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失敗しない勉強方法④骨学(1)(forセラピスト)

以前、基礎科学のテキストを紹介してから1週間。

 勉強する準備は整いましたか?

 まだの方は、まずはテキストを揃えることから始めてください。何でも形から入るのが大切です。
(失敗しない勉強方法(治療系セラピストへの道①))

 勉強量は職業により違う

 今回は、セラピストの本質中の本質!
【解剖学】の勉強方法についてご紹介します。

 まず、解剖学には様々なものがあり、理想は全てを覚える事ですが、量が膨大すぎるので、全てを覚えてから臨床に入るという考え方はやめましょう。それにセラピストは、全てを覚える必要はありません。

 ある程度覚えたら、あとは必要に応じて、都度覚えていくほうがいいと思います。「ある程度覚えたら」というのは、微妙な表現ですが職業により異なります。

 柔整、鍼灸、マッサージ、癒やし系セラピスト、治療系セラピスト、全て違います。ココを勘違いすると、スタートからいきなりツマヅクので注意してください。

 ちなみに、おそらくですが、治療系セラピストが一番覚える量は多いと思います。頑張って覚えましょう。

勉強の順番

 「とりあえず大量にやるんだろうけど、どこからやったらいいんだ?」
って思いますよね。

 勉強の順番としては、やはり「骨」からです。
下記を、上から順に、余裕があれば並行してやっていくのがいいと思います。

 オススメは、国家資格保有者であれば、復習ですので同時進行。ちゃんと勉強するのは初めてという方は、1つずつがいいと思います。

・骨
・関節
・筋
・神経
・血管
・臓器 

まずは骨から覚えよう

 古典的かもしれませんが、やはり書いて覚えるのが一番早いと思います。僕の学生時代のノートです。

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 各部位名は、筋肉が付く場所や、テクニックでコンタクト場所、また疾患を理解する上で覚えている方が良い場所です。細かいですが、頑張りましょう。

 ICCでは、2ヶ月ほどかけて骨の授業を行ったと思います。1年以内に【治療系】になるためには1ヶ月以内のペースがいいと思います。

 補足です。初めて勉強される方は聞き慣れないかもしれませんが、解剖は基本音読みです。

「骨」
(✕)ほね
(○)コツ

参考図書の該当ページ(骨)

 P.26-35
 P.98-101
 P.174
 P.176
 P.226
 P.234-235

P.137-143
P.195-199
P.241-245
P.275-278
P.343-346
P.353-360
P.512-519
P.570-572
P.629-634

(オススメは最新版ですが、手持ちが4版ですので、頁ではなく項目でお伝えします)
・第1章 頭頸部-骨と靭帯
・第2章 背部と脊髄-骨と靭帯
・第5章 骨盤と会陰-骨と靭帯
・第6章 上肢
      肩と腋窩-上腕骨と肩甲骨
      肘関節と前腕-肘関節の骨
      肘関節と前腕-前腕の骨
      手関節と手-手根骨
      手関節と手-手関節と手の骨
・第7章 下肢
      股関節と大腿-寛骨
      下腿-脛骨と腓骨
      足関節と足-足の骨

まとめ

 骨学は、覚えることも多いですが、繰り返し使うので、覚えやすい科目でもあると思います。焦らずとも自然と覚えられますよ。大丈夫。

 途中、昔のノートを紹介しましたが、それ以外でもあると便利なものが全身模型です。2Dで勉強するよりも、3Dの方が断然頭には入ります。

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 僕のはソムソ社製の等身大骨格模型です、他社製品に比べ精度は高いのですが、値段も結構するので、3B社製でもいいと思います。価格は、ソムソの1/5くらいです。

 1万円くらいで中華製が売っていますが、それなら買わないほうがマシです。同級生で勉強用と言って買っていましたが、いつか良いものを買う予定なら、初めから買うほうが良いですよ。

 また、患者さんの中には設備を見回す方がいます。安物持ちはそれなりの先生と見られますので、箔をつけるためにも、できるだけ良いものを持つことをオススメします。

 では、頑張ってください。

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