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「マッサージ」と「筋治療」のちがい

「マッサージ」と「筋治療」は別物です

みなさんの中に、「マッサージ」と「筋治療」を同じものと、思っている方はいませんか??

特に、筋肉の症状がなかなか治らない方は、この2つがあいまいな傾向にあります。

今回はプロでも参考になる、「マッサージ」と「筋治療」の違いを正しく理解するための情報をシェアします。

マッサージをしません

先日⇩の記事をアップしました。
その中で「僕はマッサージをしません」と書きました。

本当にマッサージはしていませんが、【筋治療】はとうぜんします。

素人の方からすると、ややこしいですよね。

今日はこのややこしさを、スッキリしたいと思います。

違いはコレ

結論をかんたんに言うと、2つの違いは

・マッサージ:血流の改善
・筋治療:運動機能の改善

です。

つまり、なかなか治らない方は、『マッサージで運動の改善ができる』と誤解してしまっているんです。

とはいえ、とうぜん互いに重なっている部分もあります。

例えば、理科が得意な人が

「数学は苦手です」

と言ったら、おかしいですか?

そんなことはないですよね。

理科でも数学は使いますが、主としているところが違うことくらい誰でも分かります。

体も同じです。

マッサージで運動機能が改善することはありますが、それは血流が原因であった場合のみです。

それ以外が原因の場合は、癒やされる程度で、求めているような効果は期待できません。

それに血流の改善なら、マッサージ以外でもできるので、「わざわざ禁止されているものを使わない」のは当然です。

マッサージとは

「そんなことはない。『マッサージ=筋治療』だろ」

と思われた方もいると思いますので、ウィキペディアと公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会のHPを引用紹介します。

まずはウィキペディアです。

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意外かもしれませんが、本当にマッサージとは「血流の改善方法のこと」としかなく、【運動機能の改善】について一切触れていません。

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拡大解釈したとして、<概要>8行目の「刺激などにより、緊張の緩和をもたらし…」くらいです。

でも、さすがに苦しすぎますよね。

そしてもう一つ、『公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会』のHPには、マッサージとは⇩であるとあります。

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こちらには、「何を、どうすることで、どうなる」のがマッサージということが一切書いていません。

ただひたすら、「マッサージという資格があるんだから、その有資格者以外マッサージをしないように」とつづられています。

「そのマッサージとは何のことなのか?」
が知りたいんですが…なぜか不記載です。

いろいろ調べた結果、⇩が一番分かりやすい説明になると思います。

『マッサージとは、特定の筋肉を全体的に、軽擦/揉捏/圧迫/振せん/叩打することで血流を改善させる方法で、有資格者以外使用禁止』

筋治療とは

筋治療を説明するには、⇩の図が一番簡単で分かりやすいと思います。

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上図では見やすくするために、小丸を3つしか描きませんでしたが、実際はこれが複数あり、互いに重なり合っています。

水色の大丸:目的:筋治療
橙色の小丸:手段:マッサージ

マッサージはあくまでも、筋治療を行なう上での手段の1つでしかありません。

つまりマッサージの代わりは、いくらでも存在します。

それよりは、筋は血流以外の問題を抱えることのほうが多いことに注目してください。

マッサージは本来、肉体労働者向けの治療法です。

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しかし現代日本では、デスクワーカーや週末アスリートが増えています。

・関節由来
・神経由来
・外傷
・各疾患
・運動不足
・加齢

これらの方が、よっぽど現代人が抱える問題で、改善すべき問題だと思いませんか?

まとめ

いかがでしたか?「マッサージ」と「筋治療」の違いは分かりましたか?

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昔に比べ、マッサージ屋が増えたにもかかわらず、患者さん数が減るどころか増え続けているのは、ストレスのせいでも、デスクワークのせいでもなく、原因にあった治療を行っていないから、悪化したり慢性化しているんです。

筋肉の症状から抜け出すためには、受ける側が正しく理解し、

・自分は血流が悪いから症状が出ているのか?
・血流以外の問題なのか?

を考えてみてください。

繰り返しになりますが、マッサージで筋肉の症状が治るなんて、誰も言っていません。

ではまた


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