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SQL 列に基づいて行をグループ化するGROUP BYの使い方と注意点

SQLのGROUP BYを使うことで、特定の列または複数の列に基づいて行をグループ化し、それぞれのグループに対して集約関数(例えば、COUNT(), SUM(), AVG(), MAX(), MIN()など)を適用することができます。

これにより、データを要約したり、特定のカテゴリに基づいてデータを分析したりすることができます。

GROUP BYの使い方

単一の列をグループ化する例

SELECT department, COUNT(employee_id)
FROM employees
GROUP BY department;

上記SQLでは各部門に所属する従業員の数をカウントします。


複数の列をグループ化する例

SELECT department, job_title, AVG(salary)
FROM employees
GROUP BY department, job_title;

上記SQLでは部門ごと、職種ごとに平均給与を計算します。


注意点

SELECT句の制約

GROUP BY句を使用する場合、SELECT句に含まれる非集約列はGROUP BY句にも含める必要があります。
これを怠ると、SQLクエリが意図しない結果を返すか、エラーを返す可能性があります。


パフォーマンス

大量のデータや複数の列をグループ化する場合、クエリのパフォーマンスに影響を与えることがあります。
適切なインデックスを設定することで、パフォーマンスを向上させることが可能です。


集約関数の選択

使用する集約関数に注意する必要があります。
例えば、SUM()は数値データに対してのみ機能し、COUNT()は任意の列タイプで使用できます。


NULLの扱い

GROUP BY句ではNULL値が特別に扱われます。
NULLを含む列をグループ化する場合、NULL値は独自のグループとして扱われます。


HAVING句の使用

集約後のデータにさらなる条件を適用したい場合は、HAVING句を用いることができます。
これは、GROUP BY句の後に配置され、WHERE句のように機能しますが、集約された結果に対して適用されます。


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