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ChillTime☆どこへ行った、懐かしのちり紙交換車。

自宅で仕事中、甲高いラッパの音が聞こえてきました。

ピーー♪プーー♪

うわっ、懐かしい!そうです、豆腐の移動販売車のあの音です。今でもいるんだと驚きました。ここ福岡で暮らし始めたのは昨年9月ですが、何度も来ていたのか、今日まで気づきませんでした。

別府市の田舎で暮らしていた子どもの頃、あのうるさいラッパの音が聞こえてくると、ボウルと小銭をそれぞれの手に握りしめて、「おいちゃーん!おいちゃーん!」と叫びながら追いかけていたっけ。おいちゃんが、車の荷台の桶から豆腐をボウルに移してくれれば、プラスチック容器など要らなかったわけです。

夕方、郵便受けを開けて大量のデリバリー広告をみて、そこでもふと思い出しました。子どもの頃のちり紙交換車のことです。私の暮らしていた界隈では、竿竹売りはもちろん、残飯の回収もありました。

昭和生まれの子どもたちは、拡声器から流れてくるその声を、よくマネしていたものです。

まいどーおなじみー、ちり紙交換車でぇーございますー。ご家庭でー、ご不要になったー、古しんぶんー、古ざっしー、ぼろ切れー、ダンボールなどございましたらぁー、ちり紙ー、またはトイレットペーパーと交換いたしますぅー。

この声のとおり、ちり紙交換車はゆっくり民家を回りながら、家庭で不要になった紙などを回収し、ちり紙やトイレットペーパーと交換してくれていました。回収された紙類は、外国やリサイクルで利用する業者などに売って利益を得ていたそうです。

貧乏な我が家では、古新聞でちり紙がもらえることは、大助かりなことでした。

どこかでまだ存在しているのでしょうか。

少し調べてみたところ、とうの昔に行政の介入で、自治体は報奨金を受け取って学校や老人会のボランティアを利用し、こぞって古紙集めをしてしまったものだから、ちり紙交換車は仕事を失ってしまったそうです。

行政が民間から仕事を奪う。家庭で使用済みの古紙のほとんどがリサイクルに回らず焼却場で焼かれている。そういった現状を見て、この30、40年の間で、SDGsからは程遠いことを私たちはやってしまったのだなぁと心が痛みました。

そういえば、ペットボトルのドリンクは、以前はすべてガラス瓶で、今でもリターナル瓶と呼ばれて、酒屋では回収していますよね。確か1本持っていくと10円もらえたような・・・。

私が子どもの頃、道端や山に捨てられていた(昔は空き瓶のポイ捨てがよくあったかも・・・)コーラ瓶を拾ってきて洗い、3本集まったら30円に交換してもらって、3つ山30円のチロルチョコレートを買うのが楽しみでした笑。

もちろん、当時はただチロルチョコが食べたい一心で、リサイクルだとか、サステナビリティなどという言葉は知りません。でも、ちゃんと循環されていたんですね。

私は海のそばで生まれ、海とともに育ちました。今でも海が大好きです。

とはいえ、昔はよかったと今を非難するのではありません。

孔子の教えに〈温故知新〉という素敵な言葉がありますが、私たちが過去にできたことをもう一度見つめなおし、現在の知恵でアップデートしていけたらいいのになぁと考えました。

今日もとても暑かったですね。
汗を拭きふき、自家製氷水出しアイスコーヒーをステンレス製のストローで飲んでおります。

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↑暑さ吹き飛ばす極上マンデリンです!

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↑挽いたコーヒー豆にこの氷水をぽたぽた落として淹れています。

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