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駆け出しセラピストに送る言葉⑮

日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。

今回は、「対症療法と根治療法の違いを正しく認識しよう」です。

一般的に症状を軽減させる方法には、「対症療法」と「根治療法」の2通りがありますが、セラピストでいる以上、それぞれの違いを正しく認識しておく必要があります。

「対症療法」と「根治療法」

話し手/聞き手の知識の有無により、解釈が全く異なる言葉というものがありますが、「対症療法」「根治療法」もその1つです。

駆け出しの先生や、深く考えたことのない先生の多くは、この言葉を⇩のような認識でいます。

<駆け出し先生の認識>
対症療法:
一時しのぎ
根治療法:元から治す

しかし、実際は⇩の認識でなければ、症状を改善させることはできません。

<ベテラン先生の認識>
対症療法:
状態が複雑化する
根治療法:複雑化したものを治す

見事なくらい解釈が違いますよね。
治療の場合は、この違いが方針や成果に大きな影響を与えます。

なぜ対症療法で複雑化するのか?

<対症療法の特徴>
・同じ症状を何度もぶり返す
・続けている間だけマシになる
・慢性化する/クセになる
・悪くなる時は、以前以上の症状が出る

もし、「対症療法=一時しのぎ」なら、やるのは一時だけでいいはずです。

また、しのいだのであれば、状態が悪くなるはずはありませんが、現実は違います。

一時しのぎの程度はエスカレートし、間隔は短くなっていきます。

多くの患者さんは、一時しのぎを続けた結果、悪化しているんです。

やればやるほど進行します。
そう!

一時しのぎと思ってやっていた対症療法により、状態が複雑化してしまうんです。

なぜ根治療法は難しいと言われるのか?

根治療法が難しいと言われる理由もまた、認識の違いから生まれます。

そもそも、人の体は100%解明されていません。

それにも関わらず、「原因を特定し元から改善させる」などという発想そのものが間違いです。

私たちは神ではありません。

分からないものから、分からないものを探し当て、治すことなど不可能です。

治せる先生は、患者さんの体で起きた事象を聞き出し、施術により逆再生することで、無症状の状態に戻しているんです。

つまり、複雑化してしまった体を、施術により整頓しています。

最後に

今回のような話をすると、「だったら対症療法は悪なのか?」ということを言われる方がいますが、そうではありません。

そもそも、「複雑になる原因がない体」は何をしても複雑にはなりません。

対症療法のほとんどは癒やしを伴うので、無症状の時に行えば癒やし効果だけを手に入れることができます。

しかし症状がある時は、「複雑になる原因がある体」なので、より複雑になる前に治すことが懸命な選択になります。

僕はよく

「今のこの悪くなった原因は、多くの対症療法をやりすぎたせいです。今はそれらをしないことが治療です。」

と伝えています。

今回の内容が、根治療法を難しいと誤解しているセラピストの心に響けば幸いです。

ではまた

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