP=歌って踊るアイドルが主流となっているため、ソロ歌手やデュオの活躍が目立たなくなっている状況ですね。
現在、Bijouのようなグループは悪童ミュージシャン(AKMU)に近いかもしれませんね。路線や楽曲などは異なるが「歌って踊るアイドルではない」・「男女のデュオ」・「女性がメインボーカル」・「メンバーが自ら作詞・作曲などのセルフプロデュースをしている」といった点が共通している。