あなたは「本質学習派?」「テクニック学習派?」
何かを伝えようとする人には2種類のタイプがいます。
①本質を伝える人
②テクニックを伝える人
私たちは、人から何かを学ぶ時、このどちらかのタイプを選択することになりますが、どちらにもメリット・デメリットがあるので、今回はそれをお伝えしたいと思います。
本質から学ぶメリット
本質から学ぶメリットは、なんと言っても応用力が無限大ということです。イメージでいうと下図のようになります。
例えば、人が様々な要因で腰痛になる時の図だとすると
・ピンク色:正常な人
・紺色:腰痛の人
になります。
ピンクに近いほど軽症で、離れるほど重症・慢性化します。
本質を学ぶとは、正常な体がどのように重症化・慢性化していくのかを学ぶことなので、言い換えると、正常以外は異常と考えるということなんです。
どこが正常で、どこが異常かさえ分かれば、腰痛の種類が10でも10000でも関係なく対応できます。
本質から学ぶデメリット
本質から学ぶデメリットは、正常な体と異常な体を結びつけるためには、思考力が必要になるということです。
患者さんは、「腰がいたいんです。治してください。」ということは教えてくれますが、具体的にどこが悪いですとは言ってはくれません。
つまり上図でいうと、ピンク以外が全て腰痛なので、例えば緑色なのかオレンジ色なのかは分からない状態です。
まずは①~④を検査し、その先を検査する。これを繰り返すことで、緑色なのかオレンジ色なのかを判断していく必要があります。
テクニックから学ぶメリット
テクニックから学ぶメリットは、当たれば最速で治せるということです。
オレンジ色タイプの腰痛の治し方を学んだ先生のところへ、オレンジ色の患者さんが来店すれば、一瞬で治ることができます。
遠回りな検査など必要ありません。
テクニックから学ぶデメリット
デメリットは、腰痛のタイプの数だけ、治し方を学ぶ必要があるということです。上図だと、ピンク以外の全ての治し方を学ばなければいけません。
そうしないと、100の腰痛の治し方を知っていても、101個目のタイプの患者さんが来店されると、対応できないという事態が起こります。
なので、テクニックの習得を追い求める方は、多くの治療法を毎週のようにセミナーなどで学んでいます。
まとめ
僕は、自分自身が本質から学ぶタイプで、人に伝える時も本質を伝えるタイプです。
どっちが良いかは好みや性格によると思います。
考えることが得意ではなければ、テクニックからの方が絶対に楽です。「〇〇の治し方」というシステムで習うので、その通りにすれば治すことができます。ただ、お金も余暇の時間も犠牲になることは、ある程度覚悟しなくてはいけません。数多くのテクニックは、システムとはいえ習得に時間がかかって当然です。マスターする前に次のテクニックのセミナーが始まれば、周囲から遅れないよう参加する。これの繰り返しです。
考えることが苦手ではない方は、本質から学ぶことをオススメします。生活様式が多様化している現代社会において、多くの方は症状を慢性化させる傾向にあります。体を正常と異常に仕分けていき、より本質に近いところから、一網打尽にしていくことで、再発を防ぐ事ができる治し方が分かりますし、テクニックから学ぶ方に比べ、費用も時間もかかりません。
お金も時間も使いたくないし、勉強も嫌いという方でも進める道はあります。それが、癒やし系です。お客さんの要望通りに癒やすことはけっして悪いことではありません。ただ、治すという道は諦めてください。民間資格、国家資格に関係なく、セラピストが事故を起こしたというニュースが話題になることがありますが、そのほとんどは、癒やし系の方が起こしています。治せないものは治せないでいいんです。真似事が一番危険なので、それだけはやめてください。
ではまた
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