好きな戦隊ヒーロー part1 忍者戦隊カクレンジャー
スーパー戦隊シリーズ。
YouTubeでも毎週のように無料配信しています。
本記事では、特に好きな戦隊の1つである
忍者戦隊カクレンジャー
について書いていこうと思います。
カクレンジャーからタイムレンジャーくらいまでビデオとリアルタイムで見ていて、他にも特に好きなのはメガレンジャーと、ゴーゴーファイブです。
カクレンジャーの特徴
1994~1995年に放送していた第19作品目です。
物語が三部に分かれており、1~24話までが第一部、25~53話が第二部、そして現実世界で30年後の2024年8月4日に、第三部が東映特撮ファンクラブで配信されました。
講釈師のおじさんが盛り上げてくれましたね。
戦国時代の忍者の子孫たちであるサスケ(レッド)・サイゾウ(ブルー)が、第1話でカッパに騙されてしまい、かつてご先祖様たちも戦った、妖怪たちの力が閉じ込められている「封印の扉」を開けてしまいます。
一応妖怪は封印された状態でも、普通の人間のような姿をして生活ができるようで、ヌエのような強力な妖怪ならば、妖怪の姿のまま復活のため暗躍できることもあるそうです。
妖怪用の銀行やレストラン、雑誌などがあります。カッパとロクロクビ夫妻は、千葉県松戸市にあるゲームセンターを経営していました。
※現在はなくなりましたが、上京したばかりの頃に聖地巡礼として行ったことがあります。
それぞれの先祖たちに変身アイテムを貰い、カクレンジャーとして鶴姫を守りながら、妖怪を退治をしろと言われます。
このご先祖様たちは、鶴姫以外はカクレンジャーのスーツアクターの方々であり、「髭を剃り、歯を磨け」「インスタントばっか食うなよ、米食え!」とお小言をこぼしていくのでした。
鶴姫(ホワイトでリーダー)、セイカイ(イエロー)、ジライヤ(ブラック)と合流し、クレープのキッチンカーで生計を立てながら、毎週のように復活した妖怪軍団を倒していきます。
最終的には全ての妖怪を倒した上で、最後には首領である妖怪大魔王を再度封印するストーリーです。
※「倒す」のではなく「封印する」という表現が、本作の最重要ポイントとなります。
現在でも活躍中の俳優の若い頃が観られる
戦隊ヒーローに出演した俳優さんの中には、俳優業を引退され別の職に就く方が多いです。全く姿を見ることができなくなった俳優さんも多いので、寂しく思うこともあります。元ヒーローという経歴を活かして、自分の仕事を軌道に乗せたり、災害で苦しむ人々を励まそうと、かつて演じていた役に戻る日もあります。
カクレンジャーに出演された方の多くは、カクレンジャー自体の人気が高いこともあるのか、比較的多くの俳優さんが現在でも活躍中です。もちろん30年も前も作品なので、残念ながらお亡くなりになった方もいらっしゃるのですが。
サスケ役の小川さんは洗足学園で講師を務めていますし、4年後の星獣戦隊ギンガマンでは追加戦士のヒュウガ役で出演します。
サイゾウ役の土田さんは、声優になりました。ニンジャマンの声は頭文字DやONE PIECEで出演した矢尾一樹さんです。土田さんの声優デビューは、矢尾さんが手助けしたというのは有名な話です。
ジライヤ役のケイン・コスギさんは、仮面ライダーにもウルトラマンにも出ましたし、今でも時々テレビで見かけます。
そして、今となっては
色々なドラマで活躍する遠藤憲一さん。
彼はカクレンジャーでは、妖怪ガシャドクロの人間態・貴公子ジュニアの役を演じていました。
2024年現在で30年前なので、33歳位の頃でしょうか、若々しいですね。
ジュニアはラスボスの「妖怪大魔王」の息子であり、妖怪世界の後継者。
いわゆる中ボスで初登場の14話から倒される31話まで、カクレンジャーをいつも大苦戦させる強敵です。
一度はカクレンジャーを退けたその週の妖怪サルガミと戦闘員ドロドロの健闘を讃えて握手を求めたり、カクレンジャーが苦戦する様子をテレビ中継で観てはしゃいだりします。
ジュニア自身にとっても目障りな妖怪ヌエを倒すためとはいえ、配下のドロドロたちが瀕死のサイゾウとセイカイを助けることを笑顔で黙認した上で、助けた理由を教えてあげたり、凶暴な幹部とは思えない明るさがあり、人間と大差ない立ち振る舞いが印象的です。
秋からの新しい主力商品巨大戦力・隠大将軍によってようやく倒れましたが…。
30年後の第三部では復活してしまいます!
