脾経 Ⅱ

ストレスが持続することで、身体の恒常性(ホメオスタシス)が保てなくなってきます。具体的には自律神経系の均衡が崩れて、交感神経優位状態が続いてしまいます。また、内分泌系にも影響が出てきます。身体内で活性酸素が発生、周辺の細胞を傷つけて各所で炎症が発生します。通常はそうなると、内分泌系であるステロイドホルモンが分泌されて炎症を抑えたり、低血糖になった後、血糖値を上昇させてたりします。

つまりステロイドホルモンはストレス下で発動しますが、血糖値の変動はストレス時のみならず、当然、糖質過剰、継続摂取等食生活の偏りでも分泌が続きます。

このステロイドホルモンは諸刃の剣で、炎症抑制や血糖コントロール機能を有しているものの、リンパ節を萎縮させ、リンパ球の働きを抑えることにもなります。

薬剤のステロイドも同様ですが、一時的な炎症抑制効果なら素晴らしい力を発揮しますが、継続作用は根本的に免疫力が低下してしまうのです。

日頃からストレスがある中で、糖質を継続、過剰摂取し続けていると、脾臓やステロイドホルモンを分泌する副腎という臓器がダメージを受けて、自己免疫性疾患、関節炎等の発症リスクが高まります。

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