バックオフィスの主役を「10時〜14時」のパートさん達にしてみたら
WeNeed佐々木です。突然ですが、うちの本社のバックオフィスや広報部門を支えているのは、こんな人たちです。
・週3日勤務
・1日4から5時間勤務(10時から14時、10時から15時など)
・ほぼフルリモート
今日は「人材を活かす」についてのお話です。
人困ってるけど人いらない!と言われた日々
私は前職で150施設の保育園の採用担当をしていました。1日でもはやくいい人材をいれたい!そうやってなんとか保育士さんの応募をとりつけて社内に共有しても、こう言われつづけたものです。
「この時間しか働けないならいらない」
お、おう…
いや、わかる。わかるよ。
たしかにさ、理想を言えばその時間はちょっとずれてるよね。
でもほんとに無理??
でもさ、せめて1回あってくれよ!
で、私がみてきた保育現場で人材をうまく活用してる保育園はこんな感じ
もちろん!いろんな状況があるのは百も承知ですが、工夫してもほんとにだめ?と思うことも。
そうしてそういう園はいつまでも人不足が終わらない…。
その反対に、私がみてきた保育施設で、人材活用がうまく行っている施設はこんな特徴がありました。
①「1日しか働けない」「この時間しか働けない」という人材をうまく活用してスポットで時間をうめてもらう
②園長が自ら人材獲得に積極的
ちなみに当社の保育園、みんくいナーサリー(保育スタッフ離職なし、ほぼリファラル採用)の場合も、この項目ににピッタリとマッチしています!
16時から18時までの2時間だけ、朝の数時間だけ、月4回だけ、などのスポットで働いているパートさん達が大活躍ですし、園長が自らリクルーターとなり人に声をかけ、マッチする人材を探していっています。
時間「だけ」をいらない理由にしたくなかった
で、これは保育園に限らないと思うのです。
要するに「管理側(雇う側)がどう人材を活かすかを考え抜く」ということは、これからの時代大切じゃないのか?と。
だって、日本の人口は減ってるわけだからね!
・働ける時間「だけ」を不採用の理由にしない
・「前例がないからやらない」ではなく「前例がないからこそ可能性を考える」
そう考えてみるだけでも、人材活用の可能性は広がるはず!と思うのです。
で、うちの会社の話です。
繰り返しますが、バックオフィスや広報部門をささえているのは、こんな人たち。
・週3日勤務
・1日4から5時間勤務で出社(10時から14時、10時から15時など)
・ほぼフルリモート(週3日の1日3時間)
会社全体では40名くらいいますが、本社には他にバックオフィス専任の正社員がいるわけではなく、上記のパートさん+業務委託(給与計算や会計)のみです。
もちろん、もろもろの観点からするとマネージャーの私の立場としても本人達としても週5フルタイムでいてくれる社員さんがいたほうが楽なこともあったりします。本人達も情報共有の簡単などからすると、長くいれない分、大変なこともあると思います。
でもそうできない時。それだとマッチする人が見つからない時。
ポイントは「どうやったらうまく巡り合えるかの可能性をさぐること」じゃないでしょうか。
質のよい人材にはこうして出会えた
約1年前。本社のバックオフィスの人たちを採用しよう!となったとき。
当社代表のアイディアもあり、こんな仮説をたて、「10時から14時」「10時から15時」で求人募集をかけました。
結果的に、思った通り、想像よりたくさんのご応募をいただいて、その中からとてもよい人材に巡り会えました。紹介をいただいたケースもありました。
そして採用した方々にはこんな共通点があるなぁと。
・時間が短いからこそ、チャンスを得たら一生懸命やろうという姿勢がある(だらだらしてない)
・時間の制約以外、人柄もよく仕事の能力は高いため短時間勤務でも結果的にパフォーマンス力が高い
結果、めちゃくちゃ助かってます。
どんな方々が採用できたかはこちらのnoteに。
そして入社後大事にしていること
ただ、採用して終わりではなく「入社後のかかわり」は大事です。まったくえらそーなことは言えませんが(笑)、当社でやっていることはたとえばこんなことです。
①定期的に「話す場」をつくる
雑談レベルの中で、ではなく「ちゃんと話をする時間」というのを月に1回、予定として設けます。この「ちゃんと機会をとる」というのはポイントかと思います。
目的は、互いの期待値をチューニングすることと(入社後に双方のギャップはどうしても生まれる)上司からフィードバックして成長の機会としてもらうためです。お互いの状況も知れますしね。
②仕事はなるべく大きなカタマリでわたす
私たちの場合は「作業ベースだけ切り取ってお願いする」ということがメインではありません。何せ少数精鋭なもので。むしろ色々調べてもらったり、考えてもらうことも多いです。
そうは言っても、10-14時、週3の勤務だとどうしても「時間と日数の壁」があり、任せることに制限が出てきたり、やりづらくなることもあったりします。なので、なるべく見通しを持ってできるようなことや、なるべく大きな仕事のカタマリを意識してお願いします。そうすると、ある程度自分達で時間や優先順位をコントロールしやすくなる側面もあるのではと思っています。
もちろん、業務の種類によってはこの限りではありません。
③チャットツールをうまくつかう
外出などで時間が合わず直接会えないこともあるので、そこを埋めるためにチャットツールを活用しています。現在はLINEワークスなどでコミュニケーションをはかり、なるべくスムーズに業務が進むようにしています。
他にも色々工夫はあります。
いずれにしても「管理側が工夫すると決める」ことでいろんな可能性は広がりますし人材確保の一つのヒントになるのではないでしょうか。
まずは思い込みを手放そう
「この時間ならいらないなあーでも人ほしい!」「人がいない!」
そう嘆いて思考停止する前に「本当に工夫できないかな?」と問いかけてみると、また違った世界が見えると思いますよ!