Wellness Management 代表 佐々木拓男

日本体育大学卒、日本徒手整体トレーナー認定協会代表。 企業向け健康管理サービス「Wel…

Wellness Management 代表 佐々木拓男

日本体育大学卒、日本徒手整体トレーナー認定協会代表。 企業向け健康管理サービス「Wellness Management」を展開中。 著作「新常識!身体健康学」「運動で体質が改善できなかった人が読む本」いずれも大学教育出版

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辰年

新年明けましておめでとうございます。 元旦から震災、飛行機事故、そして噴火等トラブルが続き、心が痛む年明けになってしまいました。これらの事象から、学び、歴史の一部として刻み、それでも生成発展し続けなければなりません。 スポーツでは今年、パリオリンピックが開催されますが、サッカー、駅伝、ラグビー等トップから高校年代までの各カテゴリーで熱戦が繰り広げましたね。 まだ二次被害は続いているので早急な対応を望みますが、それらを鑑みると、改めて日常を過ごすことが有難いこと、普通の日

    • 心経

      前回までは脾経について解説してきました。 今回からは心経について言及していきます。 循環器系、心疾患は暑さのダメージを受けやすく、温泉での注意書、冬でもヒートショックの注意喚起がされています。東洋思想での心経絡はやはり、夏にダメージを受けやすく、養生には赤いもの、苦いものの摂取が良いとされています。 手の小指から上肢外側面に位置して、身体の血液循環促進、血流安定作用が期待され、冷え、のぼせにも対応されます。 また、神経痛、痺れの施術にも用いられます。総じて身体の血流促

      • 脾経 Ⅲ

        土用の季節では鼠径部のトラブルもよく起こります。 糖質過多の影響でリンパ節が炎症を起こすことで、恥骨が隆起、つまり骨盤の一部が歪みます。その状態が持続すると、股関節接合部が亜脱臼気味となり、やがて軟骨壊死等引き起こして、人工骨頭置換術を要する引き金にもなってしまいます。 鼠径部違和感を解消しようと開脚等ストレッチを加え続けたり、スクワットで負荷を加え続けて、亜脱臼を促進させてしまうパターンも少なくありません。 運動を選択することは、とても難しく、痛みや炎症の根本的メカニ

        • 脾経 Ⅱ

          ストレスが持続することで、身体の恒常性(ホメオスタシス)が保てなくなってきます。具体的には自律神経系の均衡が崩れて、交感神経優位状態が続いてしまいます。また、内分泌系にも影響が出てきます。身体内で活性酸素が発生、周辺の細胞を傷つけて各所で炎症が発生します。通常はそうなると、内分泌系であるステロイドホルモンが分泌されて炎症を抑えたり、低血糖になった後、血糖値を上昇させてたりします。 つまりステロイドホルモンはストレス下で発動しますが、血糖値の変動はストレス時のみならず、当然、

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        • Wellness Managementとは
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        記事

          脾経

          前回の投稿からしばらく空いてしまいました。 季節は入梅、梅雨の季節に入りました。湿気でムシムシしますね。でも、必ず冷え込む日も訪れます。そんな時、体調を崩してしまいがちです。 風邪をひいたり、それがきっかけで免疫系トラブルとなり、関節炎だったり帯状疱疹だったり、リウマチに罹患してしまいます。風邪は万病のもと、というのは本当に事実です。 ウイルスの侵入でリンパ系が炎症を起こしたり、そこから更にリンパ浮腫、膝に水が溜まる、鼠径部痛、変形性関節症等に派生してしまいやすいのも今

          肝経 Ⅲ

          健康診断等ではコレステロール値が必ず表示され、悪玉コレステロール値が高いと食生活において肉食や油物を控えるようにだとか、コレステロールを下げる薬が処方されたりします。 このコレステロールも肝経の分類に入ります。そもそもコレステロールとは傷ついた細胞膜を修復したり、ステロイドホルモンの材料となる物質であり、コレステロールの8割以上が肝臓で生成されるのです。 人体にとってとても大切で重要な物質であり、実は総コレステロール値が高い人の方が長寿とのデータも指摘されています。 細

          肝経 Ⅱ

          今回も肝経に言及していきます。 肝は怒りの臓器と言われ、肝の疲労、劣化は怒りっぽくなり、イライラを誘発して交感神経を優位にしてしまいます。 怒りや憂い、不安、悲しみ等の感情は過ぎる、つまり、持続すると自律神経は不安定となり、主に交感神経が優位状態が続いてしまい、恒常性=ホメオスタシスが保てなくなってしまいます。 血流不全、酸欠、高血糖、免疫力低下等につながってしまいます。怒りの感情も鼻息が荒くなるのだから、呼吸が浅くなり、無酸素運動状態に陥り、活性酸素が大量に発生します

          肝経

          胆経同様肝経は、西洋医学における肝臓の役割を担うとともに、筋肉の状態を示唆する経絡です。 交感神経系優位状態が持続すると呼吸も浅くなり活性酸素が発生する等、酸化が起こります。 例えば血中の乳酸もストレス、疲労、身体の興奮、呼吸の乱れ等で発生、その乳酸を分解する臓器が肝臓です。その乳酸はいわゆる疲労物質と言われ、分解しきれず血中に滞留すると血行不良を起こし、ますます筋肉が硬化していきます。 肝臓は乳酸のみならず、脂質、アルコール、薬等も当然分解する為、それらが継続すると肝

          日本徒手整体アカデミーのサイトが新しくなりました!

