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もしも人の命が、ふたつあったのなら。

是非最後まで読んでほしい。一回目の命を失うと、最後に寝た場所で目が覚める。そして一回目の命の記憶は残り、姿かたちもそのまま。オートセーブのあるゲームの残機が2の状態である。そんなときあなたは一回目の命をどう使うだろうか。

多くの人は、もったいないから大事にとっておくかもしれない。人はいつ、事故や通り魔に襲われるかもわからない。非常時に備えてという考え方もいいだろう。

だが、もしも二機残ったまま年老いてしまったらどうだろう。少しもったいない気がしないでもない。老衰で死んでしまったら一機も二機も同じようなものだ。

はたまた、アクティブに挑戦し続けてもいいかもしれない。エベレスト登頂など、極限に挑戦する。二機あると思えば出る勇気もあるかもしれない。

記憶を引き継げるという特性を利用することもできるかもしれない。世界にはまだまだ謎が多い。ブラックホールには宇宙の真理があるかもしれないという。そこに身を投じて、見たものを報告すればノーベル賞ものである。

当然悪用するものも出てくるだろう。戦争で、二機残っているものを積極的に前線に配置したり、大胆に敵国のボスを死ぬ覚悟で狙いに来るかもしれない。

いろいろとやりようはあるが、どれもピンとこない。それもそうである。ここに書いてあることはどれも、一つしかない命だからこそ輝くことなのだ。命が二つあったならだれも見向きもしないだろう。誰にもできることなら価値がない。命は一つしかないから価値があるし、輝く。どんなにつらいことがあっても、悲しいことがあっても、価値があるものを捨てるなんて、ちょっともったいなすぎるのではないだろうか。いつか輝くその日まで、今ある命を大切に、何が何でも守り抜いていきたいものだ。

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