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RustをWindowsで開発するための環境構築について

今回はWindowsでRustの開発環境を構築する手順を紹介します。

WindowsでRustの開発環境を構築する手順

Rustのインストール

Rustはrustupを通じてインストールするのが一般的です。

上記ページに記載されているインストールコマンドをコピーし、コマンドプロンプトまたはPowerShellに貼り付けて実行します。

curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh

インストールが完了すると、Rustのコンパイラ (rustc)、パッケージマネージャおよびビルドツール (cargo)、そして標準ライブラリがセットアップされます。


IDE

Rustのコードを書くためには以下のIDEを使うことが多いです。

Visual Studio Code
RustRust Analyzerなどの拡張機能をインストールしてRust開発のサポートをすることができます。

IntelliJ IDEA
JetBrainsが提供するIDEで、RustプラグインをインストールすることでRust開発が可能になります。

Sublime TextAtom
これらのエディタも適切なプラグインをインストールすれば、Rustの開発が行えます。


コマンドラインツールの利用

Rustのビルドシステムとパッケージマネージャであるcargoを使うことで、コマンドラインから直接プロジェクトの作成、ビルド、実行、テストが行えます。

新しいプロジェクトを開始するには以下のコマンドを使用します。

cargo new hello_world
cd hello_world
cargo run

これで、hello_worldという名前の新しいプロジェクトが作成され、実行されます。

以下のコマンドではプロジェクトのコンパイルが行うことができます。
デバッグモードでビルドされ、実行可能ファイルがtarget/debugディレクトリに生成されます。

cargo build

以下コマンドを使うと、最適化されたリリースビルドが生成されます。
これはパフォーマンスが重要な本番環境での使用に適しています。

cargo build --release

プロジェクトの依存関係を更新するには以下のコマンドを実行します。
Cargo.lockファイルに記載されているバージョンを最新の互換性のあるバージョンに更新します。

cargo update


パッケージの管理

Rustでは外部ライブラリやプロジェクト自体が「crate」と呼ばれるパッケージ形式で管理されます。

Cargo.tomlファイルではプロジェクトの依存関係や設定を管理することができます。
ファイルに新しい依存関係を追加することで、そのcrateが自動的にダウンロードされ、プロジェクトに組み込まれます。


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