言語と言葉

「日本語教師は“言語”を教えることができるが、”言葉”を教えることができない」

はじめに

今回の見出しは
私が日本語教師養成講座で受講をした恩師の受け売りの言葉です。

日本語教師の仕事は
日本語が母語ではない外国人に日本語を教える」ことです。

※読んでいない方は下記の記事を
読むことを推奨します。

「言葉」と「言語」の違い

「言葉」は人の頭の中の思想・価値観などを
音や文字などで表現されたもののことで
「言語」はそれを共同体で適切に運用できるように
ルール・体系化されたもののことです。

日本語教師が教える相手は
日本語が母語ではない外国人です。

彼らは「言葉」が使えます。
ただし、彼らの共同体で
使用される「言語」で

彼らは日本という共同体で
使われる「言語」(つまり日本語)を
まだ上手に運用できていないだけです。

だから恩師は
「”言語”を教えることができるが、
”言葉”を教えることができない

と言ったのです。

つまり、日本語教師の役割は
外国人が適切に言語を運用できるように教える」ことなのです。

最後に

言語を運営できるように教えることは
簡単そうに聞こえますが
実は、意外と複雑なのです。
だから「●●語は難しい」「●●語はわからない」と
諦めて挫折する人が多いです。

ではなぜ言語が難しいのか
別の記事で更新をしていきますので
楽しみに待ってください。

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