          2023年も始まりました、改めて明けましておめでとうございます。 まだコロナは継続していますが、今年も少しでも健康づくりに少しでも役立てられるように情報を発信してまいります。 そして整体師養成スクール、日本徒手整体アカデミーのWEBサイトが新たに移行されました。より、情報を簡潔に集約して掲載しましたので今後はこちらをご覧ください。 新しいURLです → https://nihontoshuseitai6.wordpress.com/  本年も何卒宜しくお願い申し上げま

          日本徒手整体アカデミーのサイトが新しくなりました!

          胆経

          胆経は肝経と対の働きを成し、頭部側面、胴体から大腿部、下腿外側面を通るエネルギーラインに位置しています。 主に身体全体の筋肉の状態を示唆し、筋肉のコリ、疲労、そこからくる痙攣、攣れる、こむら返りなど外表面、筋肉系のトラブル等に関連してきます。 ストレス等交感神経優位状態が続くと、呼吸も浅くなり酸素供給不足なります。逆説的ですが浅い呼吸によって身体の隅々まで酸素が運ばれなくなる為、更に浅い呼吸の状況下、酸素を取り込むことによって、活性酸素が発生します。その活性酸素の影響で血

          腎経

          東洋医学での腎と西洋医学での腎臓、泌尿器とは勿論重複する概念もありますが、東洋医学でのそれはより、多岐にわたり、役割、重要度もかなり高いものとなっています。 足裏の湧泉から起り、下腿内側から大腿部内側を通る陰の経絡です。活力、精力を司り、持って生まれた体質、生命力にも起因するエネルギーポイントと考えられています。 対になる陽経が膀胱経なので当然、泌尿器の役割、主に腎機能の慢性疾患に対応しますが、同様に脊椎、脊髄神経にも大きく関わります。逆に考えると、脊椎系のあらゆる疾患、

          膀胱経 Ⅲ

          巷では減塩アイテムが大きな注目を集め、減塩とすることが健康につながるという認識で広がっているように見えます。しかし、ここまで述べてきたように、例えば膀胱経にトラブルが生じた場合の症状で鑑みると、水分不足、糖分摂取過多が主な原因となっています。血圧との因果関係で考えると、8割以上は本態性高血圧症と言われ、つまり原因がはっきりしていない、わからない高血圧にもかかわらず、何故か医療機関も栄養指導でも頑なに減塩指導が主流で、降圧剤の処方が続いています。 むしろ塩分不足でミネラルバラン

          膀胱経 2

          日本徒手整体トレーナー認定協会へようこそ! 膀胱経 2日本徒手整体トレーナー認定協会へようこそ 膀胱経絡は陰陽論で言うと陽にあたるので一概には言い切れませんが、比較的急性期、初期症状でまだ、深刻に慢性化していない状況と割り切って考えると捉えやすいかもしれません。 膀胱に問題が起こると、後頭部痛、背骨の柔軟性、臀部や大腿裏、下腿部、踵の痛み、神経痛等に出やすいと述べてきました。夜尿症、膀胱炎、他泌尿器疾患、内臓の収縮等も起こります。逆に言うとそれらの症状を緩和させる作用も

          膀胱経

          ここからは東洋医学を通しての身体の調整、捉え方等言及していきます。 陰陽五行、五臓六腑の考え方で進めると膀胱経が施術時のスタートとなります。膀胱経は後頭部、背骨脇や大腿から下腿にかけて裏面を通り、踵、足五趾に至るライン上に位置しています。 このライン上に違和感が生じると膀胱系に何かしらトラブルが生じていることが一つの予測として成り立ちます。 よく診られる現象としては踵の痛みです。比較的女性に多いようです。膀胱、泌尿器に炎症、トラブルを抱えていることが予想されます。 水

          歩幅と歩隔

          前回のコラムでは胴体の可動性の重要性を述べ、日頃から胴体が固まってしまわないような取組についても述べてきました。 今回は日常動作が胴体に及ぼす影響について解説します。日頃から胴体をしなやかに保つストレッチや意識を持ち続けることは大切で、例えば長時間座っている時等は浅く座って、肋骨が下垂し、円背になり頭部も前方にもたれ、生理的湾曲が乱れてしまうことが多いです。しっかり深く座り、猫背にならないように姿勢を保ち、長時間座位が続いた後はストレッチポール等でも胴体を広げる作業等も必要

          胴体

          ここまで脊椎、骨盤の矯正法、歪みのメカニズム等について言及してきましたが、脊椎、肋骨、肩甲骨、胴体について今一度考察していきます。 胴体の可動方向は結局骨盤や脊椎同様、前後屈、回旋、側屈方向の3次元となります。 この3方向ですが、年齢を重ね、様々な部位が硬化していく中でも、とりわけ側屈が最も可動域制限が起こるように見受けられます。前後屈は柔らかい、しっかり股関節も屈曲する、座位なら胴体もある程度回る(回旋)という方でも、側屈が理想的に行える、ということになるとなかなか難し