ロボは人間であり、馬力やメカなどの概念がない
カクレンジャーの巨大戦では、主に最大で4体のロボットが登場します。
合体前の状態でも怪人を倒す回も多く、巨大戦ではあまり苦戦しません。苦戦したと記憶に残っているのはテング、ケウケゲン、ウミボウズ、ガシャドクロ、ダラダラ、ヤマンバくらいでしょうか。
無敵将軍
ツバサマル
隠大将軍
ニンジャマン
カクレンジャーの分身体である獣将ファイター
上記3体は「三神将」と呼ばれ、物語後半ではこの3体とニンジャマンが巨大戦力として戦います。
三神将は元々は2000年前の妖怪と人間の争いで、人間側を率いていた3人の賢人の魂が昇華した存在です。
自分の意思で出撃したり、カクレンジャーと会話をしたりできます。特にそこまで苦戦していないのに勝手に助太刀してくれます。
ロボットではないため、他の作品では詳細に設定されている全高や全幅、搭載されているシステム、そして馬力や出力などの概念がありません。ですので機械という機械を無効化させるような怪人や、基地を狙って発進そのものをさせないような作戦には強いです。
500万馬力から5億5000万馬力、そしてそれ以上の数値で不明と言われるロボまで様々な数値が登場します。まあスーパー戦隊シリーズでは、馬力などはあってないようなものですが。
印象に残る怪人
アズキアライ カラオケポリスメン
第3~4話に登場する妖怪です。
物語序盤でサスケたちがクレープ販売していた地域の妖怪たちのボスで、警察署を乗っ取っています。
まずイエロー・セイカイを信号無視で逮捕、家宅侵入や幼児虐待、器物破損なども含めて死刑にする、というむちゃくちゃな理由でセイカイを捕らえます。
その後、警察官の父が帰ってこない、やはりあの警察署は妖怪に乗っ取られていると泣きつく10歳くらいの子ども・シゲルに出会います。
疑惑が確信に変わったサスケを除くサイゾウ、鶴姫、ジライヤの3人は夜に警察署に忍び込みますが、あらかじめ罠を張っていたアズキアライに捕らえられ、残るはサスケだけとなります。
サスケは罠だった時に後から手を打てるようにするため、あえて1人になったと言うのです。あとは過去に何かやらかしたのか、警察がどうも苦手と発言しており、正面切って相手にしたくなかったようです。
「レッドだけが無事」というのは戦隊ヒーローではよくある展開となります。特にカクレンジャーではサスケだけが別行動を取ることが多いです。
虫や妖怪に化けて、助けにいくサスケ。
敗北し、逃げるアズキアライを5人はOP曲をバックに追いかけます。
虫になって飛んで逃げるアズキアライをサスケが戦闘機に化けて撃墜し、チャリで逃げるアズキアライをサイゾウがトラックに化けて轢いたり、ボールに化けられるとセイカイとジライヤが野球を始めたり。
圧勝と言えるような地上戦を繰り広げるのでした。
カラオケでOP曲「シークレット・カクレンジャー」を歌うと、背景の映像がこの4話のアズキアライ戦となるため、アズキアライ戦が印象に残っているファンは多いのではないでしょうか。
カサバケ リーダーに最も必要なもの
第24話でガシャドクロに敗北し、大魔王復活まであと1ヶ月を切りました。
大魔王に勝つためには、ツバサマルと無敵将軍だけでなく、最後の三神将・隠大将軍を操縦できる「忍ノ巻」という巻物を見つける必要がありました。
5人がそれぞれバラバラになって探す旅が始まります。
カクレンジャーのリーダーのホワイト・鶴姫も、第26話で自分の巻物を探す旅をするのですが、まずは実家の鶴姫家を訪れます。
これまで司令官のようにカクレンジャーをサポートしてきた、鶴姫家に長年仕える忍者・百道三太夫のサポートを受けます。
演じている当時の広瀬仁美さんと同じ15歳の女性である鶴姫ひとりでは心許ないと心配する三太夫。他の4人にそっくりな精巧な人形を護衛に連れて、巻物を探しにいけと勧めます。
「本物のようにはいかんかもしれんが・・・いないよりマシやけんね。途中で何人かが倒れても構わん。振り捨てて、自分の巻物まで突っ走れ!」
探しにいく途中で、妖怪カサバケの妨害に遭います。
色々な罠や奇襲を受け、次第に1体ずつ倒れていく人形のサスケたち。力尽きる際には変身が解け、人間の姿になって倒れていきます。
