脾経 Ⅲ

土用の季節では鼠径部のトラブルもよく起こります。

糖質過多の影響でリンパ節が炎症を起こすことで、恥骨が隆起、つまり骨盤の一部が歪みます。その状態が持続すると、股関節接合部が亜脱臼気味となり、やがて軟骨壊死等引き起こして、人工骨頭置換術を要する引き金にもなってしまいます。

鼠径部違和感を解消しようと開脚等ストレッチを加え続けたり、スクワットで負荷を加え続けて、亜脱臼を促進させてしまうパターンも少なくありません。

運動を選択することは、とても難しく、痛みや炎症の根本的メカニズムを理解していたり、どの方向にストレッチを加えるべきか、等専門的知識がないと逆効果です。

開脚はあくまで股関節の一方向のストレッチに過ぎず、トラブルが起きた時は強いて言うなら開脚ではなく、内旋方向に矯正する必要があるパターンが多いかもしれません。

とにかく鼠径部の問題は糖質過多による鼠径リンパ節の炎症がきっかけなので、食生活を改めることが先決です。

蒸し暑い時期はアイスクリーム、アイスキャンディー、果物等日々摂取してしまいがちで、カロリー換算から考えるのではなく、糖化という観点で健康への悪影響を考慮すべきです。

このようなリンパ節の問題、関節炎、変形性関節症等特に今の時期は引き起こしやすいのです。

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