失敗しない勉強方法①本質の重要性(1)(forセラピスト)
本質とテクニック
どんな事でも【本質=基礎】と【テクニック=応用】に分かれます。治療業界も例外ではありません。
結論から言うと、
・テクニックから学ぶ方は【癒やし系】
・本質から学ぶ方は【治療系】
になりやすいです。
【治療系カイロ】では、施術やテクニックは、全て基礎の上にあり、土台固めこそが重要と考えています。今回は、一番重要な「基礎科学」について、掘り下げていきます。
基礎科学
基礎科学とは、簡単に言うと「正常とは何か?」を学ぶ分野です。主には下の学問を指します。
◯ 解剖学
・発生学・組織学・系統解剖学・肉眼解剖学
◯ 生理学
・生化学・生理学・神経生理学
◯ 栄養学
◯ 病理学
◯ 公衆衛生学
民間資格ながら、やはり医療系なので、生命・健康・病気・治癒・予防とは何かを知り、また考えることがベースになります。
国家資格をお持ちの方は、一度はやっているはずです。短期養成の方は、初めて聞いたものもあるかもしれません。
勉強方法
まずは、学校で使っていたテキストやノートを見直してみてください。そして「自分がどの教科は、どれくらい覚えているのか?」を確認するところから始めましょう。
勉強の深さや、知識の量には、限度がありませんが、私たちセラピストは、医師を目指すわけではありません。まずは、各組織の名前、位置、働きが、ある程度説明できる様になれば大丈夫です。
それができるようになれば、次は各教科を関連付けていく作業です。解剖学と生理学と病理学が結びつけば
【デスクワーク後の肩こり】と【肉体労働後の肩こり】の違い
を説明でき、それぞれ異なる施術方法で、改善できるようになります。
ただ、治療系が難しいと言われる理由は、このレベルに到達できる人が少ないからなんです。少し大変に感じるかもしれませんが、徐々にできるようになります。
人は必ず忘れる生き物です。ある程度説明できるレベルで覚えていたら、関連から思い出すこともありますし、本気で忘れた時は、本を見れば良いんです。そして、覚え直せばいいだけ。その繰り返しです。
社会人になってからの勉強は、本当に身につけるまでに時間がかかります。でも、良いように捉えると、学生とは違い、好きなペースで納得するまで時間はかけれますし、試験もありません。
1つ覚えれば、昨日の自分よりも成長しています。大丈夫!頑張りましょう!
オススメ図書
いくつかオススメできる本をご紹介します。(2020/03現在)
テキストを取り寄せるところからの方は、ぜひ参考にしてみてください。
すでにお持ちの方は、わざわざ買う必要はありませんが、今回ご紹介するものは、初めてでも分かりやすく、【治療系】セラピストとして求められる基礎レベルを身につけるには十分なものばかりです。
手持ちの書籍の難易度が高すぎると感じている方も、購入を検討していただいていいと思います。理解できない高難度の専門書は、読まないし、読んでも理解できないだけです。
まとめ
治療系セラピストが患者さんから求められることは、異常を正常にすることです。そしてこの多くが、病気の手前…いわゆる未病という状態の改善です。
つまり、正常が何かを知っていないと、解決できません。
言い換えると、正常が何かが分かれば、正常以外は「異常」…つまり、そこが治療ポイントだということが分かってきます。
「〇〇の治し方」のようなテクニックは、バシッとハマれば効果はありますが、そんなもので改善するような人は、ここにたどり着くまでに誰かが治しています。
100通りの治療法を学んでも、101通り目の症状に対応できないようなものはダメです。もしテクニックを最優先に学びたい方は、【治療系】は諦めてください。遅かれ早かれ挫折します。
そうならないためにも、地味で面倒くさいですが、まずは基礎科学の見直しから始めましょう。
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