ようやく巻物の目の前に立ったとき、最後まで一緒にいてくれたサスケも倒れ、鶴姫は泣き崩れます。人形のサスケは、自分たちに構わず巻物を手に取るように勧めます。
鶴姫は、人形であっても、今は生きている。
こんなにも自分を必死に守ってくれる、この人たちを見捨てでまで、巻物を手に入れるなど、自分にはできないというのです。
その気持ちに答えるように
巻物と三太夫が動きます。
「よくやった鶴姫。試練を乗り越えたんよ。
大丈夫、人形は全部回収したけんの。
お前は女やけん。腕もか細く、力ではサスケたちには到底敵わない。
しかしその分、リーダーとしての人を思いやる優しさが求められる。
それが忍ノ巻がお前に課した試練だったんよ。
今後、サスケたちは何があっても、お前の言葉があればどんな危険にも平気で飛び込んでいくだろう。
分かったら、巻物を手に取るんよ。」
実は忍ノ巻は5本それぞれが意思を持っており、それぞれ課した試練をカクレンジャーが乗り越えないと巻物が出現しないようにできています。
リーダーが「最強」である必要がない。
それ以上に必要なものは何か?
この教訓は後の人生に活かされることとなりました。
大魔王 シリーズ最強クラスのラスボス
23話辺りから復活すると言われていた大魔王。
2000年前から三神将や人間と戦ってきた妖怪の首領です。その割には年齢が1200歳なんですけど・・・。
31話でガシャドクロか倒れると同時に復活します。
今週の怪人・カラカサ(先述のカサバケの妹)に1200歳のお誕生日パーティーを開いてもらうのですが「今日はありがとう」と部下たちに会釈をするシーンがあります。
カクレンジャーと一戦を交え、一定の成果を挙げて帰ってきて、作戦が成功した暁には結婚して欲しいと言い出すスナカケババアに「ま、まぁ精々頑張るがよいわ・・・」と一応働きを評価します。
姿が見えなくなってからカメラ目線で「…ったく!なんて図々しいババアだ!」と言ってみたり。
息子ガシャドクロと同じように、身内の活躍や奮闘には優しく、人間味ある一面を見せるのです。
更に人間の弱みにつけ込んだ作戦も得意としており、妖怪ダラダラとの戦いを描いた42~44話は、三神将が元々は人間でありロボットではないことや、鶴姫の父親を、娘や家来を想う気持ちを突いた作戦を思い描きます。
しかも、三神将の必殺技を立て続けに食らっても倒れないなど、相当な実力を持っている大魔王。
それもそのはず。
カクレンジャーの妖怪は、怒りや憎しみなど人間のマイナスの感情から生まれ、その感情が強いほど、力も強くなり、何度も復活する存在だったのです。
物理的なダメージでは倒すことができません。
妖怪のトップたる大魔王は怒り、憎しみなどの化身であり、人間がいる限りは絶対に武力では倒せない存在であること、傷つけてしまうと憎しみが漏れ出して、これまで倒した妖怪も復活してしまうことが最終回で明かされます。
それと反対に三神将は、愛と勇気と希望の化身。
この世が平和であり続けるかどうかは、人間の心の中の問題、心の中の戦いなのだというのです。
第1話で開けてしまった封印の扉とは、怒り、憎しみ、悲しみ・・・人間の心のなかにある負の感情をできるかぎり表に出さず、閉じ込めておく扉のことでした。
1話冒頭では、お金に全く余裕のなかったサスケとサイゾウに、カッパが目をつけ、大金で釣りました。金銭欲というマイナスエネルギーにより、封印の扉が物理的に現れてしまったのです。
封印の扉の中に妖怪を閉じ込めるしかないので、カクレンジャーは実際には倒すというより、もう1度封印するという形で妖怪と戦ってきました。
サスケ「大魔王、大人しく俺たちの心にある封印の扉の中に入るんだ」
答えにたどり着いた5人は、大魔王を扉の中に押し込みます。巨大化されても三神将とニンジャマンが取り押さえ、元の大きさへ戻してくれます。
大魔王「人間がいる限り、私の存在は消えはしない、必ず蘇る!!」
変身アイテム・ドロンチェンジャーを封印の前に置き鍵代わりにします。
妖怪を全て封印した喜びを分かち合い、しばらく旅を続けるのでした。
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